結構筆が進みました()
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
――なんだこのおっさん!?
というのは流石に初対面で言うと失礼なので、実際に口には出しませんでしたが、そう言ってしまいたくなるレベルには胡散臭い雰囲気を漂わせていました。
なんというか……こちらを観察して品定め? をされているような感じではあるんですが、ここまで『気味が悪い』と思ったのは俺氏の人生経験の中でもなかなかに珍しいくらい……この異常事態も合わせて警戒しておかねば……
っとと、あのおっさん氏のことだけでなく周りに関しても観察しなければ。
ハッとして周囲に目を配れば、縦と横どちらも10メートルはありそうな壁画(パッと見では神々しそうな神様っぽいのが彫られてるやつ。俺氏そういうの詳しくないけど)に囲まれた巨大な空間の最奥の台座の上にいることが分かり、周りの壁画も合わさってネットで見た「大聖堂」とか「儀式場」のようにも感じられます。
「宗教的な場所なのだろうか?」という考えが浮かぶような場所と、さっきのおっさん氏(本名は本人曰く『イシュタル・ランゴバルド』。セイキョー?教会なるものの教皇だそうな)のような法衣を纏った人達が台座の周りを取り囲んでおり、それらも相まって何となく状況が察せられてしまいます。
というかイシュタル氏が言ってましたね、勇者様とかなんとか。
ははーん、なるほどなるほど~。そういうことですか~
………………スゥ……
これガチモンの異世界召喚とかいうやつでは!!??
うそやろ……!? こ、こんなことが……! こんなことが許されていいのか……!?(画像略)
混乱している俺氏達をよそに、自己紹介をしてきたイシュタル氏は好々爺然とした微笑を見せていました。
「確認でございます! 番号! 俺氏いーち!」
「私はにー! ほら雫ちゃんも!」
「え!? わ、私も!? え、えっと……さ、三番よ! ……うぅ……!」
あの後、イシュタル氏の長ったらしい話が約1時間程度続いたので軽く聞きながら情報を整理した俺氏は、それぞれに割り当てられた部屋の中でも大きめの部屋にクラスメイトの中のマイフレンズ達を集めて、今回の異常事態――『異世界召喚』についての情報共有を行おうとしていた。
しかし話し始めるにしても誰と情報を交換できるかの確認を先にしないといけないので、空気を変えるついでにこうして声を出す。
声出しは良いね、リリンの生み出した文化の極みだよ(KOR君並感)
そんな俺氏の点呼に真っ先に応えたのは、俺氏達が通っている高校の中でも『二大女神』と称されるほどの人気を集める美少女――「
俺氏、大体の人を「カッコイイ」または「可愛い」と思えるタイプの人間なので断言はできないのですが、彼女の場合は他の人がいたとしても目を引かれるほどにとても可愛らしい少女だと思える方です。
あとやっぱり笑顔が素晴らしいです。ご飯三杯はいけますね。
続いて点呼に応えたのは彼女の香織嬢の親友であり、ハピエン厨である俺氏のような変人とも交友関係のある美少女――「
実家が剣術道場であるからなのか彼女の剣術の冴えはまさしく天才。
雑誌の取材も受けたことがあるほどで、「可愛い系」の香織嬢とはまた別の「カッコイイ系」の方でございます。
まぁ本人は可愛いもの好きなごくごく普通の女の子でいらっしゃるので、時折ぬいぐるみなどのプレゼントを渡させてもらっております。
香織嬢と同じく笑顔が素晴らしいのですが、恥ずかしがってあまり人前では見せてくれません。
だがそのギャップがいい!!!!
