更紗帆奈の隣の家に住んでいた男の子の話 作:nalnalnalnal
「…ははっ…はは…はぁはっ…あっあぁぁぁ…」
もう息をしていない。脈が無い。心臓の鼓動が停止している…それが意味するのは簡単──明確な死。身体の一部が消し飛び、既に心肺停止状態へと陥った姉ちゃんが生きていると言う人間なぞこの世には存在しない。
死…死んだ。姉ちゃんが…死んだ。
分かりたくない。分かってしまったら俺の全てがなくなる…今まで積み上げてきたモノも何もかもが瓦解してしまう…これから姉ちゃんの力になれるかもしれないと思っていたと言うのに、何という仕打ちなのだ。
もう…笑って現実逃避するしか俺に残された選択肢はなかった。いや、俺自身がそれだけに絞っていたのだ…逸らしきれない現実から逃げる為に。
ああ…今何を考えていたのかさえ忘れてしまった。俺の思考なんてどうでもクソでも良いんだ。
「ぉぁぁぁ…」
漆黒に染まった天を見上げ、数多の星々へと願いを馳せる。姉ちゃんを生き返らせてと…この現実をなかった事にしてくれと。全部…この全てが夢だったのだという事にしてくれと。
視界が滲んで何も見えなくなる。次第に脳が考える事を拒み始める…これは夢。夢なのだと必死に言い聞かせているのだ。
「大丈夫かい?」
「ぁ…?ぁー…ははっ、ははははは!やっぱり夢なんだよコレはぁ!」
「喋るぬいぐるみなんて有り得ないもんなぁ!!?お前もそう思うだろ!?」
視界にぼんやりと映るのは真っ白なぬいぐるみ。だが人の言葉を発している…ほら見ろよ!やっぱり夢なんじゃないか!現実じゃない現実じゃない現実じゃない…!
「残念だけどコレは現実だよ六倉ナル。でも安心すると良い。まだ楽は死んでいないよ」
「ぇっぇぇぇ…?ねええちゃん死んでないってぇ…?」
「ぅそ吐くんじゃねぇよぉぉぉ!こんなっ状態で生きてるっ!?ははっ、馬っ鹿じゃねぇぇの!?ホラやっぱ夢だ夢だ!」
なに言ってんだよぉコイツはぁ…脈拍が消えて心臓も停止。オマケに身体はボロボロ中のボロボロだ。これで生きてるって?はっは…俺ヤバいなぁ!とうとうこんな幻覚まで…
「いや、生きているよ。ソウルジェムが砕かれていないからね。ただ、楽自身の意識は君に移植されたのだろう。現にキミはボクが見えているからね」
「もぅ…黙ってくれっよ…悪い夢なんだからさぁ、早く醒めないとぉ!」
「そうもいかないよ。楽から頼まれたからね。キミに全てを話して欲しいと」
「はっ…だったらなんっだってんだよっ…?今更っ…何ができんだ!?」
俺だけが生き残ったこの現実で一体全体何をどうしろと言うのだ?俺はコレから生き甲斐を失って何もかもが真っ暗闇な世界で生きていかなくちゃならないのか?あはは…んだよそれ…
…ああ、人の騒ぎ声が聞こえる。そりゃそうだよな…家が燃えてんだから。何て説明しようか…ああ、もう何にもやる気が出ねぇ…
「消防がもうじき到着するだろうからね。今からキミには全てを話すけれど…大丈夫かい?」
「あはっ…もういいよ。勝手に話せよ…それでお前の気が晴れんならいいよ…っ…」
「ボクは感情が無いから気が晴れるというのはイマイチ理解はできないけれど…キミの了承も得られた事だし、話そうか」
まずはキミの姉──六倉楽についてだね。彼女はある願いを叶えて『魔法少女』になった。
魔法少女というのは楽同様願いを叶え、災厄を振り撒く『魔女』と戦う運命を課された少女達の事さ。この世界には魔法少女が数え切れない程存在する。ボク──『キュゥべぇ』が少女達の願いを叶えて魔法少女にするのさ。
魔法少女はその願いと引き換えにその運命を課される。そしてそれを遂行すべく最適解の肉体へと少女達の身体は変容する。
