文字数が多いです。しばらく文字数多めが続きます。
「なあクール、何か俺に隠してる事は無いか?」
「スリザリンの継承者だって事くらいかな。それにパパは死喰い人だし、屋敷の地下室に____あっ、これは本当に秘密なんだった!」
コーディがそう言うと、ジョージは笑いながら去って行った。
どうやら昨晩、フィルチのペットのミセス・ノリスが石になった上に秘密の部屋が開かれたなんていう物騒な落書きまでしてあったらしい。犯人は“スリザリンの継承者”とか何とか名乗っていて、おまけに、ドラコが「次はお前たちの番だ! 穢れた血め」と叫んだので、城はちょっとした騒ぎになっていた。
もちろん犯人候補の一人はコーディだ。これは予想通りだが、なんともう一人はハリーだ。少なくない人たちが二人を疑いの目で見ている……とは言っても、みんなフィルチもミセス・ノリスも嫌いだから、そんなに酷いことにはなっていない。
ただ、「実は過激な純血主義者だ」とか「父譲りの狂人だ」と言われ慣れているコーディと違って、ハリーの方はそういう類の悪口には慣れていないようだ。
「ハリー、大丈夫だよ。私の方が怪しいって」
「でも、君はジョージと二人で医務室にいたんだろう? アリバイがある」
ついさっき、ジャスティン・フィンチ-フレッチリーに挨拶をしようとして悲鳴をあげられたのが相当ショックだったらしい。ハリーはすっかり落ち込んで、魔法史のレポートを書く手が止まってしまっている。ちなみにロンはハリーよりも進みが遅く、ハーマイオニーはもう百センチもの超大作を書き終え、何やら難しそうな本を読み続けている。
「継承者様たち、俺の事だけは見逃してくれよな」
ディーンがそう言って、肩を叩いて図書室から出て行った。手には『ホグワーツの歴史』を持っている。ディーンが図書室で何か借りるなんて、ロンがさっさと宿題を終わらせてしまうくらい有り得ない。明日ホグワーツの天井から百味ビーンズが降ってきたって驚かないくらいおかしい。
「ハーマイオニー、君、その調子じゃ本当に本の虫になっちまうよ。……ところでさ、僕の魔法史の宿題、あと二十センチも足りないんだけど」
「____この本にも無いわ! 有名な話のはずなのに、気味が悪いほど載ってないの!」
ハーマイオニーが信じられないくらい分厚い本をバタンと閉じた。どうやら今回も“秘密の部屋”に関する手がかりを見つけられなかったらしい。本に書いてあったら“秘密”でも何でもなくなるし、仕方ない。
「君、何か知らないのかい? パパもマルフォイもそういう話が大好きだろう? あと、君のでもいいから見せてくれないかな」
「パパの記憶なんてほとんど無いよ。それにルシウスさんは私にそんな話しないし、ドラコの話はいっつも聞き流してるから知らない。あと、レポートは自力でやりなよ」
コーディがそう言うと、ロンが「ふーん」と何かまだ言いたげな顔で頷いた。どうせコーディのことを疑っているんだ、クィレル先生の件と同じように。
「『ホグワーツの歴史』には、載っていると思うんだけど……まさか、全部貸し出されてるなんて!」
ハーマイオニーがまた別の分厚い本をバタンと閉じた後そう言った。そういえば、さっきディーンが持って行った気がするけど___面倒だし、言わないでおこう。
