ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
「ということでメジロリベーラさんが正式加入しました」
「わーい」
「ぱちぱち」
「よろしくお願いします」
こうしてうちのチームにメジロリベーラさんが加入した。
「順調に増えてるね」
「まあね……」
「うれしくないの?」
「普通のトレーナーさんならうれしいのかもしれないけど、今雇われじゃないしねぇ……」
労働契約が結べないので、フリーランスという立ち位置に一応なっているボクだが、そのせいで何人と担当契約しても給料がもらえたりしないのだ。
その代わりにレースとかで勝てば賞金を多くもらえたりするのだが……
何にしろ増えるだけ負担は増えるがリターンはないのだ。
もともとフリーランストレーナーは熟練の有名トレーナーのための制度だからね……
新人のトレーナーがやるものではないのだ。
「お金がいるならライスがあげるよ? 夫婦だし!」
「いやそれはそれでヒモになっちゃうし……」
「サンキューさん?」
「どうしたのリベーラさん」
「あのお二人、そういう関係なんですか?」
「そうですよ。ラブラブなので時々見ててひとり身がつらくなります」
「いや、ボクとライスちゃんの関係は普通でしょ」
「普通とは……」
リベーラさんが遠い目をした。
普通は普通だよ。皆止めろって言わないし。
「私も最愛の相手が欲しくなっちゃうな」
「確かに私も、そういう相手が欲しくなりますね」
「イケメンのトレーナーさんとか落ちてないかな」
「トレーナー狙いは倍率高いですよ」
ボクと同期のトレーナーだって1年たった今ではすでにつかまっているか、つかまりそうになっているかのどちらかだ。
恋愛とレースでは速さこそが一番重要なのだ。今年の新人トレーナーさんに唾をつけに行くにはすでに出遅れ状態だろうし、そもそも数が非常に少ないので競争がとんでもなく激しい。
「というかトレーナーさん狙うならボクと契約しちゃダメなんじゃ」
「そうですよね」
「……」
「ライスちゃん?」
「ヴィオラちゃん狙ってる?」
ぶわっと黒いオーラがライスちゃんからあふれ、髪の毛と尻尾の毛が逆立つ。
「ひぇ……」
リベーラさんが小さく悲鳴を上げた。
「さすがに二人の間に割り込もうと思わないですよ」
サンキューさんはのほほんと答えた。
「ならいいけど」
ライスちゃんの圧力は急に収まっていった。
「私やリベーラさんはそんな大それたこと考えないけど、あの子とかは危ないんじゃない?」
「誰の事?」
「セイウンスカイさん」
「ははは、まだ6歳だし年が違いすぎるでしょう。そもそもセイちゃんはフラワーさんのことが好きだと思うよ」
「……」
「……」
「え、なに?」
「ヴィオラちゃんがクソボケなのはもうあきらめてるよ」
「ライスちゃん!?」
「誰がどう見てもヴィオラさんに気が合ったでしょあの子」
「そうなの!?」
二人から言われてへこむボクであった。
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ライスちゃんが三冠取ったぐらいじゃない?
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ライスちゃんが引退したぐらいだよ
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ライスちゃんが卒業したぐらいだよ
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