セミナー副会長はとにかく巻き込まれたくない   作:ピンク髪大好きニキ

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ごめん本当言っちゃいけない事言っていい?

なげーんだわエデン条約編、これでも半分くらい行ったかな? くらいの所ってマジかよ
ここからまだあるんでしょ? 端折ったりしたとしても年内はエデン条約やりまーす! ってレベルじゃん

書いてる本人が一番長さに辟易してる。 あの女との話が全く進展してない漫画よりはましだと信じたい、何巻使うんだよアレ


37話「二次試験と副顧問」

 

 

 

「あぁ? オイオイ無視ってのは酷いんじゃないか?」

 

「そうそう、ここら一帯アタシらの縄張りなんだからさ、通す筋ってのがあるだろ?」

 

「分かってはいた事ですが、矢張りこうなりますよね」

 

「こういう時こそランさんの出番なんじゃないんでしょうか!?」

 

”気持ちは分かるんだけど、それ本人の前では絶対に言わないであげてね?”

 

 

時刻は既に日を跨ぎ、試験開始時間まで何時間も無くなっていた真夜中。 ヒフミ達はゲヘナの自治区(正確にはスラム街)へと足を踏み入れ……たのは良かったのだが、入って早々不良生徒によって道を塞がれていた。

 

こんな時こそランの出番、とヒフミはもう隠すことなく言い切っていたのだが……その肝心のランの姿はそこにはない。 後で合流すると言ったきり追いついてくる様子が無かったのだ。 その事もあってかヒフミの心に余裕はあまりなく、割と思っていることをストレートに言うようになってしまっている。

 

 

「って、よく見たらコイツらトリニティじゃね?」

 

「マ? 超お嬢様じゃん。 拉致って身代金ふんだくればしばらく遊んで暮らせそうじゃん」

 

「何だか雲行きが怪しくなってきたな……」

 

「それはそうでしょ、ただでさえ仲が悪いのによりにもよってスラム街から侵入するんだもの。 治安の悪い場所の更に治安の悪い所なんて厄ネタのバーゲンセールよ」

 

「何ごちゃごちゃ言ってるか知らねぇけど、大人しくしてるんならアタシらも手荒な真似は」

 

「五月蠅い」

 

「ごはぁっ!!?」

 

 

マスクの下で下衆な笑いでもしていたであろう不良生徒の顔面を、事前通告なしにアズサは撃ち抜いた。 その突然の暴挙に一瞬だけ場が静まり返ったのだが、直ぐに勢いを取り戻した残りの不良生徒が荒々しい声を上げる。

 

 

「こ、コイツいきなり撃ちやがった! ルールってもんを知らねぇのかよ!」

 

「不良生徒にルールなんて難しい言葉が理解できたのか、驚いた」

 

「あぁん!? 何処までも舐めた口ききやがって……こうなったら問答無用で〆てやる」

 

「こんなところで油を売ってる場合じゃないのに……!」

 

「でも避けられないのも事実。 先生、指揮を」

 

”分かった。 最短で切り抜けて試験会場に急ぐよ”

 

 

先生は即座にタブレットを起動しつつ、補習授業部の面々をサポートし始める。 スラム街と言う立地が故に身を守る障害物は豊富だ、その甲斐あって戦闘自体はスムーズに進んだのだが……

 

 

”倒しても倒してもキリがないね……!”

 

「この付近一帯の不良生徒が集まっているみたいですね。 今気絶した生徒の端末を見てみましたが、仲間内で情報の拡散が行われているようです」

 

「嘘でしょ、足止め食らってる場合じゃないのに……」

 

「でも内部にさえ入ることが出来れば、少なくとも狭い空間での戦闘は避けられる。 そうすれば今よりは早い進行が出来ると思う」

 

「一縷の望み、ってやつですね。 そうと決まれば」

 

 

アズサの一言に希望を見出した補習授業部一行は、撃っても撃っても絶えず攻めてくる不良生徒をあしらいつつ歩を進めていく。 決して長い間戦っていたわけではないが濃密な戦闘を行ったために精神的に疲れが出始める。

 

