ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話   作:雅媛

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第二章 中等部1年 春 始まった学園生活
1 おでかけのきっかけ


 ボクはウマ娘の幼女であり孤児出身である。

 勉強などは人並みにできるが、幼女であるため女性らしいふるまいなどは全く身についていないし、施設も人のためのモノであったためウマ娘特有の問題なども何も知らない。

 

 端的に言うとウマ娘の体の洗い方一つからボクは知らなかったわけで、ライスちゃんに教えられるまで尻尾の洗い方すら怪しかった。一応トレーナーとして尻尾のケアとかは学んだが、基礎がなくて上級編だけ学んだ形だったので余計いびつなことになっていた。

 

 グダグダと述べたが、今回何が問題になったかというと

 

 

「私服なんて持ってないですよ?」

 

 

 ということである。

 

 

 

 入学して2か月ほど経った6月ごろ、ライスちゃんもボクも厳しい坂路トレーニングに十分な食事をとり続けた結果、体が成長していた。横に、だが。

 ウマ娘の成長は早いのですでに12歳越えているライスちゃんが伸びないのはわかるが、まだ10歳にもなっていないボクが1mm程度しか伸びていないのはどういうことなのか、文句を言いたいところだが現実は非情であった。

 一方で横には成長し、お互い胸や尻が大きくなっていた。幸い制服は柔軟性があり購買で下着を買い替えればいい程度だったが、私服も入らなくなったとライスちゃんが悩んでいた時の話だった。

 

 

「ヴィオラちゃんは服どうしているの?」

 

「制服か下着で過ごしているから特に困ってないですね?」

 

「私服は?」

 

「私服なんて持ってないですよ」

 

「ええええ!?」

 

 

 という流れである。

 正確には施設時代に来ていたシャツと短パンぐらいはあるが、確実に入らない。

 当時はブラジャーもしてなかったから今着たらいろいろ擦れるし透けるしアウトだろう。

 

 服を買うお金もないのだから、万年制服か体操着である。寝るときは下着だし特に困っていないのだが……

 

 

「ヴィオラちゃん、服を買おう! 下着とかも買った方がいいよ!」

 

「でもさらに成長したら無駄になっちゃうし」

 

「その時はまた買い直せばいいから!」

 

「お金ないもん」

 

「買ってあげるから!」

 

 

 なんかヒモみたいなことしているな、と思うがお金がないからしょうがない。

 一方ライスちゃんちは海運を本業とする超お金持ちらしい。

 悪いなとも思いつつも一度甘えてみるか。

 

 

「ヴィオラちゃん、次の日曜日は空いてる?」

 

「あいてるよ。じゃあその日は買い物デートだね」

 

「デート!?」

 

「デートじゃない?」

 

「デートだよ!!」

 

 

 ライスちゃんが赤くなった。ちょっとからかってみただけだが、初心なライスちゃんは刺激が強すぎたか。

 ライスちゃん結構乙女なので、こうやって恋愛沙汰を混ぜてからかうと楽しいのだ。

 まあライスちゃんのことは好きだから嘘を言っているわけでもないし。

 

 そんなことで、ヒモヴィオラが担当であるライスちゃんに服をたかるデートが行われることになったのであった。




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ライスシャワーの路線は?

  • 当然クラシック路線
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  • 裏路線で賞金重視
  • 障害路線とかもある
  • 無茶ぶり短距離路線
  • とにかく数を出る。
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