セミナー副会長はとにかく巻き込まれたくない 作:ピンク髪大好きニキ
何ならミカとの戦闘で話数増えそうで怖い、戦闘描写には自信がないんだぞ
あと今更ながらみんな気付いてないだろう情報について、ランの立ち絵からは良く見えないヘイローですが、リオみたいに円形の中に模様があるタイプのヘイローですね
中にはℵが記入されてます。 綺麗な模様ですね
「あ、あの……こんばんは。 まだ起きてますか?」
”起きてるけど、どうしたのかな?”
「ヒフミちゃん? 寝てなかったんだね」
「あはは……どうしても、眠れなくて」
部屋の中で先生と今後について話し合いをしていた中、少しだけ申し訳なさそうな顔をしてドアをノックして来たヒフミちゃん。 そのまま中へと招き入れてお茶を淹れていると、またもやドアをノックする音が部屋の中に鳴り響いた。
「やっぱりここにいたんですね。 私も良いですか?」
「ハナコちゃん……まあ、入りなよ」
「明日は試験だからって寝るように言ったのに、何でこんなところにいるのよ」
「コハルちゃんもここにいる時点でどうかとは思いますが」
「……私だって、眠れない時だってあるの」
「ふふ、おそろいですね」
「アズサも何処かに行ってるのかいないし……もう、本当にグダグダ」
ハナコちゃんとコハルちゃんも中に入って来て一気に人口密度が上がってしまった。 何ならお茶を淹れる回数も増えた、私はお茶汲み係じゃないんだぞ。
とは思ったものの、今の彼女達に何か言った所で雰囲気が良くなることはないと思うので素直に淹れてあげることにしよう。 私は後輩に優しい生徒なんだ。
「アズサちゃんがいませんが、皆さんに共有しておきましょうか。 先程までシスターフッドの方と会って来たんです」
「こんな時間に? 良く起きてたなって感想の方が先に来るんだけど」
「それは私も思います。 それで、色々と調べたのですが……明日、私達が試験を受ける予定の場所に関してです」
「場所が変わったなんて話は聞きたくないわよ?」
「いえ、場所自体は変わりありませんでした。 ですが、その場所はこの後から正義実現委員会によって建物全体を隔離するそうです」
「うん? それって……」
「エデン条約に必要な重要書類を保護すると言う名目らしいですね。 ティーパーティーの要請と言うのもあり、つまりはそう言う事でしょうね」
「またあからさまな妨害を……」
ハナコちゃんから齎された情報によって、みんなの顔色が一気に暗くなる。 何かしらの妨害はあるとは思っていたけど、トリニティの敷地内と言う事で大規模な事をし始めたな……
性質が悪いのは、正義実現委員会は業務に忠実に……何も知らないまま補習授業部を退学にさせる片棒を担ぐことになる所だ。 ハスミちゃんやツルギちゃんが知ったらどう思うんだろうかね? 他人の気持ちを蔑ろにしてまでやるべきことだとは到底思えないけど。
「誰一人あの場所に入れないつもりなのでしょう。 ……試験を受けたいのであれば、正義実現委員会を敵に回せ、と」
「そ、それって……私がハスミ先輩に」
「無理だと思うよ? 多分ハスミちゃんは裏事情を把握してない。 だからここで補習授業部の肩を持てばナギサちゃんは嬉々としてハスミちゃんを正義実現委員会から追放するだろうね」
”……ナギサは、本気で補習授業部を退学させようとしている、か”
「それしか無いでしょうね」
「何で、どうしてよ……どうしてそこまで」
「────────私のせいだ」
ふと、暗かった部屋の中にこれまでいなかった生徒の声が響く。 視線を部屋の入口に向けると、そこには申し訳なさそうな顔をしたアズサちゃんが佇んでいた。
アズサちゃんの言葉に意味が分からないと言った顔をしているヒフミちゃんとコハルちゃんだが、反対に私や先生、それとハナコちゃんは顔色が変わらない。
「アズサちゃん!? 今まで何処に……いえ、それよりも今の言葉の意味は」
