ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
どーん!
ボクが廊下の曲がり角で彼女とぶつかったのは単なる偶然である。
トレセン学園の廊下は静かに走ること、という校則はあるが、走ってはいけないという校則はない、なかなか変わったところがある。
とはいえ周りが人しかいなかったボクは事故を恐れて走らない癖があったし、彼女も別に走っていたわけではない。
偶然二人とも角のほうに意識を向けておらず、歩いていてぶつかっただけだ。
彼女は、身長は130cmちょっとしかないボクに比べればさすがに上だが、目測145cmぐらい、黒鹿毛の長い髪と、ピンク色のぱっちりした瞳、大きな耳が特徴的なウマ娘だった。
ぶつかった衝撃で転び尻もちをついたボクに、彼女は表情をゆがめ泣きそうになりながら口を開いた。
「ご、ごめんなさい大丈夫ですか!?」
「大丈夫だよ~」
「あ、あううううう、ライス、またやっちゃった…… ごめんなさいごめんなさい」
謝りまくる彼女をみて、結構ネガティブな子だな、という印象と、体幹強すぎるだろ、という印象を持った。
見た感じ細身の彼女だが、ぶつかった瞬間大木が突っ込んできたかと思ったぐらい相手が揺らがなかったのだ。
もちろん年齢的にもほかの学生より年下で、何もウマ娘としてのトレーニングを積んでいないボクがひ弱なのは否定しないが、それにしても相手が強すぎる。
この細身のどこにそれだけのパワーがあるのか、と驚愕を覚えた。
彼女を眺めながら、そんなことを考えつつ尻もちをついていると、彼女の発言はエスカレートしていく。
「ほ、本当に大丈夫? お詫びにライス、何でもするよ?」
「ん? 今なんでもするって言ったよね」
「え?」
「よし、決めました。ライスさん、ですかね。ボクはヴィオラレジーナ。飛び級で入った一年生です」
「ら、ライスシャワーでしゅ、同じく一年生でしゅ……」
つられて自己紹介をするライスシャワーさん。
ボクはそんな彼女を見て笑顔を浮かべながら立ち上がった。
若干気圧された雰囲気のライスシャワーさんに話を続ける。
「これでもボクトレーナーの資格を持っているんですよ」
「え、えっと、すごいね?」
「で、ライスシャワーさんはいまなんでもするっていいましたよね?」
「え? え? う、うん」
「じゃあボクとトレーナー契約しましょう」
「え?」
「ボクがライスシャワーさんの専属トレーナーとなるわけです。逃がしませんよ」
「え、えええええええ!?」
ライスシャワーさんの悲鳴が校内に響き渡った。
廊下の角でぶつかったなんてきっと運命に違いない。そんなどうでもいいことをボクは考えていたのであった。
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