ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
「ではヴィオラレジーナさんは共催ということで、メンバー集めをお願いします」
「ボクやるって言ってないんだけど!!」
こんな感じで勢いに押されライトハローさんに仕事を押し付けられたボクは、グランドライブ参加者を集める必要に迫られた。
50人も集めろとか無茶ぶりが過ぎるでしょ…… と思っていたのだが……
「案外集まったね……」
「そりゃセンターで歌えるならみんな出てくるでしょう」
1人1曲はセンターで歌えるし、2,3曲は両サイドで歌えるとなると参加する人は少なくなかった。基本トレセン学園の生徒は目立ちたがりなのだ。
ラブリイさんにご協力いただき話を回したのだが、1年生のみならず2年生も参加するぐらい話がまわり、すぐに人が集まった。
グランドライブ参加の前提として歌と踊りの練習もついてくるので、将来のウイニングライブ練習にもちょうどいいとかいううわさも流れたのも追い風だったかもしれない。
「ということで名簿できましたよ」
「ありがとうございます」
ハローさんに名簿を渡す。
名簿をぺらぺらと確認するハローさん。
「必要事項もちゃんとそろってそうですし、よさそうですね」
「これ、ハローさんでも集められたんじゃないの?」
企画が実際に始動してみて思ったのはボクは本当に必要なのかという疑問だった。
名簿を作るための書式の作成から参加者募集のチラシ作り、実際に第一回グランドライブをする日程と場所を押さえる作業、ライブの歌や踊りを教える人の選定と依頼など、ほとんどをハローさんがやっている。
同時に平行して始めたファンクラブを作る企画も始めており、ボクとライスちゃん、サンキューさんの3人が出演する動画を撮ったばかりだ。
一方ボクの方は声をかけて名簿集めて、なんて雑務しかやってない。動画だって台本から撮影から全部ハローさん準備だったので当日しゃべったぐらいだ。
これでうまくいったら名誉もお金もこっちに入ってくるのだから都合がよすぎて怖い。
シンボリルドルフさんがボクを警戒していたのと同じ種類の疑念が沸くがハローさんは社会人なので余計疑念が深まる。利益分配なんて一番シビアな部分なはずだが……
「そんなに警戒しないでくださいよ。ヴィオラさんがいて助かってくれてるんですから」
「……生贄要員とか?」
「さすがにトレーナーとはいえ未成年を人柱にするのは最後の最後ですよ」
「一応その要素もあるんだ」
「そんなことになる前に損切りしますからそこまで行く可能性はないですけどね。で、ヴィオラさんの役割は単純ですよ。信用です」
「?」
「どこの誰ともわからない人間がライブやるから参加してといっても参加しませんよね。でもそれが友達だと話を聞いてくれるわけです。学園OBとはいえほとんど付き合いのない私じゃこれだけの数集めるのすごい時間かかったと思いますよ」
「そんなものですかね……」
ボクは首を傾げた。外部の人間よりはましとはおもうが、人が集まったのは企画が良かったからではなかろうか。
「ヴィオラちゃん、自分の人気わかってないですからその言い方はたぶん伝わらないと思うな」
「ライスちゃん、ボクに人気なんてないでしょ」
「これなので」
「あー」
トレーニングと勉強以外碌に雑談もできないつまらないウマ娘だぞ私は。
まあラブリイさんにお願いしたのが効いたかもしれないが。ラブリイさんは本当人徳あふれてるし。
にもかかわらずなんかハローさんとライスちゃんがわかりあった。いったいなぜだ。
第一回人気投票(第四章に出てくるキャラ含)
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ヴィオラレジーナ
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ライスシャワー
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シンコウラブリイ
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ミホノブルボン
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ニシノフラワー
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アイルトンシンボリ
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サンエイサンキュー
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トロットサンダー
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セイウンスカイ