「……みんなに、聞いて、いや……話さないといけない事がある」
「アズサちゃん……?」
「アズサ? どこか具合でも悪いの? 大丈夫?」
「……」
何時もの様子が見られないアズサちゃんを不審に思ったのかヒフミちゃんとコハルちゃんは困惑顔で問いかけているけど、まあ普通に考えれば無理もないよねって。 自分の行ってきたことを、しかも傍から見れば悪事と言われても仕方ないことを……彼女を見て、本当にそんなことをしたのかって気持ちになるけどもね。
「ずっと、隠していたことがある。 ここまで来たら、もうこれ以上隠しておけない」
「……」
「ティーパーティーが探している『トリニティの裏切り者』は、私だ」
「……はい?」
「急に、何言ってるのよ……」
「私は、元はアリウス分校の出身。 書類を偽ってトリニティに潜入している」
「その校章の事だね」
「ああ、そうだ」
「ま、待ってよ。 急に何の話をしてるのよ」
「……嘗てトリニティの連合に反対の意を示した、今はない分派の学園の事ですよ」
「事実上は既にないけど、生徒自体は未だにいるみたいだけどね」
アズサちゃんがこうしているし、話しぶりからしてまだ他の生徒もいるだろう。 トリニティにあまり良くない感情を抱いているのも、まあ察知できる。
でも、だからと言って実際に被害を出して発端を作ってしまったのはどうしようもない事だろう。 既に引かれた引き金が、トリニティだけじゃなくキヴォトスにどのような事態を引き起こすかを、アリウスはきちんと理解しているのだろうか?
「私はずっとアリウスの自治区にいた。 最初はこんなんじゃなかったけど……今は任務を受けて、こうしてトリニティに潜入することになった」
「任務って言うのは、ナギサちゃんのヘイローを破壊する事、かな?」
「一応そう言う事になっている」
「一応……?」
「その任務に強制力はない。 でも達成しなければまだいるアリウスの生徒に不都合が生じるから」
「その言い方からして、アリウスの中でも意見が分かれているってことかな?」
「表立っては分かれていない。 私は会ったことがないけど、他の人がいた時は復讐なんて事を考えたこともなかったって聞いたから」
「でも、マダムが来てから変わってしまった。 結果的に、洗脳染みた教育で大半の生徒はトリニティに良い感情を持っていない……と、思う」
私は先生に視線を向けるが、先生は首を横に振るだけだった。 ……先生以外に、誰か別の、大人かそれに準ずる人がいた? それがアリウスを結果的に救っていたように見受けられるけど。 話し方からして既にその当人はいないみたいだし、何が正しいのかは分からず仕舞いだ。
ただ、そのマダムと言う存在は危険だと言う事も分かった。 彼女が扇動したことによって今この状況は起きているだろうしね。
「少なくとも表向きには、アリウスはティーパーティーを消すためなら何でもしようとしている」
「アリウスはまずミカを騙して私をトリニティへと入れた。 どのような話し合いがあったのかは分からないけど、トリニティと和解したいとかそう言う事を話したんだと思ってる」
「……ミカちゃんなら、ゲヘナじゃないんなら納得しそうな話だね」
「政治には、お世辞にも向かない彼女であれば可能性はありますね」
「で、事が終われば全部の責任をミカちゃんに被せる、とかね」
「その、何の話を……? 何だか全然関係ない話みたいになってますけど」
「関係ない話じゃない。 明日の朝、アリウスの生徒がナギサを狙ってトリニティに侵入することになってる。 ……私は、ナギサを守らなければならない」
明日、か。 補習授業部が試験を受けると言う時にそんなことが……タイミングが丁度いいと言えばいいのか、間が悪いと言えばいいのか。 兎も角これで補習授業部には全く関係ない話、とはいかなくなったと言う事かな?
