ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
それは8月も中旬に差し掛かったころの話であった。
「あの、ヴィオラさん」
「どうしました? ニシノさん」
「親族の子をしばらく連れてきてもいいでしょうか?」
「別にいいですけど…… いくつぐらいの子ですか?」
「まだ6歳なんですが、ちょっと私が世話しないといけなくなりまして」
「ボクが抱えているのでよければ面倒も見ますよ。ニシノさんはトレーニングに集中したほうがいいでしょうし」
「すいませんありがとうございます」
こうしてニシノさんが連れてきたのがセイウンスカイさんだった。
御年六歳の幼女である。
「セイちゃんかわいいねぇ」
「……」
おとなしい子でボクが抱っこしていても特に抵抗もしない。
水色の髪がかわいく、なんとなく頭をなでなでしてしまう。
最近は基本年上ばかりに囲まれていたので年下に飢えていたのだ。
数日のことだしと、ボクが抱っこして連れ回してトレーニング見学をさせたり、簡単なトレーニングをさせていたりしたのだが……
セイちゃんはニシノさんのことをよく見ていた。
まあ親族のお姉さんだしね、と思っていたのだが……
「あの、フラワーお姉さんと一緒によくいる人、誰ですか?」
「あー、あれはミホノブルボンさんですね。同級生のクラスメイトですよ」
「……」
そのセイちゃんの発言からボクは恋バナの波動を感じた。
「ということでどう思います、ラブリイさん」
「いや知りませんよ。というかまだそういうの気にする年齢じゃないでしょう」
「まあセイちゃん6歳ですしそうかもしれませんけど、ほら、親族のお姉さんってあこがれるじゃないですか。そんなお姉さんが知らない相手に知らない表情を見せているともやもやするとか定番でしょう」
「そういう経験がおありで?」
「いや全然ないですが」
ラブリイさんがため息をついた。
「というかそういう恋バナって、ヴィオラさんはライスさんとしてると思っていましたが」
「いやぁ、ライスちゃんもニシノさんが好きみたいですからちょっと話題にしにくくて」
「は?」
ラブリイさんが素っ頓狂な声をあげた。
「ライスさんがニシノさんを? どうして?」
「先日ライスちゃんのご両親とバカンスをご一緒させていただいてたんですが、その際ライスちゃんの好きな人は年下と聞いたので」
「いや、フラワーさん以外にもライスさんの身近に年下の人いるでしょう」
「? 誰でしょう」
本気かこいつ、みたいな表情でボクを見てくるラブリイさんだが、全く心当たりがなかった。
ライスちゃんの年下…… だれだろうか。うーん。
「あ、ミホノさん確か誕生日ちょっと遅めだからミホノさんとか?」
「もうそれでいいです」
どうやら違ったようだ。
「でもニシノさんモテモテですね。ミホノさんにも、ライスちゃんにも、セイちゃんにも好かれてるんですから。まあかわいいですからしょうがないですけど人傷沙汰だけは勘弁してほしいですね」
「その前にヴィオラさんは自分のことを気にしたほうがいいともいますよ?」
「ボクが? どうして?」
ラブリイさんが言うことはいつも難しい。
もう少しわかりやすくいってほしいなと思った。
なお、セイちゃんはずっと抱きしめて甲斐甲斐しく世話をして撫でてくる低身長爆乳紫ウマ娘に性癖を壊されました。
治療法はたぶんありません。
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