おっと失礼、思わず心の声がクソでかくなってしまいましたね。まるでクソでかい力士のように。窓なぁああああああああああい!!!(UKT並感)
「うっし! 俺四番な!」
「ご、五番! ……これやる意味あるのか……?」
「なーに、皆で声出せば気合入るってもんだろ!」
香織嬢達の後に四番目を勝ち取ったのは、これまた変人である俺氏とフレンズになってくれている体格の大きい男子生徒――「
短く刈り上げた髪に鋭さと陽気さを合わせたような眼差しを持つ彼は、190センチメートルという高校生とは思えないほどの身長を持つ人物なのでございます。
あ、比較として俺氏は175センチくらいですので、15センチも高いということですね。デカすぎんだろ……!!
その見た目に反することなく若干脳筋が入っていますが、実は一旦踏みとどまって考えることもできるという、最近のあだ名が「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」「力の賢者」「知性のある筋肉」と呼ばれているところからだいたいは察せられると思います。
ニカッと笑うところも実にグッド! うどん持ってきてください! 絶対美味くなるから!!
龍太郎氏に続いたのは控えめながらも声を張っているイケメン男子生徒――「
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧超人である彼ですが、少し前は前述した要素に加えて「凄まじく思い込みが激しい」という、「これもはや天与呪縛だろ……」とハジメ嬢と話すくらいにはヤバいもの持つ方でした。
まぁ今はだいぶ改善されてて、だいぶ大人びた人物になられてますね。
学校の方では何かを思って儚げな笑みを浮かべているところが人気を博しているそうな。
まだ彼の笑顔には悲痛さがあるのでご飯を美味しく食べるつもりはありません。仕方ないね()
「はーい、六番だよ~」
「鈴は七番! で! どんな話をするの!?」
「八番……なんで俺も呼ばれてんだ……?」
「きゅ、九番だけど……僕も清水君と同じかな……?」
「十ばーん……あの、なんで俺を呼んだんすか霧島さーん? おーい気づいてー?」
六番目に手を挙げたのはフワッとしたナチュラルボブの少女――『
そんな恵里嬢も俺氏みたいな変人と仲良くしてくださる方でして……何を隠そう、彼女は俺氏がハピエン厨に目覚めるきっかけをくれたあの時の少女本人なのです。
いやーびっくりしましたね、まさか同じ学園に通っていたとは……この俺氏の目をもってしても見抜けなかった……!
あれから恵里嬢も成長し、華のような笑みを浮かべています。あぁ……俺氏の選択は……決して間違いじゃなかった……(浄化)
「おーいムスブさーん? 俺のこと忘れてますかー? おーい?」
そんな恵里嬢の隣に座ってらっしゃられるのは「
いつも元気いっぱいで喜怒哀楽がはっきりとされている彼女は、恵里嬢の良き友人となっておられるようで、突っ走る鈴嬢を首根っこ掴んででも引き留める恵里嬢という光景は毎日の如くみられます。
2人の関係性には100点を二つも上げちゃいます!! ついでにプリンを二つも食べちゃいます!!
要は「とても(ハピエン的な意味で)眼福」なのです。
「……そうですよね……俺めっちゃ影薄いもんな……ハハッ……」
八番目と九番目のお二人は纏めていきましょう!
八番目の男子生徒は「
お二人は俺氏が『ただのハピエン厨』だった時に出会った方々でして、オタクの道へと誘ってくれたありがたい人達です。
ちょっと家庭事情的にやさぐれてる清水氏と、凄まじい『高み』にいらっしゃるハジメ嬢がこの場に集まってくれたのは非常に嬉しいです。おそらく状況の説明もしやすいので。
「あのぉ……そろそろ気づいてくれませんかねぇ……?」
「ほわっと!? え!? 浩介氏、いたのですか!?」
「わっ!? ほんとだ!? いつの間にいたの遠藤君!?」
「いつの間にっていうか、最初からいたんですが……あ、十番です」
ホ、いつの間に!?
