ありふれたハッピーエンドを目指して   作:クラウディ

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 息抜きに書き始めました()
 頑張って更新していきます()

 あ、それとハジメってTSしてメス落ちしたら癖だとおもうn(どこからか飛んできた銃弾で頭をぶち抜かれる)




ありふれたプロローグ

 

 

――突然だが、俺氏はハッピーエンドが好きです。

 

 

 「いきなり何言い出してんだコイツ?」となるかもしれんが一旦座って聞いてくださいな。

 

 まずそもそもの話として何故ハッピーエンドが好きなのかという話になります。

 と言ってもシンプルに「皆が幸せならオールオッケー!」というスタンスだからなのです。

 

 だって考えてみてくださいよ。

 必死こいて目的に向かって進み続けた努力の果てが、だーれも幸せにならないバッドエンド。

 仲間だけでなくムードメーカーだった子の笑顔すら曇っていく。

 

 俺氏、それがひっっっっっ……じょ~~~に苦手なのでございます!

 だからこそ、俺氏は皆が笑顔になれるハッピーエンドが好きなのです。

 誰だって推しの笑顔が曇り続けてるのは好きじゃないですし、天気だって曇り続けてたら嫌だと思うので。

 

 しかーし! 一概にハッピーエンドと言っても場合によってはそうもいかないのです!

 

 たまーに紛れ込む「(一部の人にとっては)ハッピーエンド」とかいうトラップじみたこともあるのがこの世の中。

 確かに? その人にとってはハッピーエンド、もしくは最良の結末かもしれないですよ?

 

 

 

――だがしかし、だがしかしだ!!

 

 

 

――俺氏はやはり完全無欠のスーパーアルティメットハッピーエンドが見たいのです!!!

 

 

 

 だからこそ、俺氏はこの()()()()()()でハッピーエンドを掴んでいくぞ!!!

 

 というわけで!!!

 

 

「ヘイ!! そこの彼女!! 俺氏とお茶しない?」

「え…………ムスブ君……?」

 

 

 早速表情が曇っていた、本当なら可愛らしい笑みを浮かべているはずの少女を笑顔にしていくことにするZE☆

 

 

 


 

 

 

――究極のハピエン厨こと、今生の名前は『霧島ムスブ』である俺氏は転生者である。

 

 

 いや、究極は言いすぎたな……俺氏よりもっとすごいハピエン厨の方々はもっといる。俺氏も精進せねば……!(使命感)

 

 っとと、そんなことより俺氏の自己紹介に戻らねば。

 俺氏こと『霧島ムスブ』、実はこの世界に生まれる前の記憶を持つ……俗に言う転生者というものなのです。

 これを自覚したのは敬愛するママンとパパンの腕に抱かれて泣いていた時――つまり『()()()()()』からで、その時はもう混乱のあまり泣くのもやめてしまってパパンとママンを困らせてしまったものです……いやはや、懐かしいですね……(遠い目)

 

 んで、この世界に生まれて即座に転生したと自覚した俺氏なんですが、正直今のハピエン厨の一人として覚醒するまではそこら辺のちびっ子と一緒に走り回ってました。

 まぁ割とやれることを増やすために体を鍛えていた節はあるんですけど、それでも今ほどの『やる気』はありませんでしたね。

 おそらく、転生したことである種の『燃え尽き症候群』になっていたのでしょう。

 

――ですが、そんな俺氏にある転機が訪れます。

 

――それは車に轢かれそうになっていた少女と、その子を庇おうとする父親の姿を見てしまったことでした。

 

『あっ――――』

『恵里――――!!』

 

 「はしゃいでいたらうっかり飛び出してしまっていた」……言葉に表せばそれだけで終わるような世界には()()()()()()()ことで、しかし理不尽に人の幸福を奪っていく出来事。

 

 それを目撃した当時の俺氏は……まぁ、一瞬()()ですがフリーズしましたよ。

 

――『え、まさか事故がこんなところで!?』とか、

――『このままじゃ、あの子のお父さんまで……!?』とか、

――『誰か助けられないのか……!?』とか。

 

 自分のことでもないのに走馬灯のような速度で思考が流れていったんですよ。

 共通していたのは、『このままじゃ最悪な出来事が起こるぞ!』という、警鐘にも似たような思考だけ。

 

