ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
サンキューさんとリベーラさんが奥の部屋に引っ込んで、ボクとライスちゃんだけ残される。壁はそんなに厚くないから聞き耳建てればおそらく聞こえるが、さすがにそれは無粋に思えた。
「そういえばリベーラさんってシンボリルドルフさんとメジロラモーヌさんの子供なんでしょ」
「らしいですね」
ライスちゃんに答える。
ルドルフさんが嘘を言っている可能性も0ではないが、まさかそこで噓を言ってもしょうがない内容だし本当と思ったほうがいいだろう。
「リベーラさんが今年入学ってことは……ラモーヌさんのデビュー前の話なんだね」
「?」
「ヴィオラちゃんとライスの子供を作ってもいいんじゃないかなって思って」
「まってまってまって、ライスちゃん一度落ち着こう」
「ヴィオラちゃんが一番落ち着いてないけどね」
なんてことを言うんだこのお米ちゃんは!!
かわいい顔してとんでもないこと言い始めましたよ!!
「そもそもライスちゃん今年デビューなんだから子供出来ちゃったら大変じゃない!!」
「? いやヴィオラちゃんが産んでくれればいいかなって」
「ボクが産むのか!?」
そんなかけらも考えたことのない案を出されてボクは動揺する。
真っ赤に赤面してしまっている自覚はある一方、ライスちゃんは今日の天気は晴れだね、と天気の話をするぐらいの表情と熱量でとんでもないことを話している。
「そもそもボクとライスちゃんの関係は特に問題ないわけだし、ご両親公認だし、そんな焦ってそういうことしなくてもいいんじゃないかなと思うんですよまだ中等部2年生だし」
「あはは、ヴィオラちゃんすごい早口」
「誰のせいだと思ってるんだよ!!」
ライスちゃんが楽しそうに笑う。その姿はかわいらしいが、言うことは悪魔みたいな話である。
からかっているのが9割以上だろうし、早く話題を変えよう。
「ルドルフさんとラモーヌさんはどうして一緒にならなかったんでしょうね?」
「名家同士だし、トップ同士だし、そういうこともあるとは聞くよね」
「大変だね……」
「でもそれを選んだのは二人だからね」
そんなものなのか。この世界の上流階級の社会というものをまるで知らないので、そんなものなのかと納得するしかできない。
「リベーラさんがそういう意味で気負いすぎてるなとライスも思ったしね。サンキューさんはもっと思うところがあったみたいだけど」
「上手くいくといいんだけど」
「どうにかなるんじゃない? わからないけど」
ライスちゃんがケーキスタンドのケーキをつまみ始める。
それ、お客さん用に出したやつなんだけどなあと思いながらぼんやり眺める。
二人がこちらの部屋に戻って着たのはライスちゃんがケーキスタンドに乗ったものを食べきったぐらいのタイミングであった。
つまり、そんな時間がかからずに出てきたのであった。
ヴィオラレジーナの繁殖入り(意味深)はいつ?
-
いまでしょ
-
ライスちゃんが三冠取ったぐらいじゃない?
-
ライスちゃんが引退したぐらいだよ
-
ライスちゃんが卒業したぐらいだよ
-
結婚できる年齢になったら