時間にして30分程だろうか? 漸く不良生徒の姿が疎らになったと思った時、視界が一気に開ける。 どうやら内部に侵入することが出来たようだった。

 

 

「つ、疲れた」

 

「休む暇もないと言う言葉がこれほどまでに当てはまるような戦闘は久しぶりでしたね」

 

「でも、これで峠は越えることが出来た。 後は試験会場まで……」

 

 

ふと、そこまで話していたアズサの口が止まる。 一体何事かとアズサを見てみると、何かを見つけたように一点を凝視し続けていた。 視線の先に何があるのかとヒフミがつられてその先を見つめると……そこには、ゲヘナの風紀委員達が道を塞ぐようにして立っている。

 

 

「止まれ!! ここから先は立ち入り禁止だぞ!」

 

「えっ……一体、どうしてですか?」

 

「それはだな、温泉開発部が街中で爆破を繰り返していて……って、その制服はトリニティの……?」

 

「あっ!! えっと、これはその違くて!! 私達補習授業部としてこの先にある試験会場でテストを受けないといけなくて!!」

 

 

ヒフミの制服でトリニティ生だと気付いたのであろう風紀委員。 その様子に慌てた様子でヒフミが説明をし始めるが、状況は芳しくない。

 

それもそうだ、犬猿の仲であろう他校の生徒がこんな夜中に堂々と侵入して、更には立ち入り禁止区域の先に行きたいと言い出すのだから。 もしやこのまま風紀委員と戦闘に突入する羽目になるのでは……とヒフミ達が銃を握る手に力を籠め始めた、そんな時だった。

 

 

「話は聞いてます。 この先で車両を用意しているので行ってください」

 

「……え? どういうことですか?」

 

「ヒナ委員長から通達がありました。 何でもこの後トリニティの生徒がゲヘナに来たら指定場所に案内せよ、と」

 

「どういう事? 罠……って訳じゃ、無いのよね」

 

「……成る程、そう言う事ですか」

 

”ハナコ? 何かわかったのかな?”

 

「ランちゃんですね、ゲヘナに話を通したのは」

 

 

ハナコの一言に、補習授業部の面々は目を見開く。 この場にいないし全く追いついてこないから何をしているのかと思っていたが……どうやら、姿を見せない間にゲヘナへと電話をしていたようだった。

 

ランの助力に嬉しさを隠せないヒフミ達であったが……その反対に、ハナコと先生の表情は明るい、とは言えなかった。

 

無理もない。 先生はヒナとナギサ経由で、ハナコは推測でランが他人の為に行動をした後の顛末についてを理解しているのだ。 立場がある人間が他校に頭を下げる、その意味を理解していない訳が無い。

 

 

「……ランちゃんには、返しきれない恩が増えてしまいそうですね」

 

”そうだね。 でも今は感謝しないといけない”

 

 

風紀委員の先導によって指定位置へとやって来たヒフミ達。  そこにいたのは、つい先日トリニティにて戦闘を行い……いやほぼランが一人で壊滅させた、美食研究会の生徒達が待機していた。

 

因みに傍らには遠い目をした給食部のフウカ(綺麗な顔だが、死んでいる)が呆然と立っている。 その哀愁漂う姿に、先生はほぼ無意識のうちに合掌を行ってしまっていた。

 

 

「あら? これは……トリニティの生徒が来ると聞いていましたが、まさか貴女達だとは」

 

「また会いましたね★」

 

「先生……こんばんは」

 

”ふ、フウカ……その、何と言うか”

 

「良いんですよ、下手な慰めは」

 

”目が死んでる……”

 

「それは兎も角、何で美食……研究会? がここにいるのよ」

 

「ふふ、実は風紀委員会と話を付けまして。 貴女方の助力をする代わりに解放されたのです」

 

「太っ腹だよねー、試験会場まで案内するだけで出してくれるなんて」

 

「フウカさんもタイミングが良くて助かりました。 足まで用意できたのですから」

 

「もうそれでいいわよ……」

 

 

ハルナやアカリが楽しそうに話をする中、フウカだけはずっと虚無の顔をしてその場に佇むだけである。 補習授業部はそんなフウカに極力触れないように視線を逸らしつつ、用意されている車両やバイクに乗り込んでいく。