「ねえハーマイオニー、君のレポート見せてよ」
「提出までに十日もあったのよ。あなた、コーディを見習ったら? 最近少し真面目になったんだから……」
ハーマイオニーが褒めてくれたが、得意げな顔をする気分にはなれなかった。_____宿題しないと、トムが怒るからなあ。
「宿題をする前に寝るつもりかい?」「こんな簡単なレポートすら書けないなんて、魔法使いの面汚しになるつもりかい?」なんて延々と説教してくるのだ。“お母さん”みたいだとコーディは思った。ロンが愚痴を言いながらする、母親のモノマネにそっくりだ。
「コーディ、どうしたの? まだ体調が悪い?」
コーディがトムの「宿題しなさい」攻撃を思い出していると、ハリーが心配そうな顔で声をかけてきた。
「手帳に宿ったおじいさんの魂のことを思い出して笑ってたよ」とはとても言えない_____それに、トムには少しおかしな所もあるし。
____心外だな。僕は君の将来を心配して言ってるのに。
____うわっ、いきなり話しかけてくるのやめてよ。気持ち悪いな。
「ああ、なんでもないよ。ただ……この前のジョージのいたずらを思い出してただけ。もうひどくってさ。マーリンの髭だったよ」
「へえ。本当に仲が良いんだね」
ハリーが呆れた顔でそう言った。
魔法史の時間は退屈だった。もっとも、楽しかった事なんて一度もないけれど。ビンズの声には不思議な催眠能力があって、ほとんどの生徒は大抵三十分もすると寝てしまうのだ。
コーディもいつものように眠っていたのだが、隣のハーマイオニーが勢いよく手を挙げた振動で目が覚めた。
「先生、秘密の部屋についてなにか教えていただけませんか?」
コーディ以外のみんなも目を覚まして、期待のこもった目でビンズを見つめている。
「わしがお教えしとるのは魔法史であって、神話や伝説の類では無いんであります」
「先生、伝説というのは、必ず事実に基づいているのではありませんか?」
さすがハーマイオニーだ。ビンズも目を真ん丸くして驚いている。ビンズがまだ表情筋を使いこなせたなんて驚きだ、とコーディは思った。
「確かにそんな風にも言えましょう、しかしながらです。あなたがおっしゃるところの伝説はと言えば、これはまことに人騒がせなものであり、荒唐無稽で……」
ビンズはそこまで言って教室全体を見回した。生徒が全員起きていて、しかも自分の話を聞いているという、今までに無い光景にまたしてもたいそう驚いたようだった。
「あー、よろしい。みなさんも知ってのとおり、ホグワーツは一千年以上も前、偉大な四人の魔法使いたちによって創設されました。彼らがマグルから遠く離れたこの地にこの城を築いたのは、魔女や魔法使いは当時多大なる迫害を受けていたからであり_____」
コーディは咄嗟に腕を抑えた。あの悪夢____トムが受けたひどい仕打ちを思い出したのだ。
クィレル先生は、「互いの無関心や無理解によって魔法族もマグルも守られている」と言った。本当にその通りだったんだ。でも、マグルが魔法族を迫害していたなんて。
その瞬間、頭にトムの声が響いた____ほら、僕の言った通り、奴らは野蛮なんだよ。そしてとても傲慢だ。だから自分より優れた存在を認められない……。スリザリンは正しかった、生徒たちを穢らわしいマグルから守ろうとしたんだ。
