ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
今日はライスちゃんのご両親が日本に帰ってきたのでボクも含めて会食である。
なんでボクが当然に含まれるのか、それはわからないが、とにかく会食である。
クソ高い店に連れて行かれたらどうしようかと思ったが、なぜかグランドライブの打ち上げで行った回転寿司になった。
「蛇口からはお湯が出るから手は洗っちゃダメなんだよ」
「そうなの」
ライスちゃんがお母さまにいろいろ説明している。
主にこの前やらかしそうになったことだが、まあ親子だし同じことをやるのを心配しているのか、それとも子供が親に偉ぶりたいお年頃なのかはわからないが。
「そういえばヴィオラちゃん」
「なんでしょうか、お母さま」
「ライスの恋人になったんですって?」
「ぶっ」
「ライスから聞いたけど」
「ライスちゃん?」
「?」
なんで直接報告の前に話がご両親に回ってるんだよ。
ライスちゃんは笑顔でサムズアップした。そうじゃないよ。
「つまりヴィオラちゃんも、うちの娘になったってことでしょう?」
「いえ、そういう訳ではないと思います」
「ライスはおとなしいけど頑固で甘えてくれないからヴィオラちゃんみたいなかわいい子が娘になってくれてうれしいわ」
「いえ、そういう訳ではないと思います」
「フリフリの服着て出かけましょうね」
「フリフリは勘弁してください」
お母さまの暴走が止まらない。
お父さまもお母さまを止めようとする気配がない。
「すいません、メニューここからここまで全部」
「ライスちゃんたすけてよ!!」
「?」
「不思議そうな顔しないで!!」
ライスちゃんはマイペースに注文を始める中、さてどうするべきかと考える。
ご両親が好意的なのは疑いようはないが、それはライスちゃんとの関係のおかげだろう。
親子ではないのだから、まあ親子でも大変なことになる関係もあるが、この関係が無条件にずっと続くわけではない。
そうすると今のうちに甘えてもらえるものは貰っておくべきか。
それもなんか擦れた考え方だなぁと嫌になる。
ひとまず適切な距離を取っておくべきか。
注文したお皿を受け取ろうとするライスちゃんからお皿を奪ってライスちゃんと席を入れ替える。
「あー!」
「ライスちゃんは責任を取ってください」
「むー!」
何かライスちゃんの語彙力下がってないだろうか。
大丈夫か。
「責任取って結婚すればいいの?」
「なんでそうなるんですか」
「責任取りたいからかな」
「結婚年齢があるんですよ。18歳まで結婚できませんよ」
「あと10年近くあるねぇ」
全く何を言ってるんだかとあきれるボクは、ご両親が何か企んでいることに気づくことはできなかった。
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