それはソウルジェム…魔法少女達の魂そのもの。命そのもの。
それが意味する事が分かるだろう?ソウルジェムが砕かれればその時点で魔法少女の生は終焉を迎え、死に至る。だが楽のソウルジェムは砕かれていない…彼女の意識はキミに移植されたというのはそういう事さ。
楽の固有の魔法が生物や無機物に魔力を分け与えるというものだったからね。キミが今無傷でボクが見えるのもそのお陰だろうね。
魔法少女はその最適解と化した肉体を維持するべく魔女と戦う。それは魔女が落とすグリーフシードなるものが関係しているんだ。
グリーフシードはソウルジェムの穢れを浄化するモノ。ソウルジェムは日常において向上した身体能力の維持や、自らの魔法を使用した際に穢れが溜まる。それを浄化する為のモノという訳さ。
ただ、浄化が間に合わず穢れが溜まり切ってしまうと、魔法少女は魔女へと変貌する。
ボク達の文明は知的生命体の感情をエネルギーに変換するテクノロジーを発明したのだけど、当のボク達が感情を持ち合わせていなくてね。そこでキミ達人類を見出したという訳さ。
感情エネルギーを発生させる上で最も効率が良いのは、第二次性徴期を迎えた少女の希望と絶望の相転移。
ソウルジェムは穢れ切り、魔女へと変貌する際にグリーフシードと化す。その瞬間に得られるエネルギーが膨大であり、それを回収するのがボク達インキュベーターの役割なんだよ。
この国では成熟途中の女性を少女と形容するのだろう?ならやがて魔女へ変貌する存在は魔法少女と呼ぶべきだよね。
「──という訳だよ。理解してくれたかい?」
「はっはぁ…?何言ってんのお前…長ったらしいしよぉ…訳わっかんねぇよっぉ!」
「こちとらっただでっさえ動転してるってんだぞっ…!?もっとっ…簡潔に纏めろやぁっ!?」
「そういう訳にもいかないよ。ボク達の役割も説明しろと楽には言われたからね」
「なっははははぁっ!んだよ姉ちゃんの奴…!なんでっぉれにこんな事聞かせんだよぉっ!?」
何が何だが訳が分からん…何?魔法少女?魔女?ソウルジェム?グリーフシード?御伽話か何かか?何?姉ちゃんが魔法少女で魔女に変貌する?
難しい言葉ばっかり使いやがってコイツ…知るかよんな事ぉ!今更それを知ったって姉ちゃんが死んだ事実は変わんねぇんだよぉがクソがぁ!
あ?ソウルジェムってのが命だから姉ちゃんが死んでないってのか?馬鹿にしてんのか?どういう目で見ればこの容態の姉ちゃんが生きてるなんて判断できるんだよ?あ?サイコパスかよ意味分かんねぇんだよ…!
「──そろそろ時間だね。警察や消防が駆けつけてきている。いずれキミも保護されるだろうね」
「ぉっい待てやコラぁ…!何しに来たんだよお前ぇえぇっ!?」
「さっき話したじゃないか。魔法少女に関するすべての情報をボクは話せと楽から頼まれた。それを遂行したまでさ。隠すような事でもないからね」
「それと…何故キミは楽が死んだと未だに言い続けているんだい?ソウルジェムが砕かれていないのだから楽は死んでいない」
「はぁぁっ…?これで生きてるってぇ…言う奴が何処にいんだよぉっ…?」
「…?ボクはあくまで事実を話しただけなんだけれど…人間の価値基準というものは理解に苦しむね」
何言ってんだよマジでコイツ…ムカつく野郎だなぁ…!煽ってんのか?っぁぁぁ…!もういい…!こんなヤツと話して何の価値も俺にはない…この事実を更に目前へと突き出されただけだ。
しかも何故姉ちゃんが俺にこんな事を知らせたんだ?それが一番訳が分かんねぇんだよぉ…!なぁ姉ちゃん…それってさぁ…元から死ぬつもりだったって事なのかぁ…?