____それだけなら確かに正しいと言えるかもしれないけど、マグル生まれの生徒まで殺そうとするのはおかしいよ。だって、彼らも魔法族でしょ? そして、愛すべき生徒だ。生徒を傷つけるなんて……。
コーディはクィレル先生のことを思い出した。クィレル先生は、苦しみながらもコーディを守ってくれた。それはすごく苦しい事実で、同時にお守りのようでもある。
その瞬間だった。
「熱ッ!」コーディは腕を抑えた____傷一つ無い、白いままだ。どうして、またあの悪夢が……。
____君はどうしてもマグルを庇いたいみたいだ。じゃあ、あれをまた体験すればいい。いつまで綺麗事を言っていられるかな?
トムの声には明らかに悪意がこもっていた。自分の言うことを聞かない人間を痛めつけたい。それが楽しくてたまらない。
コーディは精一杯元気そうな声で「ちょっとお手洗いに行っています!」と言って教室を出た。前の席のハーマイオニーたちにも「長い闘いになりそうだよ」と付け加えて。
教室を出た瞬間、腕に熱湯がかけられた。熱い! 熱い熱い熱い____違う、これは幻覚だ。気のせいだ。コーディはよたよたと歩き続けた。どこに向かっているのかも分からない。
それに加え、まるで何日も水を飲んでいないような喉の渇きだ。コーディは何とか杖を取り出し、アグアメンティをしようとしたが、その瞬間、頭を何かで削られるような痛みに襲われて杖を落とした。
_____君は純血だろう? どうしてロウル家とマクミラン家の間に生まれた、優れた血筋の君があんな穢らわしい生き物をありがたがるんだ!
_____純血なんて何もありがたくない。こんな家じゃなくて、マグルの普通の家庭に生まれたかった。
頭にガンガンと痛みが響く。目がえぐられている……ちがう、
_____へーえ。君は親から愛された過去があって、裕福で、純血で、なのに自分が世界で一番かわいそうだと思ってる! なんて傲慢なガキなんだ。ああ、そういえば君はゴキブリホイホイとかいうのが好きなんだっけ?
トムがせせら笑った。腕や脚、顔を虫が這っている____しかし、虫のソワソワとした感触以上に強い痛い! 目が、違う、これは幻覚だ、脳に干渉しているんだ……どうして、ただの手帳が考えを持ち、人の脳に入り込めるんだ? しかもあまりに強烈すぎる悪意。肖像画なんて、せいぜいゴシップで盛り上がる程度の悪意しか持ち合わせていないのに。
_____ようやく分かったか? この僕が肖像画の下位互換!? マグルの道具にそっくり? 子供がたまたま手に入れることなんてあり得ない、強力で高度な闇の道具なんだよ!
道端にそんなものが偶然落ちているわけがない。コーディが立ち入れる場所にそんなものがあったはずがない。父が持っていた可能性はあるが、ロウル家の財産は魔法省が管理している。
先ほどまでの痛みが嘘のように引いていき、思考が冴えわたる。ルシウス・マルフォイだ。_____私がマグルの道具を集めていることを知って? 思考を矯正しようと……いや、何も知らないはずだ。ルシウスさんの前でボロを出した事はない。それに、そんなくだらない目的でこんな強力な道具を渡すわけがない。何か、大それた目的が……
「ホグワーツをダンブルドアなんかの支配下に置いておくべきではない、と私は思うがね」
ルシウスさんはこれを使ってダンブルドアを引きずり下ろすつもりなんだ。そうだ、コーディはちょうどいい使い捨ての駒だった。家族なんかじゃなかった。失敗すれば、親子ともどもアズカバンに入れてしまえばいい。
もうコーディは全てどうでも良くなった。ダンブルドア失脚? 勝手にすればいい。どうせ、あいつはクィレル先生を助けられなかった無能じゃないか。
すっかり痛みが引き、コーディは教室に戻ろうとした。しかし、
「コーディ、大丈夫か?」
心配そうな顔をしたディーンが立っている。どうして、
「前の時は何にも出来なかったからさ! 心配で。最近元気ないだろ?」
_____「ダンブルドア失脚? 勝手にすればいい」だったかな? 趣味と実益を兼ね備えた素晴らしい殺人……僕はね、グリフィンドール生とマグル生まれとダンブルドアが大嫌いなんだ。それにこの呆けた顔! 人を信じ切った、平和ボケした愚かなガキ!
_____トム、ダンブルドアを失脚させるならもっと、純血の生徒に軽い怪我をさせまくるとか、そっちのほうが……。
「あ゛」
先ほどまでの苦痛が全部お遊びだったかのような痛み、灼熱、渇き、不快感。それに加え、体が自分のものではなくなっていく感覚。
「君とは一度話したかったんだよ! 親愛なるマグル生まれの友人、ディー……違う、違う、違う……」
「コーディ? 君、なんかやばいよ。早くポンフリーのところに」
「早く、どこか、……汚い! この穢れた血、……どこかに行って!」
「穢れた血」と言った瞬間、ディーンが悲しみと怒りのこもった目でこちらを見た。明日には噂が広まって、誰もコーディと口をきいてくれなくなるかもしれない。それでいい。人が死ぬよりはマシだ。