今の状況を考えると、確かにアリウスにとっては絶好の機会なんだろう。 正義実現委員会が本館にいないのであれば、ナギサちゃんを襲撃する事だって不可能ではないだろうし。
「で、でもおかしな話じゃないの? だって、アズサはティーパーティーを襲うとか言っておきながら守るって……言ってる意味が分からないんだけど」
「要は、アズサちゃん自身は最初からそのつもりで潜入した、そう言う事ですか?」
「立場を利用した、二重スパイ」
「そう言う事になりますね、少なくとも今出た情報を纏めたらの話ですが」
「それがアズサちゃんだけの話か、はたまた連絡を受け取っている誰かも含めてか……どうしてそこまで? そうすることを誰かに頼まれたから?」
「……これは、私自身の意志。 彼女もあまり乗り気じゃないことは確かだけど」
「ならどうして?」
「桐藤ナギサがいないと、エデン条約が白紙になる。 それは、この先のキヴォトスの混乱にも直結する……第二のアリウスが、出てくることだってあるかもしれない」
「平和の為、そう言う事ですか? それは、夢のような話ですね。 条約の名前のように、虚しい響き」
ハナコちゃんの表情が曇る。 口調も何処か咎めるようなものに変わっているし、視線も厳しい。
何が彼女をそうしたのか? そう問われれば嘘を吐き続けた事、と言うべきだろうか。
「トリニティでも、アリウスでも本当の事を話さずに、周りには騙された人しかいなかった。 ずっと、ずっと騙し続けて来た……そう言う事ですよね?」
「ハナコちゃん」
「前も言ったように、私はみんなのことを裏切ってしまうことになる……そう言う事だ」
「アズサちゃん……」
「だから、トリニティの
アズサちゃんはそう言って頭を下げる。 コハルちゃんは何も言えないようだし、ヒフミちゃんも口を開いては閉じてを繰り返している。 ハナコちゃんもただじっとアズサちゃんを見るだけで何を言う訳でもない。
でも……
”それは違うんじゃないかな”
「違うでしょ、それは」
私と先生は、そう言って流れていた空気をぶった切る。
「先生? それにランも……」
”原因はきっと、信じられなかったことの方”
「ナギサちゃんがもっとヒフミちゃんや……ううん、周りのみんなを信じることが出来ていたら、きっともっと別の道があったはずだよ」
”ミカもそう、もっとナギサを信じてあげていたら……みんながもっとお互いの事を信じることが出来ていたら、こんな事にはならなかったと思う”
「……そう、ですね。 そうかもしれません」
「誰も信じられなくなってしまった人を変えると言うのが難しいことは分かる。 他人を信用すると言うこと自体が、元から難しい事だからね」
「だから、きっとアズサちゃんは凄いんでしょうね。 黙っていられたのに、こうして私達に話してくれたんですから。 ……ごめんなさい、アズサちゃん。 どうしても意地悪したくなっちゃって……アズサちゃんの先程の顔を見ていると、心が落ち着かなくなってしまって」
「……」
申し訳なさそうな顔で、ハナコちゃんはアズサちゃんに頭を下げる。 アズサちゃんはどうしていいのか分からないみたいで私や先生に視線を向けてくるが……それに関して何かすることはない。
でも、そうだな。 ハナコちゃんにとって先程の光景はきっと眩しいものだったんだろうなって思う。 きっとアズサちゃんみたいな生徒がハナコちゃんの傍に、もっと早くいたら……
「本来スパイと言う立場なのであれば、もっと早い段階で姿をくらますことが出来たと思います。 いえ、違いますね。 もっと早くに姿をくらませなければいけなかった、本来注目を浴びるわけにはいかないんですから」
「……」
「楽しかったんでしょう、補習授業部が」
「勉強をして、ご飯を食べて、洗濯をして、掃除をして……みんなで何かをすると言うことが、心地が良くて、楽しい事ばかりだったから」
「……そう、だな。 そうかもしれない」
「みんなで何かをすると言うのが、こんなにも楽しい事だと思わなかった。 ……手放せなかった、手放したくなかった」
握った拳が、小さく音を立てる。 良い環境とは言えそうにもないアリウスでは無かったであろう思い出を、彼女は惜しいと思ってしまったんだろう。 もっとやりたいことが、このみんなでしたいことが、沢山あったのかもしれない。