失礼、どこぞの蜘蛛男の登場に驚く悪役のような声が出てしまいました。
この場にいる全員がいたことすら気が付かないほどに影……というか存在感が薄く、最後に名乗りを上げたのは「
そのあまりの影の薄さのあまり、「すわっ!? これがマジモンの気配遮断でござるか!?」と驚いてしまうほどの特性を持つ彼はある時に偶然出会った方でして、そのあまりの気配の薄さに修学旅行で置いてけぼりを食らいかけたとかなんとか……。
あまりの不憫さに涙が出てきますよ……(ホロリ……)
ですがそれもまた彼の個性!(※本人としては早急に解決したいそうですが) 俺氏は彼とも友好な関係を築けている……と思っています。
なにせマジで気づいた時には意識の外側に消えているんですよ。こう、目をかっぴらいて意識してないと成仏したお化けみたいにスゥーッと消えていってしまうので。
と、いう感じの9名と共に今回は臨時会議を開いたのです。
議題はもちろん、「異世界召喚について」ですね。
「というわけで会議を始めていくのですが、皆さんはそもそも『異世界召喚』なるものを理解されておりますかな?」
「もちろん! ムスブ君がハジメちゃん達と一緒に話してる、ファンタジーなお話に出てくるものだよね?」
「正解でございます香織嬢!」
「んー……俺は異世界ってのは何となくわかるが召喚系ってのはあんま知らねぇな……」
「龍太郎氏はジャ○プ漫画をよく見ておられますが、異世界召喚モノにはあまり触れたことがなさそうなので、詳しい説明は幸利氏、ハジメ嬢にお願いしようと思います。それではお二人! お願いします!」
「え、僕達が!?」
「だから俺達を呼んだのかよ……いやまぁいいけどさ……」
俺氏の問いかけに元気よく答えてくれたのは香織嬢でした。
彼女の言う通り、異世界召喚というものはハジメ嬢や幸利氏とよく話すネット小説やファンタジー系の作品によく出てくる要素の一つです。
しかし、龍太郎氏を筆頭とした一部のメンバーにはよく分からない概念のようで、俺氏はこういった概念の解説に詳しいハジメ嬢や幸利氏に話を振りました。
急に話題を振られたハジメ嬢達ではありましたが、全員からの期待の籠った視線を向けられて慣れないながらも話してくれます。
「えっと……そもそも異世界召喚ってのは言葉通り『異世界』に『召喚』……僕達にこの世界の状況を説明してくれたイシュタルさんが言ってた通りに、『誰か』がなにかしらの『意図』を持って『呼び出したりする』ってのがテンプレなんだ」
「テンプレ……要は『定石』とかそういうやつだな。もしこれが事故とかだったらそれは『異世界転移』とかになる。まぁこれは別の話題だから一旦スルーするとして、南雲のテンプレに合わせるなら今回のは、『エヒト様』とやらが「『魔人族』を倒してくれ~」って『意図』で俺達を呼び出したってことになる」
「そうね……それにしても清水君ってそういうのに結構詳しいのね……」
「……まぁな」
雫嬢の言葉に、少し表情に影を見せる幸利氏。
彼にとってはこういう状況でもなければあまり表立って出したくないものらしいので、少し配慮が足りなかったと思ってしまいます。
すまない幸利氏……今度のコミケ連れていきますから……。
それはさておき、お二人が語ってくれたように今回の事態は『THE☆異世界召喚』のテンプレそのものです。
『異世界』といえば、中世レベルの文化とそこに『魔法』と呼ばれるファンタジー技術が存在する摩訶不思議な世界。
この世界――異世界『トータス』もその例に漏れず、魔法と呼ばれる技術や凶暴な生物――『魔物』、そして私達のような『人間族』以外にも、人間族と敵対している『魔人族』や、動物的特徴を持つ『亜人族』などなど、まさしくテンプレファンタジーな異世界といえるでしょう。
そんな異世界トータスに召喚された俺氏達。
ここまでだけなら「異世界ファンタジーだ! やったぜー!」とかなってそうなんですが、俺氏が会議をしようと思ったのはそれだけじゃないからでして……
「僕としては、
「……だけどそうはならなかった、ってことでしょ?」
