ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
1 始まりの話
ヴィオラレジーナが9歳にしてトレセン学園に入学したのには紆余曲折があった。
発端は彼女がトレーナー試験に若干9歳で合格してしまったことだろう。
某T大の入試試験より難しいとされるその試験に彼女が合格できたのは、転生者である彼女は前世の経験もあり勉強が非常に得意で早熟であったことがあるが、何よりも試験に年齢制限がなかったためであった。
そして、合格し資格を得ても、自分がトレーナーとして働けないことが彼女にとっての想定外であった。
なぜ働けないか、それは労働基準法が年少者の労働を禁止しているためである。
満15歳になった年の3月31日まで、すなわち中学校を卒業するまで、労働者として雇われることが禁止されているのだ。
一応例外として満13歳以上で軽易な労働ならば許可を得れば労働は可能となっているが……彼女はその年齢も下回っており、さらにはトレーナー業は過酷で軽易な労働と言える余地は全くなかった。
その事実を知った彼女はしょんぼりした。
彼女は孤児であり、燃費の悪いウマ娘という生き物である以上、通常の食事では足りず常にお腹を空かせていたのだ。
だからこそ資格を得て収入を得て新たな生活、特に十分な食事を望んでいたわけだが、その計画が全部霧散してしまったのだ。
とぼとぼと帰ろうとしている彼女を学園関係者は慌てて呼び止めた。
トレーナー不足はトレセン学園の深刻な悩みであり、だからこそ優秀なトレーナーを逃がしたくない。そんな考えはトレセン学園側の総意であった。ましてや若く、長期間働いてくれるだろうトレーナーなのだ。余計逃がしたくはなかった。
だが、このまま無策に帰してしまったらどうなるだろうか。
彼女はトレーナーになりたいわけではなく今の生活から抜け出したいだけなのだ。
だが、現状のルールから考えれば、トレセン学園が正式に雇うとなれば後5年もかかる以上、彼女が別の方法で金銭を稼ぐことを模索するだろう。雇われるのは禁止されていても、自分から起業することは禁止されていないのだから。
そして、その方法を見つけてしまえば、持っていても使えないトレーナー資格など忘れてそちらでお金を稼ぐようになるだろう。
そうすれば他業種へ喉から手が出るように欲しいトレーナーを逃すことになりかねない。
なので、学園側は彼女を必死に懐柔することにした。
幸い現在の彼女が欲しいのは大金ではなく、安定して充実した生活、特に十分な食事である。
ならばウマ娘であることを幸いとして、飛び級の特待生として学園に入れてしまえばいい。
食事も衣服もすべて支給する以上、それなりの生活は送れるはずだ。
何よりも三食食べ放題である、ということが彼女の心をとらえた。
そうして少女、ヴィオラレジーナはトレーナー資格を持つ学生としてトレセン学園に入学したのだ。
当然走りの能力など誰も期待していない。トレセン学園の学生は幼くして英才教育を受けているウマ娘ばかりであり、孤児で血筋も分からない彼女に期待する者はいないだろう。
彼女は脚ではなく頭脳を買われているのだ。
それは本人も理解していた。
しかし、出会いが彼女を変えていく。
文字通りの運命の出会いに彼女が会うまであと少し。
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