 

尚フウカは縛られて荷台に放置された。 持ち主なのに扱いが酷い。

 

 

「しっかり捕まっててね! 今街中は温泉開発部が暴れまわってるから!」

 

「可能な限り回避して進みます、運転が多少荒くなりますがご容赦下さいね」

 

”分かった、道中は任せるよ”

 

「私達は温泉開発部の陽動に行こっか。 少しはマシになると思うし」

 

「それに定員オーバーだしね、その方がいいかも」

 

 

イズミとジュンコはそう言ってその場を後にする。 その後ろ姿を見送ったアカリは大きく頷き、車のエンジンをかけて思い切りアクセルを踏み込んだ。

 

急加速によって曲がってはいけない方向に首が曲がりかけた先生であるが、抗議の言葉を放つよりも先に爆発が辺りを包み込んでいく。 どうやら温泉開発部が設置していた爆薬が作動してしまったらしい。

 

 

「もうこの辺り一帯は危険地帯なようですね……急ぎましょうか★」

 

”急ぐのは良いんだけど、もう少し安全運転を……”

 

「先生、安全運転だと間に合うか分かりませんよ? 既に時間が危うい以上、ここは冒険をする必要があります」

 

「するのは良いんだけど、この車貴女達の物じゃないって事だけは理解してね?」

 

「かっ飛ばしますわよ!!!!! 捕まっていてください!!!!!」

 

「話を!!! 聞きなさいよ!!!」

 

 

フウカの言葉を無視して大きな声を出すハルナ。 わちゃわちゃとした車内の様子は、とてもではないがこれから学校生活を左右する試験に向かう空気とは思えなかった。

 

そんな車両をバイクで追いかけつつ、ふとヒフミはあることに気付きそれまでの思考を中断させる。 ここまで助力してくれたラン本人は、今どこで何をしているのかと。

 

 

 

────────────────

 

 

 

「……考えましたね、ランさん。 まさか風紀委員会を利用するとは思いませんでした」

 

「言われてないからね、他人にお願いするななんて」

 

「ですがご理解されていますか? ただでさえ双方の仲は良いとは言えないのにこのタイミングでゲヘナに頼み込むとは……ランさんは今補習授業部の副顧問で、私が正式に助力を乞うている立場なのですよ?」

 

「何か問題があるのかな? 先ずは土壇場で開始時間と場所を変更した事について問いただしたいんだけど。 それにあからさまな範囲拡大と合格ラインの引き上げもね」

 

「……」

 

「……」

 

 

一触即発、その言葉がピッタリ当てはまる程にその場の空気は張り詰めていた。 一応とばかりに近くに待機しているティーパーティーの生徒は、なぜこんな場所にいるのかと自分の境遇に愚痴を漏らさずにはいられなかった。

 

どちらも余裕そうな空気を醸し出しているが、よく見るとナギサの頬に汗が流れている。 この場で暴れられたら自分ではひとたまりもないと言うことを理解しているらしい。 キレたゴリラは一度暴れだすと止まらないのだ。

 

そんな緊迫した空気を、或いは精神的余裕を取り戻そうとする無意識故か、ナギサは紅茶で唇を湿らせて口を開いた。

 

 

「ご理解されていますか? 裏切り者が誰か分からない以上トリニティの……いえエデン条約すら危ういと」

 

「違うでしょ、それ以前に自分の身が危なくてビクビク震えてるって言わないと」

 

「……それもないと、言えませんが」

 

「先生も言っただろうけど。 私は人狼ゲームなんてするつもりはないんだ、私は私なりのやり方をするだけ」

 

「……先生と、同じようなことを言うのですね」

 

「同じって言うのは些か不本意だけどね。 私と先生じゃアプローチも、求めている結果も違うだろうし」

 

「そうでしょうか? 少なくとも生徒の事を見捨てないそのスタンスは似通ったものを感じますが」

 

「そこは同じかもね。 ……でも、敵対する生徒にまで手を差し伸べるようなお人よしでは、ないよ」

 