「っそがぁっ…!」
「キミはただ魔女に操られていたのだから、楽は動揺していたのだろうね。本人がそう言っていたからね」
「はっぁ魔女ぉ…?」
「魔女は一般人を操って災いを振り撒く事もあるのさ。今回の被害者がキミだったという訳だ」
「っじゃっぁぁ…ぉれっのせいでっ…?」
「一般人が魔女に反発する術はないから、一概にキミの責任とは言い難いんじゃないかな?」
へっあっぁぁぁ…?俺がっ俺が俺がっ…?俺が姉ちゃんを殺したのかぁぁっ…?嘘だ嘘だ嘘だぁぁぉぁ!俺はっ俺はっただ…姉ちゃんとまた一緒に暮らせるんじゃないかってぇ…!
それがっそれがダメだったのか!?なぁ姉ちゃん…俺は間違ってたのかあぁ…?そう思うことすらも俺はっ許されないのかぁ…?
「っぁぉぁぉ…」
「ボクは確かに伝えたよ。楽が生きている事と魔法少女の全てを…」
「…」
──何て世界は残酷なんだろうか。最愛の人と隣で過ごす事すらも許されないのか。学校では難癖をつけられて虐げられ、かと言って家に居ても姉ちゃんを殺してしまった。
どうして…どうしてこうなってしまったんだぁ…?
どこで…何を間違えたんだ?
いや、俺は…生まれた事が間違いだったのか…?
俺が居なければ姉ちゃんは──
なんて惨めで…虚ろな人生なんだ…
***
その後は俺は警察に引き渡され、色々と事情聴取を受けた。当時何をしていたか、何か不審者は居なかったかなど。真犯人が居るのかと考えているのかもしれないが、それは違う…犯人は俺なんだから…
結局俺は姉ちゃんを殺したという罪の重さのせいで何も答える事が出来なかった。警察の人は優しく宥めてくれたが、その程度で治るような問題ではないのだ。
親戚の家に引き取られたが、相変わらず親戚からの目はムカつく。父さんが東の人間だからってまるで差別しやがる。あの叔母だってそうだ…
こんなところに居られるかよ…姉ちゃんと二人で暮らしていた時の一億倍クソみたいな生活だ。
だから一人暮らしをしたいと申し出たら…あっさりと承諾してくれやがった。もう本当に目を合わせたくもない…何が東だ。何が西だ。いつまでも訳の分からない歴史に囚われた異常者共が。
まぁ、俺は家族の出身なんでどうだって良いが。ただ、普通に幸せに暮らしたかった。それだけだっだんだ…そもそも殆ど知らなかったからな。出身なんて。
***
「──とまぁ、こんな感じですかね。俺が話さなきゃならなかったのはここら辺ですし」
「結局俺の精神力がもっと強ければ姉ちゃんも死ぬ事はなかったと思いますがね。魔法少女のふざけた事実も知る事になりましたし」
「…話してみると意外と覚えてるモンなんですね」
ボク達はナルさんから全ての顛末を聞いた。ナルさんのお姉さんの身に降りかかった災厄、キュゥベぇから宣告された魔法少女の真実を。話している間ナルさんはずっと嘲笑するような態度でした。何かが吹っ切れたような…とにかく、普段のナルさんとは大違いでした。
──でも、そんなナルさんを慰める暇もなく、ボク達は自らの身に起きた真実を目の当たりにしてナルさんの言う通り気が気ではなくなっていた。
──魔法少女の真実。
奇跡を信じて藁にも縋る思いで願った少女も居るというのに、何という仕打ち。何という皮肉…
つまるところボク達はもう常人ではない…いや、人なんて形容して良いのかさえ分からない身体になってしまった。ソウルジェムが破壊されなければ死なない?だからって素直に喜べる訳がない。
両親から貰い受けた大切な大切な身体だと言うのに、自分でも知らない内にボク達は既に人間を辞めていたと言うのですか?
