ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話   作:雅媛

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6 周りの人の反応

「よかったですね、お二人とも」

 

「気づいていたなら教えてくれてもよかったじゃん」

 

「私が口を出すのは無粋でしょう」

 

 

 トレーナー室でくつろいでいたハローさんにボクは文句を言う。

 

 チョコを作っていた時の反応を思い出す限り、バレンタインのイベントで起こることをこの人も予想していたのだろうと思う。

 なら教えてくれてもいいじゃないかと思うが、ハローさんいわく無粋らしい。

 

 

「だってヴィオラさんそういうの少しも興味なさそうでしたし」

 

「そうだけどさぁ、サンキューさんも教えてよー」

 

「見てる方が楽しかったので」

 

 

 サンキューさんも気づいていたが同じスタンスらしい。

 

 

「そういうサンキューさんはお相手居ないの?」

 

「いないですね。私は男の人が好きですが出会いがないですからね」

 

 

 なんか意味深なハートチョコを渡してきたので少し心配だったがそういう意味ではないらしくその点だけは安心だ。

 ウマ娘とウマ娘のお付き合いは普通だが多数派かと言われるとそうではなく、ヒト男性と付き合うのが一番多数派であり、ヒト女性と付き合うのとウマ娘と付き合うのが同数程度らしい。

 トレセン学園では圧倒的にウマ娘ばかりなのでそういう子たちが大騒ぎしていて、一部のトレーナーラブ勢がそれに拍車をかけるが、実はそれは少数派のお祭りみたいなもので大体は卒業後にお相手を探すのだとか。

 

 

「でもラブラブしてる二人を見ていると私もあこがれちゃいますねぇ」

 

「ラブラブなんてしてないけど」

 

「いやずっとイチャイチャしてるじゃないですか。お風呂とか洗いっこしてるし、尻尾もお互い梳かしているし」

 

「?」

 

「ヴィオラちゃん、尻尾を触るっていうのは親か恋人にしか普通許さないんですよ」

 

「そうなの!?」

 

 

 ウマ娘的常識がなさすぎるのがまた一つ露呈した。

 というかライスちゃんがボクの尻尾触るようになったのって結構最初のころからじゃん。

 ライスちゃんを見るととてもいい笑顔だった。もう勝てる気がしない。

 

 

「ハローさん、いい感じの出会いってどうにかなりませんか?」

 

「なぜ私に聞くんですか!?」

 

「いえだって、ハローさんみたいに仕事ができて美人で優しい人なら恋人の3人や4人いるんじゃないですか?」

 

「恋人が複数いたら修羅場ですよ……」

 

「あは、あはははは」

 

 

 仕事柄人との交流も多そうなハローさんだが恋人はおらず、それどころか恋人いない歴=年齢だというのは酔った時に叫んでいたので知っているが、サンキューさんは知らなかったらしい。

 

 

「私恋人いないので……」

 

「じゃあ合コンとかやるんですか? 連れて行ってくださいよ」

 

「学生を連れて行ったら事案じゃないかな、サンキューさん」

 

 

 サンキューさんはどうも恋愛沙汰に興味を覚えたらしい。

 うまくいくといいけど、変な人に引っかからないかだけが心配である。




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