「そう、中村の言う通り。俺達を召喚した後、あのイシュタルとかいうおっさんは『エヒト様の御意志の下』だとかなんとかで召喚された~、とか抜かしてやがる。し・か・も・だ。あのおっさんが言ってただろ? 「『
「え……ってことは、つまり……!?」
「……!? なんてことだ……そうだ、これはただの戦争じゃ、ない……!?」
「……? つまり、どういうことなんだ光輝……?」
ハジメ嬢の言葉の意図に素早く理解を示したのは恵里嬢。
普段は後ろで状況を見ているが故の視野の広さで状況に察しがついた彼女の問いかけに、幸利氏は捕捉を入れた。
幸利氏の言葉にようやく言いたいことの意味が理解できた鈴嬢と光輝氏の様子に、やはりこういう難しい話への理解が追い付いていない龍太郎氏。
そんな龍太郎氏に向けて、光輝氏はあることを伝えていく。
「いいか、落ち着いて聞いてくれ龍太郎」
「お、おう……俺はめっちゃ落ち着いているけど……」
「簡単に言うなら、俺達は『
「!? なんだそりゃ!? いくらなんでもおかしいだろ!?」
「あーはいはい! 声がデカいって坂上ぃ!!」
――そう、光輝氏の言う通り俺氏達は、この『
それも、『宗教戦争』という俺氏達のいた世界――『地球』でも「凄惨な歴史」として残されているものに参加しろと言われているオマケ付きで。
これはもう最悪なことこの上ない。
思わず立ち上がりかける龍太郎氏を浩介氏が抑えにかかってくれているのを横目に、俺氏自身もあの時の問答をふり返る。
『ふ、不可能って……ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?』
『先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな』
『そ、そんな……』
帰る手段がないことに関しては、俺氏達と一緒に異世界に召喚されてしまったクラスの担任である「
先程の魔人族との戦争をしろで1アウトだったところにこれが来たので2アウト判定を下していたと思うその時の俺氏。
『皆! 一先ずは落ち着くんだ!! ここでパニックになったところで状況が改善することはできない!!』
『でもよ天之河ぁ……!!』
『……イシュタルさん、俺達はこの世界に来る前はただの学生です。今のままでは戦うこともできません……考える時間をもらえないでしょうか……?』
『ふむ……そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい』
その後は光輝氏が持ち前のリーダーシップを発揮して場を収めてくれていたのだが、その時のイシュタル氏達が向けていた視線には「エヒト様に選ばれておいて何故喜べないのか?」という侮蔑が込められていたため、俺氏はそこで3アウトの判断を下したのであった。
いくら何でも、本気で『神様の言う通り』がまかり通るのはおかしいでしょうと。
……というのが今回の会議を開く要因となった理由でございます。
もう胡散臭いどころの話じゃなくなってきましたね……。
「皆々様、現状を把握できましたかな?」
「……ええそうね……まさかただでさえ異世界に召喚されるだけでなく、こんな事態に巻き込まれるなんて……」
「わ、私達どうすればいいのかな……?」
「ど、どどどどうしようエリリン!? す、鈴達は、これからどうすればいいの!?」
「……正直、私達にできることはないね……」
「いやどうにかなるはずだろ!? 何か手が……!!」
「ムスブ! 俺達はどうすれば……!?」
「クッソ……なんでこんなことに……!」
「夢なら覚めてくれよ……!」
「み、皆落ち着いて……!」
……まずいですね、早急に情報の共有をしなければと焦ってしまったが故に混乱させてしまいました。
皆さんがいくら大人びているとはいえ、彼らはまだ高校生。
俺氏みたいな人生2周目野郎ですらだいぶ焦っているのにまだ経験の足りない彼等には刺激が強すぎるでしょう。
本当にやってくれましたね、エヒトとやら……!!