──もう、人間なんかではない。魔法少女はいずれ魔女へと行き着く…それがボク達の精神を掻き乱していた。
ボク達が倒し続けなければならなかった災厄の敵は全て…ボク達と同じ奇跡を願った少女だったという事になってしまう。
じゃあボク達は──人殺しをしていたと言うのですか?
「…ぁっ…やば…おかしいなっ…」
「ナルさん…泣いて──」
「──すみません。ちょっと夜風浴びて来ますね…ソウルジェムの穢れには気をつけておいてください…」
「ぁっ…!」
ナルさんは間違いなく泣いていた…当たり前ですよね…ナルさんが一番大好きなお姉さんが亡くなった時の記憶を自ら話したんですから…ボク達が聞いたばっかりに。
ナルさんが居なくなったみかづき荘は酷く寂れた様子でした…きっと、皆んなナルさんの事情と魔法少女の真実が混同してしまって軽いパニックを起こしているのかもしれない。ボクだってそう…
でも、ボクはそれ以上にナルさんが心配です。ボクの命を救ってくれた恩人…いつもの笑顔が消えたナルさんが今にも何処か遠くに行ってしまいそうで…
──だからボクは決めたです。
「皆さんごめんなさい…!ボク、ナルさんのところ行ってくるです!」
「えっちょ…メル!?」
ごめんなさい皆さん…
***
「っはぁ…こんなに泣いたのは久々だな…」
「思わず逃げ出してしまった…皆んなは大丈夫だろうか…」
「──ナルさん!」
「ああ安名さん──って、何でここに居るんだ…?」
「ナルさんが心配だったんです…」
「俺は良いだろ。それよりも魔法少女の真実を聞いて君は大丈夫なのか…?」
ナルさん…自分はいいなんて言わないで欲しいです…ナルさんはボクを救ってくれたんだから…
「大丈夫…ではないです。正直まだ困惑してるです…」
「なら早く戻った方が──」
「──ナルさん!」
「?」
「どうしてそんなに自分に傷つけるんですか…?」
「…」
ナルさん…ナルさんのお姉さんはきっとそんなナルさんの姿を望んでいないですよ…だってナルさんの幸せを最期まで願っていてくれてたんですよね?身体が消し飛ぶ程ナルさんを命懸けで守ってくれてたんですよね?
そんなの…
「…仕方ないだろ?事実俺の責任だ。俺が強ければ姉ちゃんはまだ生きていたかもしれない」
「俺と姉ちゃん、どっちが生きている価値が有ると思う?数多の人々に好かれ、若輩者ながら忌々しい軋轢に立ち向かっていた姉ちゃんと、何も成さずただ漠然と生きていた俺…安名さんはどう思う?」
「そんなの…ボクに聞かないでくださいよ!」
ダメですよナルさん…ボクは今初めてナルさんに怒ってるんですよ!こんなに誰かに怒っているのなんて人生で初めてですよ!
