ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
トゥインクルシリーズというとレースだけでなくウィニングライブも重要な要素であり、こちらの練習も必須である。
あまり無様なライブをやると生徒会長に『中央を無礼るなよ』と叱られるので、実に重要な要素である。
また、歌いながら踊るということ自体が体力を作るのにちょうどよく、脚部負担の問題や気分転換なども含めて誰もがそれなりに練習するものである。
であるのだが……
「ひびけふぁんふぁ~れ~ とどけと~くまで~」
「ヴィオラちゃん、声が小さくなってきてるよ」
「あと腕の伸びも甘くなってきていますよ」
なぜかボクがセンターの練習をさせられ続けていた。
きっかけは先日のクラスメイトとのカラオケだった。
何もわからない中、適当に歌わされたのだが、ダンスも歌もからっきしであることがクラスメイトにバレたのだ。
それだけだったらそこまで問題ではなかったのかもしれないが
「ヴィオラさんって、ライスさんのトレーナーだからライブの指導もしないといけないですよね」
とラブリイさんが気付いてしまったのだ。
そこからライスちゃんへのライブ指導の前提としてのボクへのライブ指導が始まってしまったのだ。
地獄のように毎日歌って踊らされる日々の始まりである。
というかライスちゃん含めみんな歌も踊りも上手すぎるだろ。指導とか要らないじゃん!!
その文句は皆に笑顔でスルーされた。悲しい。
ひえひえ言いながらダンスを踊り切って倒れ伏すボク。
「もう、十分じゃない……?」
「まだまだですよ。あと、トレーナーさんが一人いると、スタジオとか野外ライブ場の予約がしやすいんですよね」
メンバーの中で一番踊りがうまいラブリイさんが答える。本当にすべてがラブリイで若干腹が立つ。いや可愛すぎるので腹が立ちそうになってもしゅーんと許す気持ちになるからかわいい子はずるいと思う。
しかし、目当てはボクではなくボクのトレーナー資格の方か。
確かに学生が借りるよりはトレーナーが練習のために借りるほうが予約としては優先されるので押さえるのが容易だ。
「うう、ボクの資格が目当てだったのね」
「ヴィオラちゃんからトレーナー資格なくなったらただのウマ娘だけど大丈夫だよ、ライスが養ってあげるから」
「ぐふっ」
遠まわしでなくライスちゃんがトレーナー資格以外に価値がないかのような言い回しで刺してきた。顔をあげてライスちゃんを睨むと、ライスちゃんが笑顔をボクに向ける。
くそっ、可愛い。
こいつら自分の可愛さを理解しやがって。悔しい、でも可愛いには勝てない。
ライスちゃんに養ってもらえるならそれでもいいかと思い始めたところで、曲が再度始まった。
「ヴィオラさんは次はバックダンサーの練習ね。センターはシンボリさんで」
「はーい」
入れ替わってポジションにつき、再度ダンスと歌が始まる。
ボクのライブ練習はまだしばらく続きそうである。
うまぴょい(意味深ではない)
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決めポーズ紫
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無茶ぶり短距離路線
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