このままではあのイシュタルやその一派らに何をされるか定かではありません。
それは俺氏の望む、『完全無欠のスーパーアルティメットハッピーエンド』には程遠いです。
――だからこそ、俺氏は大きく
突然の音に一瞬体をこわばらせる皆さんを見ながら、俺氏は口を開きます。
「皆さん、パニックになるのは分かります。ですが、ここで一つ言わせてくださいな」
――切り出した言葉は世間話のようなものだった。
「皆さんは、まだ楽しみにされていることはありますかね?」
「俺氏には、それはもうたくさんあります」
「まず一つ目は皆様自身が自らの手で幸せを掴み取ってくれることです」
「クラスメイトからこう言われるのも中々ないと思われます。実際俺氏も言われたことはありませんからね」
「でも俺氏にとっては皆様の幸せこそ最上の幸せなのです」
「だからこそ、今回の件に関しては非常に憤りを覚えています。『なぜ普通の人生を歩んでいたのにこんな理不尽な目に遭わされているのか?』と……」
「ですが、「そこで足を止めてしまう皆様を見たくない」という『ワガママ』な感情も同時に覚えています」
「皆様は俺氏が思っている以上にもっとずっと強いはずです」
「だからこそどうか――」
「――負けないでください。その為のサポートは存分にしますので」
「……以上です。あはは、変なことを言ってしまいましたね。俺氏、反省」
しんと静まり返った部屋の中で、俺氏は願うようにその言葉を紡いでいました。
『周りの方々の幸福を願う』……凡人にはちょっと我儘な願いですね……。
でも、もしその言葉が届いてくれるのなら――
「――ヘッ! そうだなムスブ! 俺達はこんなところで止まらねぇし負けもしねぇ!」
「龍太郎氏……」
真っ先に応えてくれたのは、龍太郎氏でした。
拳を握り締め、決意を燃やす彼の姿はいつも以上に頼もしく見えます。
「――うん、私もだよムスブ君。こんなことに勝手に巻き込んできたエヒト様とかにはちょっと、こう、えいっ! ってしなきゃ!」
「ちょっと香織……でもまぁ、そうね……私もしてやられっぱなしじゃすまないわね」
「香織嬢に雫嬢……」
龍太郎氏に続いて、シュッシュッとキレのいいシャドーボクシングを打つ香織嬢と、頭痛をこらえるかのように額を押さえる雫嬢達も同意してくれます。
「……俺もだムスブ、俺達はここで止まりたくはない。絶対に帰るんだ。俺達の家に……!」
「はいはい、そこまで期待を向けられたら私も応えないと、かな?」
「す、鈴も頑張るよ! 本当は逃げたいけど、逃げ道がないなら進むしかないもんね!」
「光輝氏、恵里嬢に鈴嬢も……」
「はぁ……異世界なんて創作上の物だけにしとけよな……ま、起こっちまったもんは仕方ねぇ。まだ完結してねぇ漫画やアニメなんかゴロゴロあるんだ。なぁムスブ、あれ見終わらずには死ねねぇよな?」
「僕もだよ。お父さんとお母さんも心配してるだろうし、僕だってもっと見たいものもあるからね」
「え、皆決意すっご……俺場違いじゃね?」
「幸利氏……ハジメ嬢……」
「あっれれ~? これ俺忘れられてる~? おーい」
皆の決意を聞いて、俺氏は胸が熱くなるのを感じる。
正直これから歩むことになるであろうこの道は、かなり厳しいものになるかもしれない。
でも、それでも――
――
「ではやっていきましょう! 俺氏達の! 俺氏達による! 俺氏達のための! 完全無欠のスーパーアルティメットハッピーエンド作戦を!!」
「「「「「「「「おー!!!!!」」」」」」」」
「おーい!! 俺を忘れないでくださーい!!」
こうして、俺氏達は異世界トータスで『完全無欠のスーパーアルティメットハッピーエンド計画』を始動するのでありました。
次回辺りから後書きで登場人物紹介とかやっていきたいなぁ……