ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
「それではグランドライブ成功を祝ってかんぱーい」
「「「かんぱーい」」」
初めてのグランドライブがなんだかんだで無事に終わったので、打ち上げとしてうちのチーム3人とハローさんでチェーンではない場末の回転寿司を訪れた。
未成年の中でも気にせず大ジョッキを飲み干すハローさんの豪快さに気おされながらも、ウーロン茶のジョッキに口をつける。
「テーブルに蛇口があるね」
「手を洗うんですかね」
「お茶用のお湯が出てくる蛇口だから手を洗っちゃだめですよ」
ライスちゃんとサンキューさんがすっとぼけたことを言うのをハローさんが止める。
「ハローさんはこういうところよく来るんですか?」
「一人でさっと食べられるので時々来ますね」
「なるほど」
できる女に見えるハローさんなのでおしゃれなお店しか行かないかと思ったが、そういうことより時間が大事なようだ。
「ライスは初めてだよ」
「私も初めてです」
ライスちゃんとサンキューさんが続く。
家での扱いのは両極端だけど二人ともお嬢様だしこんなところ来たこともないだろう。
「ボクも初めてですね」
「ヴィオラちゃんも?」
「そもそも外食経験がほとんどないですから」
外で食べるのはお金がかかるから、経験がほとんどない。
というか寿司だって食べた記憶がない。前世記憶さんにあるだけだ。
「よく考えたらお寿司食べるのも初めてかも」
「えっ」
「……」
三人から哀れなものを見るような目線を向けられてしまった。
いや普通に哀れなものだろう。
「今日はいっぱい食べようね」
「お茶注いであげますから!」
「いやそんな気を使わなくても大丈夫だよ」
こういう時は何から注文するんだっけ、味の薄いものから行くんだったか?
「大将、アナゴといくら!」
「あいよっ」
回転ずしでも職人さんが握ってくれる形式の店だ。
ハローさんが早速味が濃いものを頼み始めた。
「三人ともどんどん食べなさい。お姉さんのおごりだから」
「じゃあイカと鯛から」
「ヴィオラちゃん渋い選択ですねぇ」
ハローさんのテンションが徐々に上がる中、ボクは自分が食べたいものから食べることにした。
「ライスは……メニュー端から端までひとつづつがいいな」
「ライスちゃんすごい頼み方するね……」
メニュー制覇などという豪快な頼み方を始めるライスちゃん。
外見も出自も育ちも全部お嬢様なのにやることがすっ飛んでいるのがライスちゃんのいいところだからしょうがないが。
「サンキューさんも同じ頼み方します?」
「そんな食べられないですよ」
早速ボクとハローさんの分が出てきて、ライスちゃんの分に取り掛かった職人さん。
握った寿司を片っ端から食べていくライスちゃん。
もうこの際口に直接握ったの投げ込んでもらったほうが早いのでは、という感想が浮かぶ光景だ。
「お姉さん、大ジョッキもう一つ!」
「はーい」
ハローさんはハローさんで大ジョッキのビールを飲み干し、2杯目に突入している。
すさまじい勢いだ。
「これ、遠慮してると何も食べられないまま終わると思うよ」
「そうですね」
ライスちゃんがどんどん食べていく中、ボクとサンキューさんは合間を見て注文をするのであった。
第一回人気投票(第四章に出てくるキャラ含)
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ヴィオラレジーナ
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ライスシャワー
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シンコウラブリイ
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ミホノブルボン
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ニシノフラワー
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アイルトンシンボリ
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サンエイサンキュー
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トロットサンダー
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セイウンスカイ