ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
さて、トレーナーとして担当ウマ娘のご両親にご挨拶したときに、トレーナーは何を話すべきなのだろうか。
勘違いしてもらっては困るが、ボクの社会経験は年齢相応どころか勉強に集中し続けていた時期もあるので年齢以下であり、前世知識さんのせいでところどころ大人びているところがあるだけのただの幼女なのである。
普段クラスメイトと話すときは、勉強とトレーニングの話だけはどや顔で話して、それ以外のファッションとかゲームとかサブカル的なものは全部、ボク何もわかんなーい、お姉ちゃんたちすごーいって顔で見てれば許されるのでそんな方法しか使っていない。
つまりボクのコミュ力は5、雑魚だということだ。
なので食堂的な場所に通されて、ご両親と対面して何を話せばいいかさっぱりわからなかった。
普段のライスちゃんの様子?
お昼と夕飯をたらふく食べさせて、昼間から夕方にトレーニングして、お風呂に一緒に入る、ぐらいだ。
後は休日に時々一緒にお出かけするぐらいであり、特に変わり映えのある生活などしていない。
何を話せばいいかさっぱりわからない。ライスちゃんの成長か?
ボクは鞄からタブレットを取り出してデータを示す。
「こちら、ライスシャワーさんの体格のデータの推移です」
「え”?」
お父さんが微妙な声をあげた。
ライスちゃんの身長体重スリーサイズから、アンダーバストや太腿の太さ、腕の太さなどの数字が並んだ表を見せたのだが、さすがに娘のものは恥ずかしいか。
「身長はさすがに12歳過ぎましたからほとんど伸びていませんが、体重は純増、体型も順調に増えており、体づくりは順調に進んでいます」
「あらあら」
お母さんが笑顔でそんなことを言う。その笑顔の趣旨がわからないのでちょっと怖い。
次にライスちゃんの身体能力のデータの表を出す。
「現在は体づくりの時期ですから特に柔軟性を重視しています。もちろん体力を作ることも重要ですから走ることはしています」
「ライスはこの人に似て体が硬かったんですけど、柔らかくなったんですねぇ」
お母さんがお父さんの肩をたたきながらそんなことを言う。
最初は鋼のように硬かったライスちゃんもいまではI字開脚ができるレベルまで柔軟性をあげた。
その分走る能力はあまり明確には上がっていないが、そこは勘弁していただきたい。
「ボクの育成方針ですが無事是名馬です。怪我をしないことを第一に、立派な体を基礎として鍛えていくつもりです」
「たしかに、半年前の入学式で見たあの子に比べたらずいぶん立派な体になりました。けど……」
けどなに!? ボクみたいなどこのウマの骨と分からないウマ娘がかかわってるのがやっぱりまずいとかあるの!? このままだと富士の樹海に沈められる!?
お母さんの意図がわからず恐怖を覚える。
「ヴィオラさんは、ライスの好きな人をご存じないですか?」
「ふえ? 好きな人?」
「ええ、体つきも立派になりましたがずいぶん綺麗になってて驚いたんですよ。あの子、今までファッションとかにまるで気を使わなかったのに、今日はずいぶんおしゃれをしてて。てっきり好きな人ができたのかと思ったのですが……」
ふむ、そんな人は思い当たる節はないが…… ライスちゃんのクラスメイトとかだろうか?
あとライスちゃん会ったころから結構おしゃれだった気がするけどもしかして中学デビューとかもしたのかもしれない。
「こら、そういうことは聞くものじゃないぞ」
「貴方だって気になるでしょう?」
「それはだな……」
お父さんがお母さんを見て、ボクを見て、お母さんをまた見る。
どういうことだ?
ボクは首をかしげる。
お母さんも首をかしげる。
「ヴィオラさん、長旅で疲れたでしょうし、ひとまず今日は一日ゆっくりしていてください。食事はライスに言えば食べられますから」
「あ、はい」
それだけ告げてお父さんはお母さんを連れて部屋を退室した。
一体どういうことなのだろうか。ボクは首をかしげることしかできなかった。
本作のライスちゃんの戦績(参考)上の方が当然いいです
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当然無敗全勝だよ
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何回か負けるけどキュウカンバーになるよ
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半分弱勝ってGⅠを4,5章ぐらい
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史実ぐらいのG1を3勝ぐらい
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なかなか勝ちきれずにG1一回勝てれば
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G1も勝てないぐらいじゃない?
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残念ながら未勝利