「おいおい、本当にヤバいみたいだな。こりゃポンフリーじゃだめだ。マクゴナガルん所行こう」
_____どうしてそんなに優しいんだ。どうして、こんなのを信じるんだ。バカなんじゃないか?
でも、マクゴナガルなら……マクゴナガル先生なら、どうにかしてくれるかもしれない。きっと信じてくれるはずだ。
_____人生はいつだって上手く行かないって、君は学ばなかったのかい? 君が痛みに打ち勝てたから思考出来ているんじゃない。僕がチャンスをやったからだ。そして、君はそのチャンスをふいにした。
熱い。熱湯をかけられたところの皮膚が、次々めくれていく。そして、それをザラザラとした何かが撫でていく。熱くて痛くて、頭にも鋭い痛みがずっと響き続けている。
もう痛いのは嫌だ。
この痛みから解放されるなら、ディーンがどうなったってかまわない。そもそも、去年散々酷いことを言ってきたじゃないか。
窓ガラスにトムの顔が映った気がした____トムがニヤリと笑っている。思い出した。ハロウィーンの夜、鶏、女子トイレ、バジリスク、ミセス・ノリス……。
「おい、歩けるようになったのか?」とディーンが言ったが、返事はしない。
聞いたことのない言葉が口から漏れ、
_____やっぱりダメだ、死んだらもう誰も戻ってこれないんだ。そんなの、絶対にダメだ。
トムはすっかり満足して、気が緩んでいるみたいだった。コーディはその一瞬のスキをついて、向かいの壁にレダクトを撃った。ディーンが奴の目を見なかったかは分からない。コーディはすぐに逃げてしまったから。
体が軽い。喉は潤っていて、何の痛みもない。
_____なぜだと思う? 君がディーンを犠牲にすることを選んだからだよ。お祝いだ。
友達をあんな目に遭わせるなんて、自分はグリフィンドールに入るべきじゃなかった。やっぱりあの帽子はイカれてた。
「おいおい、そんなに走って。トイレか?」
燃えるような赤毛の少年がそう言ってコーディを見る。ソバカスだらけの顔にはいたずらっぽい笑みが浮かんでいる。夢の中でも警告してくれていたのに。
「ジョニー、ジョニー! わ、わ、私……」
「相棒、仲良しの女の子に名前を間違われちまうのはどんな気分だい?」
「____ハハ、マーリンの髭ってやつだぜ。おい、すごい熱じゃないか! ちょっと医務室に連れてってくるよ」
コーディの全身は冷えきっている。熱なんて無い。
体は完全に元気だ。
「なあ、クール」コーディの手を引きながらジョニー____違う、ジョージが言った。あたたかくて大きな手だ。私なんかが触っちゃいけない。
「俺、お前の事を嫌いになんてならないぜ。そりゃあ、スネイプのことが大好きだとか言い始めたら、保証は出来ないけど____」
ジョージが優しい声でそう言った。まるで、迷子の子どもを優しく諭すように。
「なあ、今から授業をサボってさ、オオイカを見に行こうぜ。それか、ネビルの飲み物に頭冴え薬を仕込もう。それか、ロックハートの部屋に糞爆弾を……」
コーディは何も言わず、ジョージに手を引かれて湖のほとりに行った。風の冷たさも、太陽の眩しさも、柔らかな草の感触も_____全部、ディーンから奪ってしまった。
その夜のことだ。
城の大半がハリー派閥になってしまった。ディーンと同じくコーディを追ってきたハリーが、女子トイレの前の廊下で石になっているディーンを見つけてしまったのだ。ディーンは窓ガラス越しにバジリスクの目を見てしまったのだろう。
もちろん、始めはコーディも疑われたが、ジョージと湖のほとりにいるのを見たジャスティンがコーディを庇ったのだ。
そして、ジョージが「秘密のデートだって。言わせんなよ」と言ったことで、コーディへの疑惑は完全に消えてしまった。