「……」

 

 

そのセリフは、一体誰に向けられているのか。 敵対が何処までを指しているのかはラン本人しか分からない物ではあるが、ナギサの中で一層警戒心が強まる。 そんなナギサの心情を知ってか知らずか、ランはなおも言葉を続ける。

 

 

「先に言って置くけど、別にナギサちゃんを殴ろうとは思ってないよ」

 

「それは知っています。 ランさんがそのような暴挙に」

 

「今はね」

 

「ランさん?」

 

「先ずは目を覚まさせる。 立場と現状を考えればその結果に至るって言うのも……理解はしたくないけど、選択肢として存在するからね」

 

「なら」

 

「でも、選択肢として出るからと言って実行していいって訳じゃないんだよ。 逆の立場になって物事を考えれば自分がいかに理不尽で人の気持ちを考えない事をしているのか分かるはず」

 

「分かりませんよ、人の気持ちなんて」

 

「話を逸らさないで、私は気持ちまで理解しろなんて言ってないよ」

 

「……後でどのような言葉でなじられても文句は言いません。 ですが、これしか方法が無いのもまた事実」

 

「それしか無いだなんて嘘は止めなよ。 他人に頼っているようでその実自分一人で何でもやろうとしてるからこんなことになっているって理解しなよ」

 

「どうあっても、話は平行線のままですか」

 

「違うね。 ナギサちゃんが話を聞いていないだけだよ」

 

 

両者にらみ合いながら言葉の応酬を繰り返す。 方や任された生徒の為に、方や身の危険を感じる己が自身の為に。 だが話が通じることはなく、ただいたずらに時間だけが過ぎていくだけだった。

 

手元に置いていた端末で時刻を確認するラン。 ディスプレイには『02:45』と表示されており、何事も無ければもう間もなく補習授業部は指定された会場へと辿り着くはずである。

 

 

「色々考えてあの場所を指定したんだとは思うけど。 少なくとも開始時間には間に合ったはずだよ」

 

「ランさんがそう言うのであればそうなのでしょう。 別に道中の障害は私が手配したわけではありませんので」

 

「……?」

 

 

ナギサの発言に、ランは何処か引っ掛かりを感じる。 今の発言を考えると、道中の障害”は”手配してないと言う意味そのままなのだろう。

 

……では、道中の障害以外で一体何をしようとしているのか?

 

 

「ナギサちゃん、一体何を」

 

「別に私は何もしておりませんよ? ……ですが、そうですね」

 

 

ナギサはそこで言葉を区切り

 

 

「────────私はただ、助言をしただけです。 温泉が湧きそうな、絶好のスポットの場所を」

 

「……そういう、事ね」

 

 

発言の意図に気付いたランは、ギリっと奥歯を噛みしめることしか出来なかった。

 

 

 

────────────────

 

 

 

一方補習授業部はと言うと、道中の爆発やら温泉開発部の襲撃やらを切り抜けて目的地周辺までたどり着くことが出来ていた。 因みに給食部の車両は爆破の衝撃によって吹き飛びフウカは泣いた、割と本気で。

 

吹き飛んだり川に突っ込んだりと散々な目に遭ったが、ヒフミたち自身は無事であった。 徒歩になってしまった分時間はかかったのは仕方のない事だろう。

 

 

「ひ、酷い目に遭いました……」

 

「でもそのおかげで予想より早く着いた。 美食研究会には感謝しないと」

 

「まあ温泉開発部は兎も角、美食研究会が行動しなければならない理由自体は自業自得ですけどね」

 

「御託は良いの、今は試験を受けるのが先決でしょ!」

 

「それもそうですけど……ここで合ってるんですよね?」

 

 

何処か不安気なヒフミがそう呟く。 無理もない、指定された場所には予想以上にボロボロな外観の建物が立っているのだ、本当にここなのかと問いたくもなるだろう。

 

ハナコは端末で掲示板を覗き、住所を確認し始める。

 

 

「……間違ってないようですね。 住所はここになっています」

 

「合ってるのは良いんだけど、試験ってどうやるの? 中に問題用紙があるの?」

 