そんな質問をしてナルさんはどんな答えを望んでるんですか?仮にボクがナルさんと答えたら絶対に否定される。だからと言ってお姉さんを選んでもナルさんがより自分を惨めだと言い張るだけです。
何も成せなかった訳がないじゃないですか…お姉さんは言っていたんですよ?『ナルさんが生き甲斐だった』って…ナルさんが自分を下げるぐらい凄いお姉さんの生き甲斐になれている。それだけでナルさんは最高の偉業を成せているんですよ…
だから…もうやめて欲しいです。そんな事を言うのは…
「ナルさんのお姉さんがそんな事をナルさんに言って欲しいと思ってるんですか!?ずっと一緒に居たのに分からないんですか!?お姉さんの気持ちが!」
「ナルさんの幸せを望んでいたのにそんな顔をしてるナルさんをお姉さんが見たいと思いますか!?今のナルさんは一番お姉さんに対して失礼な態度を取ってるっていうのがまだ分からないんですか!?」
ナルさんがナルさんを否定する事はお姉さんの人生を否定する事と同義…軋轢が何ですか?皆んなから好かれてるから何なんですか?ナルさんが生きている事がお姉さんにとっての幸せなんですよ。それを否定するのならボクがナルさんを叱りつけてやるですよ!
「分かってるんだよそんな事…でも自分で話したらもっと自分が惨めに見えてくるんだ…」
惨めなんかじゃない。ボクの今日という日をラッキーデイにしてくれたのですから。だからボクも──
「ナルさん!」
「…?」
「占ってあげるです!」
「──は?」
ナルさんにとっての今日という日をラッキーデイにしてみせるです!今日のボクは千年に一度のラッキーデイ!そんなボクが占えばきっとナルさんの運勢も最高潮になる筈!
「いや、安名さん──」
「シャラップです!今日のボクは無敵中の無敵!ナルさんの運勢もパーフェクトにしてみせるです!」
さぁ、ボクのカード達よ!ナルさんの運勢を最高にしてやるんですよ!いつまでもナルさんにそんな顔をして欲しくないんです!
さぁカードの位置は──
ん?これは──正位置の恋人…?つまり…
深い愛情と調和的な関係が築ける…そしてその情念の向かう先である相手は──す、すぐ近くに居る…?
それはもうすぐ近くに…?つまり、ナルさんの心の隙を埋める事が出来る相手がナルさんのすぐ近くに居るという…こ、事?し、しかも恋人…?
「…あ、安名さん?何が出たの…?」
「あ、あえ?あのそれはっ…!」
「も、もうすぐナルさんにとって大きな出逢いがあると出たんですよ!そ、その人はナルさんにとって大きな存在となるそう…で、です」
「出逢い…ねぇ」
と、咄嗟に嘘を吐いてしまったです…いや、まさかぁっ…この相手というのは…?まさかまさかぁ…?そ、そんな事が…?
「…成程なぁ。ふふっ…」
「えっ?ナルさん…笑って…」
「何でもないよ。いや、七海さんに怒られるかなって」
「──あ。あーーーー!そうでしたぁ…!な、ナルさん!この事はどうか内密にぃ…!」
「流石に言わないよ。俺と安名さんだけの秘密だ」
勢いでやってしまいましたがそうでしたぁ…で、でも占いの結果はよ、良かった…んですよね…?
「ははっ…!なんか変な気分だな…さっきまであんな泣いてたのに…」
「その出逢いってのが俄然楽しみになって来たよ。いや、そうだよな…姉ちゃんの気持ちも考えなきゃだよな?」
「一瞬で掌返してしまったな…君の占いのお陰だよ」
「…!げ、元気になってくれて良かったです!」
ま、まぁ…何はともあれ何とかナルさんの元気も出た事ですし結果オーライですね!結果…ど、どうなんですかね。
「…七海さん達のとこ、戻ろうか」
「あ、は、はいで──す…?」
あ…れ…?何ですかコレ…急に頭がクラクラして…眩暈が…?何だか視界がぼやけて…熱とかなかった筈なのに…なん…で…?
身体に…力が…あぁっ…
「──!?お、おい!安名さん!?」
タロットカードについては軽く調べた程度なので正確さは多分そこまでないです。
今回のメルくんは強い子。
ちなみにみかづき荘メンツには帆奈の事はナル君は話していません。あくまでナル君の回想ですので…ちょっと端折って話してるという感じで。