「僕、スリザリンに入れば偉大になれるって言われたんだ____ハーマイオニーは「あなたはグリフィンドールなんだから、スリザリンの継承者なんて事はないはずよ」って言ってくれた。ロンも「君は例のあの人を倒したんだぜ?」って励ましてくれたけど…………もしかしたら、僕は例のあの人よりも悪い、闇の……」
ハリーの弱々しい声が途切れた。一年生の始業式の時、上級生から言われた言葉を思い出したんだろう。
みんなから疑われ、すっかり参ってしまっていたハリーを、
____本当は私なのに。でも、そう言ったら私は何を失う? 全てだ。
____ハリーはどうせどうにかなる。だって、生き残った男の子なんだ。私は死喰い人の娘だからどうしようもない。私は悪くない。ディーンもミセス・ノリスも、死んだわけじゃない。
コーディは自分の罪の意識から目を逸らして、ハリーの手を握った。
透明マント___コーディの持っているのよりよっぽど上等な、本当に全部隠れてしまうマント___に二人で入っているから、心臓の音が聞こえてしまいそうだ。
「私なんて、親はどっちも純血でパパは死喰い人、それからマルフォイ家と仲良し。もちろん組み分け帽子からスリザリンに向いてるって言われたよ。もしかしたら、私がスリザリンの継承者なのかも____どう、一緒にホグワーツを支配しちゃう? 手始めに、ロックハートを追放しよう」
コーディがそう言うと、ハリーは笑った。純粋な笑顔だ。まさか、目の前のコーディが継承者本人だなんて思ってもいないんだろう。ディーンだってそうだったはずだ。
「ねえ、コーディ。聞きたいことがあったんだけど」
「なに? 言っておくけど、秘密の部屋への入り方は教えないよ。継承者は私だ!」
「違うよ! あの____ジョージとのこと。君は、本当に……」
____もしかして、ハリーはコーディのことを疑っているんだろうか? 本当はジョージとずっとは一緒にいなかったって……いや、そんなはずは無い。
ハリーが無実だとみんなにわかって欲しい。
だけど、ハリーには継承者だと知られたくない。ハリーから、嫌われたくない。
「ジョージ? うん、一緒に湖を見に行ったよ。みんな恋人だなんて噂してるけど…………」
「……へー、そうなんだ。知らなかった」
「どうせ噂されるなら、やっぱりハリーの方がいいかも」
天文学の時間はいつも寝てばかりだから、星を見た事なんてほとんど無かった。名前を聞いたって、あの小さな点々のどれがどれなのか分からないだろう。
「天文学って本当につまらないよね、星の名前なんて覚えられないよ」
「僕も詳しくないけど……背景を知ったら、もっと覚えられると思うよ」
ハリーは少し元気になったようで、星座にまつわる物語を話し始めた。ハーマイオニーの影に隠れてしまっているけど、ハリーも結構賢くて優秀なのだ。
____うーん、よく分かんない神だとか息子の話を聞いたって、やっぱり見分けはつかないけどな。点々は点々だよ。
「それから、ペルセウスとアンドロメダ。英雄のペルセウスは怪物をやっつけて、可哀想なお姫様のアンドロメダと結婚して、二人は幸せに暮らすんだ」
その話を聞いてコーディは、「私の人生もそうならいいのに」と思った。でも、コーディは可哀想なお姫様というより怪物の方だろう。
____ちょっと待てよ、私ってこんなにロマンチストだったっけ? 本当におかしい! 全部トムのせいに決まってる。なんて悪霊だ。マーリンの髭!
____僕のせいにしないでもらえるかな。ああ、君は本当にハリー・ポッターに恋をしているんだ! 傑作だ! 秘密の部屋を開いた、死喰い人の娘の君が……