「……その気持ちは、分かります。 何せ……いえ、そう思った、同じように思った人がいたから」
「……?」
「要領が良くて、何をしても周りからおだてられる……」
「彼女にとって、トリニティと言うのは嘘と欺瞞で満ちた場所で……全てが無意味なように感じて、彼女は退学しようと思ってしまった」
「……ハナコちゃん」
「でも、彼女とアズサちゃんは違った。 アズサちゃんの身になって考えれば、アズサちゃんは今回の事によってトリニティにもアリウスにも帰る場所が無くなってしまう。 それにもかかわらず、補習授業部に一生懸命になった」
「どうしてそこまで出来たんですか? アズサちゃんが良く言っていた全ては虚しいもの、その筈なのに」
「違うでしょ、ハナコちゃん」
「?」
「ちゃんとその後に続いた。 それは今日最善を尽くさない理由にはならない、って」
「……ふふ、そうですね。 だからこそその人も気付いたんでしょう、学園生活は楽しいものだって」
(まあその楽しみ方はどうかと思うけども)
コイツ絶対水着だの下着だの碌でもないこと考えてるぞ。 途中までいい話だったのに一気に空気変えやがった、真面目な空気の時にふざけるのは良くないと思うんだよね。
「アズサちゃんの言う通りでしょうね。 虚しくても最後まで抵抗をやめてはいけません」
「ハナコ……」
「みんなでやりたい事、一杯あるんでしょう? 諦めるわけには、行かないですよね?」
「なら、守りましょう。 みんなで、アリウスの襲撃から。 そしてみんなで試験を受けて、みんなで合格するんです」
「でも、今の状況じゃそんなことは不可能に近いはず……アリウスの襲撃も試験の開始時間も、同じ時間だ」
「誰かに助けを求めるとか? ランさんには……」
「私個人ならまあ(問題大有りだけど)大丈夫だけど、ミレニアムに話を持ってくと確実に問題だね」
「まずは私達が動くことからですね。 幸いここには有望なメンバーが揃っています」
「有望なメンバー?」
「ええ、正義実現委員会のメンバー」
「それって私の事ね」
「自称普通の、ティーパーティーから偏愛を受けているペロロキチと」
「今ペロロ様の事馬鹿にしました?」
「ゲリラ戦のエキスパートと」
「得意分野だ、任せてほしい」
「そしてトリニティのほぼ全てに精通した私」
「あ、そこは自分で言うんだ」
「その上ある種のマスターキーであるシャーレの先生に、キヴォトス最強格の副会長さんがいるんですから」
”大層な肩書だけど、任せて”
「最強格ではないから言い方変えてほしいんだけどなぁ」
毎度談義が始まると私の名前が出てくるけど、私はそんなタマじゃないんだって。 正直公式な戦闘はないけど負け越してるから。 いや勝つ前に自分から戦闘を放棄している時の方が多いからなんだけどもね?
「この組み合わせなら、トリニティは半日で転覆させられますよ」
「出来そうなのがまた……」
「あの、変なことはしないですよね?」
「しないですよ? ただ、そうですね」
ハナコちゃんはそこで言葉を区切り、私達の方を向いて微笑む。 微笑む……? 何だろう、その笑顔は純粋な笑顔と言うより腹黒いものを感じる、どっちかと言うと悪役みたいな微笑み方だね?
見なよ、ヒフミちゃん達を。 ハナコちゃんの笑顔にドン引きしてるぞ。
「作戦は一旦私にお任せください。 あ、でもランさんは別ですね」
「何でそこで私を名指しするのかな」
「ランさんは作戦の要の一つになり得るので……ちょっと他の人より頑張ってもらいたいな、と」
「私に多くを求めないでね? 出来る事だって限りがあるんだから」
「ふふ、そんなに難しいことは求めませんから安心してください」
その返答が一番信用無いんだって……
執筆の息抜きにウマ娘をやってるんですけど、と言うか最近始めたんですけど
ヴィルシーナってウマ娘良いよね……ピックアップか新衣装来るまで石の貯蓄してるんですけど、私ああいう女性嫌いじゃないよ
個人的にヴィルシーナとスマートファルコンが好きです。 ウルトラウマファル子……
小説の書き方、どっちがいい?
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これまでの書き方でいいよ
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新しい書き方でお願い