ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
アフタヌーンティーを食べてもまだ午前中だったが、疲れてしまったのでそのまま帰宅することになった。
というかアフタヌーンじゃないのにアフタヌーンティーとは何だったのだろうかと思うが、深くは気にしすぎないことにする。
ご機嫌なライスちゃんの後ろを歩いて寮に戻ろうとしたときにそれは起きた。
「あら」
「げっ」
「げっ、とは何かしら? 失礼ね」
シンコウラブリイさんとエンカウントしてしまったのだ。
どこかに出かける予定だったのだろうか、私服を着ている。
ボクの知識ではどれがどうと説明するのが難しいがとにかくかわいらしい服だ。
「ヴィオラさん、今日は珍しくかわいい恰好をしてるじゃない」
「ライスが選んだんだよ!」
「なるほどいい趣味しているわね」
「ら、ラブリイさんの格好もかわいいと思いますよ」
「ふふ、ありがとう」
ライスちゃんなら褒めておけばごまかせるのだが、ラブリイさんには一切そういうのは聞かないようだ。笑顔で流されてしまった。
手ごわい。これだからカワイイ子は困るのだ。言われ慣れすぎている。いやライスちゃんが例外なのかもしれないが。
「で、まだ日が高いけどもうお帰り?」
「そうだね。ラブリイさんはどこか行くの?」
「クラスメイトとカラオケに行くところなんですよ」
そんな話をライスちゃんがしていると、ラブリイさんの待ち合わせ相手が何人も出てくる。ラブリイさんのクラスメイトでありすなわちボクのクラスメイトでもある。
たちまちボクは囲まれてしまった。
「今日はかわいい服着てるね、ヴィオラさん」
「むぐー」
そのうちの一人、アイルトンシンボリさんが急にボクを抱きしめてきた。
体格のいいアイルトンシンボリさんとは身長差もかなりあるので、顔がその豊満な胸部に自然と沈む。
普段付き合いなんてないのになんだこの距離間の詰め方は。これが陽キャか。シンボリの罠か。
じたばたと抵抗するが全く意味はなさそうだ。
「今からカラオケ行くんだけど、ヴィオラちゃんも一緒に行こうよ。ライスちゃんもどう?」
「むぐー」
もう帰るんだというボクの声はその豊満な胸部に吸収されて消えていく。
ライスちゃんたすけて! そんな思いをライスちゃんに送るが……
「ヴィオラちゃん行ってらっしゃい。ライスはこの後トレーニングだからごめんね。誘ってくれてありがとう」
「あらら、残念。そのうち遊びに行きましょうね」
「むぐぅ!!」
ライスちゃんはラブリイさんと仲良く歓談したあと、ボクを置いて自分だけは去って行ってしまった。
というかトレーナーはボクなんだぞ、おいていくとはどういうことだ。
まあトレーニングメニューはもう渡してあるから必ずしもボクが居なくてもトレーニングできないわけではないのだが……
このままクラスメイト達に連れていかれたボクは、カラオケボックスという名の密室で散々可愛がられてうまぴょいを完璧に歌えるようになるまでしごかれるのであった。
ライスシャワーの路線は?
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当然クラシック路線
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あえてのティアラ路線
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裏路線で賞金重視
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障害路線とかもある
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無茶ぶり短距離路線
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とにかく数を出る。