ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
ふわふわした服を着せられてふわふわした気持ちのまま、ボクはライスちゃんの言われるがまま喫茶店に入った。
デパートの隅にあるすごい高そうな喫茶店である。
窓際の個室みたいなところに連れ込まれると、テーブルの上には三段重ねの銀色のトレイに、ケーキやら何やらが置いてある。ケーキスタンドとか言うやつだったっけ?
非常に豪勢だ。
こんな格好でこんな場所に連れ込まれて、異世界にでも迷い込んだ気分になっていた。
「ヴィオラちゃん、うちのお父様とお母様に写真送るからこっち向いて」
「なんで!?」
「ライスのトレーナーさんがこんな人だよって紹介したいから」
「この服装で!?」
「かわいいから大丈夫」
ライスちゃんに笑顔でそういわれると逆らい難い気分になってくる。
そもそもスポンサーに逆らえるはずもないのだ。
ダブルピースして写真に写る。
ライスちゃんのご両親にどう思われるのかが非常に心配になった。
「よし、かわいく撮れてる」
「トレーナーにかわいさ要らないでしょ」
「いるよ!!」
ライスちゃんに断言されてしまった。
どこまで行っても付け焼刃のボクと真のお嬢様のライスちゃんでは月と鼈だと思うのだが……
ひとまず目の前のアフタヌーンティーセットを食べることにしよう。
「栄養とカロリーを詰め込んでもらったんだよ」
「確かに……」
一段目においてあるのはハンバーガーとサンドイッチだ。
どちらも肉も野菜もたっぷり使ってあって満足度が高いし量も十分だ。
トレイからはみ出さんばかりの量なのは目をつぶるとする。
二段目にはホールケーキがデデドン、と置かれている。
クリームとフルーツがたっぷり使われたこれまたおいしそうな感じだがやはりサイズがおかしい気がする。
そして三段目に置かれた山盛りのクッキーやスコーンなどの焼き菓子たち。
詰め込むにも限度があるのではないか。
確かに量は十分だがもうちょっと手心というものを……
まあ何にしろおいしそうなのでいただくとしようか。
問題はボクがこぼさずに食べられるかという点だ。
この白い服にこぼしたらショックが大きいが、食べなれない物も多くきれいに食べられる気がしない。
そんなことを悩んでいると……
「はい、あーん」
「え?」
「服汚すの気にしてるみたいだし、食べさせてあげるね」
ライスちゃんがひとつづつ手で摘まんで食べさせてくれることになった。
なんか幼子に戻った気持ちになりながら一つずつ食べさせられていく。
まあまだ一桁年齢だし十分幼女なのだが……
寄り添われて口に運ばれるお菓子を一生懸命食べるだけの作業に集中するのであった。
ライスシャワーの路線は?
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当然クラシック路線
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あえてのティアラ路線
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裏路線で賞金重視
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障害路線とかもある
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無茶ぶり短距離路線
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とにかく数を出る。