「その可能性もありますが……あれだけの妨害をしている以上、何か用意しているかもしれませんね」

 

「……ハナコの言ってることは合ってるみたいだ。 これを」

 

 

そう言ってアズサが差し出してきたのは砲弾。 一瞬爆発するのかと身構えた先生であったが、よく見たら細工の後が窺える。 慎重にアズサが解体すると、そこには試験容姿らしき紙と通信端末のようなものが入っていた。

 

 

「試験問題ね、これで……」

 

「後は、此方の端末ですが……再生してみましょうか」

 

『……これを見ていると言うことは、無事に試験会場に辿り着くことが出来たと言う事でしょう。 先ずはおめでとうございます、と言いましょうか』

 

「ナギサ様……ッ!」

 

「え、って言う事はこの人がティーパーティーの」

 

『きっと今頃私に恨み言の一つや二つ言っているのではないでしょうか? ですが残念ながらこの映像は録画……何を言っても私に繋がることはありません』

 

「いちいち此方の神経を逆撫でしなければ気が済まないのでしょうか」

 

”ハナコ、落ち着いて……”

 

『一応言っておきますが、モニタリングは逐次行っておりますので不正などないようにお願いしますね? ……期待してます、補習授業部の皆さん。 どうかお気を付けて』

 

 

そこまで言うと、端末の映像は途切れる。 どうやら録画はそこまでだったらしく、再び静かになった路地裏で誰かのため息が聞こえた。 それがヒフミだったのかハナコだったのか、それを探そうと言う気は起きなかった。

 

何時までもここで立っているわけにはいかない、今は試験が最優先だと言う事を思い出したヒフミ達は、物音を立てないように中へと入っていく。 先生もそれに続こうとして……『それ』に気付いた。

 

 

”……ん? あれは”

 

 

路地の向こう側で、誰かの話し声が聞こえる。 一体誰かと先生が向かってみると、そこには作業着姿の生徒が二人。 手に持ったツルハシを見る限り、アレが件の温泉開発部のようである。

 

何故ここにいるのかと先生が不思議がっていると、先生に気付かない二人はなおも会話を続ける。

 

 

「いやぁ、本当にいい情報を貰ったよね」

 

「ホントホント、まさかこんな場所で良い温泉の開発スポットがあるだなんて」

 

”(温泉……? こんな場所で? 普通もっと調査をして開発すると……ッ!!!)”

 

 

先生はそこまで考えて、最悪の考えに辿り着く。

 

彼女達は今良い情報を貰ったと言った。 それもこの場所を、ピンポイントで。 この時間に補習授業部が試験を行うと言った、この場所でだ。

 

────────爆破や解体と言った荒々しい作業で温泉を開発する部活が、このタイミングでやることと言ったら? 答えは一つしか無い。

 

 

”待って、その開発は……!”

 

「よっしゃ行くぞぉ!!!! 開発ァ!!!!!」

 

 

先生の制止も虚しく、温泉開発部の生徒は手に持っていたスイッチを勢いよく押す。 次の瞬間には周囲に轟音が響き渡り、先程補習授業部が入っていった建物を勢いよく倒壊させていた。

 

爆風や砕けたコンクリートの破片が飛んでくるが、先生の周囲には半透明の障壁のようなものが展開されて被害はなかった。 ……先生は、だが。

 

 

「────────けほ、み、皆さん無事ですか!?」

 

「私は大丈夫、ただ……」

 

「物の見事に、用紙は滅茶苦茶ですね。 ……成る程、ここまでしますか。 やりやがったなあの野郎

 

「は、ハナコ……」

 

 

案の定、中にいた補習授業部には被害が及んでおり……重要だった試験用紙は最早回答不可能な状態にまで破損してしまっていた。 この時点で、二次試験の結果は不合格と言う事になる。

 

不安ながらも精一杯挑もうと思っていた補習授業部は、これで退路が無くなってしまっていた。

 




後書きで書くようなことはないです

お気に入り以下略くらいは言っておきます、読者増えろ

小説の書き方、どっちがいい?

  • これまでの書き方でいいよ
  • 新しい書き方でお願い
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