ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
1 夏のバカンスの始まり
さて、夏休みが近づきさっそく問題が発生した。
服がないのだ。
正確にはライスちゃんに買ってもらったフリフリのお出かけ服はある。
買ってもらった時以来着ていないあれだ。
だがボクが持っている私服はそれだけだ。
後は制服と体操着、制服の下着ぐらいしか持っていない。
寝間着すらないからどうしようか悩ましい。さすがに他人の家で下着姿で寝るわけにもなかなかいかないだろうし……
「話は聞かせてもらったよ!」
「何も話してないですよ!?」
「いいから買い物に行くよ!!」
そんなことを悩んでいたらボクの悩みを察しただろうライスちゃんに連れ去られることになった。
きっとライスちゃん好みのかわいらしい服でボクの私服は埋め尽くされるのだろう。
しかし、スポンサーに逆らうことはできないのだ。悲しいことに。
そうしてありがたく買ってもらった服を着てげんなりしながら、ボクはライスちゃんと一緒にライスちゃんのご両親に会いに行くことになった。
いやよく考えたらいろいろあいさつしないといけないだろう。担当トレーナーだし、服代とか出してもらっているし、ご挨拶は必須だ。
しかし移動手段はどうするのだろうと思っていたら、トレセン学園前に黒塗りの高級車が来訪した。というか1台じゃなくて何台も来てるんだが、もしかしてこれみんな学生のお迎えか?
トレセン学園がお嬢様学校であることを思い知り、怖くなりながらもそのうちの一台がライスちゃんのお迎えだったらしく、自分の担当もお嬢様であることを思い知りびくびくしながら車に乗るのであった。
皮張りの高級そうなシートに身を預ける。
落ち着くために飲み物でも飲もうかと思いふと考える。
「これ、車の中汚したら弁償とか……」
「そうしたら体で払ってもらうから」
「こわ……」
ライスちゃんの冗談に身を縮こませると、ライスちゃんは満面の笑みを浮かべた。
冗談だよね? 冗談だと言ってよ。
お澄ましして車で2時間ほど山の方へ移動すると、ハイソな感じの別荘地へと到着した。
おそらくここが目的地なのだろう。
真っ白な建物の前にダンディなおじ様と清楚なウマ娘のおばさまが立っている。
「お父さま! お母さま!」
ライスちゃんが走っていって二人に飛びついた。
やはりライスちゃんのご両親か。
ライスちゃんを抱きしめるお母さんを見つつ、ボクはどこかに引っ掛けたりしないように運転手さんにお礼を言いつつゆっくりと車から降りた。
「初めまして。ヴィオラレジーナと言います」
「キミがライスのトレーナーさんか。父のウツツだ。いつも世話になってるね」
「母のライラックポイントです。ライスちゃんがお世話になっております」
「いえ、ボクのほうこそいろいろお世話になっています」
実際トレーニングのプランなどは立てているが日常生活から服の用意まで大体ライスちゃんがしてくれているのだから世話を焼かれているのはこちらな気がするのはぬぐえない。
「玄関での立ち話もなんだし、中に入ろうか」
「はい、お邪魔します」
ボクは案内されるがまま、立派な別荘の中に入るのであった。
本作のライスちゃんの戦績(参考)上の方が当然いいです
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当然無敗全勝だよ
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何回か負けるけどキュウカンバーになるよ
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半分弱勝ってGⅠを4,5章ぐらい
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史実ぐらいのG1を3勝ぐらい
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なかなか勝ちきれずにG1一回勝てれば
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G1も勝てないぐらいじゃない?
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残念ながら未勝利