――ですがそんな思考が脳裏を埋め尽くす前に、ある『()()()()()』が俺氏の体を動かしていました。

 

『――――――っ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛』

『きゃあっ!!!』

『き、君、うぐっ!!』

 

 叫び声をあげながら目にもとまらぬ速さ、もはやタックルともいうべき動きで少女を抱きかかえるようにしながら男性を突き飛ばし、そのあまりの勢いで道路の真ん中から歩道まで戻すことができたのでした。

 ゴロゴロと転がる俺氏は背中を公園の段差に背中をぶつけることで勢いを殺し、なんとか急停止することに成功します。

 にしてもすごいですね当時の俺氏、街中の公園の傍を通る狭い道路だったとはいえ、よく車に轢かれる前に追いつけたんですかねぇ……?

 

『う、うごぉおおお……今ならオリンピックとれそうだぜ……! あっ、だ、だいじょうぶですか……?』

『え、あ、う、うん……ありがとう……?』

『い、いたたたた……っ、恵里! 大丈夫か!?』

『う、うん……こ、こわかったけどこの人がたすけてくれたの……』

『あなたっ!! 恵里!!』

 

 少女の無事を確認したところで、起き上がった少女のお父さんが彼女の無事を確認する。

 少女の方も一瞬で変わった視界に目を白黒させながらではあったんですが、たどたどしくもお父さんの問いに答えていました。

 そんな2人の下へと駆け寄ってきた母親と思われる女性も来て、少女と彼女のご両親は無事を確かめ合う。

 

 無事を確かめ合う家族さんに温かい感情を覚えていると、お父さんの方が俺氏の方に気づいてくれました。

 

『あ、そ、そうだ! 君! 大丈夫かい!?』

『い、一応無事っす。足が動かないのと背中がめっちゃ痛くて……あ、なんかプチって鳴ったような……』

『!? す、すぐに救急車を呼ぶよ!!』

 

 おそらく感情の昂りによる「リミッター解除」のようなものをしてしまったのでしょうかね、この後病院で検査してもらったらだいぶボロボロになっていました()

 その影響により、しばらく幼稚園へ行けなくなってしまいましたが、なんでか俺氏の心は充足感にあふれていました。

 

――だって、運ばれる前に見たあの家族の喜びを守ることができたんですから。

 

 それから俺氏は決めたのです。

 少しでも身の回りにある笑顔を守っていきたいと。

 

 流石に世界規模の笑顔は守れませんし、守ろうとは思いませんよ? そういうのはお釈迦様とかのやる仕事です。

 

――と、いう感じの目標を定めたのが、今の俺氏に繋がっているという訳です。

 

「Hey! ハジメ嬢! この間の新刊見ましたか!?」

「う、うん! ムスブ君も見たの?」

「もちろんですよ!! いやー! それにしても、やはり『ジャ○プ』は至高ですねぇ~! 俺氏、ハピエンが一番の好みですけど、結果だけでなくやはりその過程も大事なのだと実感させられます!! いざ! 皆の絆で目指せハッピーエンド!!」

「僕もだよ! やっぱりハッピーエンドはいいよね!!」

 

 そんなこんなで今に戻り、俺氏は最近知り合った少女――『南雲ハジメ』嬢のご自宅にて、彼女と一緒に最近の『ジャ○プ』について語り合ってます。

 ハジメ嬢は俗に言う『オタク』というものでして、サブカルチャー系統にとても素晴らしい熱量を持っておられる方ですね。

 しかもハジメ嬢のご両親も歴戦のオタクだということでして、やはりご両親の影響を受けてここまでの熱量を持つようになったのでしょう。

 

 いやはや、こうして生き生きとされているハジメ嬢を見るとこっちも嬉しくなってきますねぇ!

 

――と、いうのが今の俺氏の日常なのであります。

 

 俺氏、ハピエン厨であるといってもこういう日常の中のハピエンも好きなのでね!!

 このまま青春を送りながら最高のハッピーエンドまで行きたいものでございます!!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

――と、思ってたんですが……

 

 

 

 

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

 

 

 

 

 あるありふれた日に、高校のクラスメイト共々異世界に召喚されるという事態になってしまいましたとさ。

 

 

 どういうことだってばよ!!??

 

 






 ハッピーエンド最高!!
 ハッピーエンド最高!!

 お前もハッピーエンド最高といいなさい!!

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