ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話   作:雅媛

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9 その先へ

「ということでメジロリベーラさんが正式加入しました」

 

「わーい」

 

「ぱちぱち」

 

「よろしくお願いします」

 

 

 こうしてうちのチームにメジロリベーラさんが加入した。

 

 

「順調に増えてるね」

 

「まあね……」

 

「うれしくないの?」

 

「普通のトレーナーさんならうれしいのかもしれないけど、今雇われじゃないしねぇ……」

 

 

 労働契約が結べないので、フリーランスという立ち位置に一応なっているボクだが、そのせいで何人と担当契約しても給料がもらえたりしないのだ。

 その代わりにレースとかで勝てば賞金を多くもらえたりするのだが……

 

 何にしろ増えるだけ負担は増えるがリターンはないのだ。

 もともとフリーランストレーナーは熟練の有名トレーナーのための制度だからね……

 新人のトレーナーがやるものではないのだ。

 

 

「お金がいるならライスがあげるよ? 夫婦だし!」

 

「いやそれはそれでヒモになっちゃうし……」

 

「サンキューさん?」

 

「どうしたのリベーラさん」

 

「あのお二人、そういう関係なんですか?」

 

「そうですよ。ラブラブなので時々見ててひとり身がつらくなります」

 

「いや、ボクとライスちゃんの関係は普通でしょ」

 

「普通とは……」

 

 

 リベーラさんが遠い目をした。

 普通は普通だよ。皆止めろって言わないし。

 

 

「私も最愛の相手が欲しくなっちゃうな」

 

「確かに私も、そういう相手が欲しくなりますね」

 

「イケメンのトレーナーさんとか落ちてないかな」

 

「トレーナー狙いは倍率高いですよ」

 

 

 ボクと同期のトレーナーだって1年たった今ではすでにつかまっているか、つかまりそうになっているかのどちらかだ。

 恋愛とレースでは速さこそが一番重要なのだ。今年の新人トレーナーさんに唾をつけに行くにはすでに出遅れ状態だろうし、そもそも数が非常に少ないので競争がとんでもなく激しい。

 

 

「というかトレーナーさん狙うならボクと契約しちゃダメなんじゃ」

 

「そうですよね」

 

「……」

 

「ライスちゃん?」

 

「ヴィオラちゃん狙ってる?」

 

 

 ぶわっと黒いオーラがライスちゃんからあふれ、髪の毛と尻尾の毛が逆立つ。

 

 

「ひぇ……」

 

 

 リベーラさんが小さく悲鳴を上げた。

 

 

「さすがに二人の間に割り込もうと思わないですよ」

 

 

 サンキューさんはのほほんと答えた。

 

 

「ならいいけど」

 

 

 ライスちゃんの圧力は急に収まっていった。

 

 

「私やリベーラさんはそんな大それたこと考えないけど、あの子とかは危ないんじゃない?」

 

「誰の事?」

 

「セイウンスカイさん」

 

「ははは、まだ6歳だし年が違いすぎるでしょう。そもそもセイちゃんはフラワーさんのことが好きだと思うよ」

 

「……」

 

「……」

 

「え、なに?」

 

「ヴィオラちゃんがクソボケなのはもうあきらめてるよ」

 

「ライスちゃん!?」

 

「誰がどう見てもヴィオラさんに気が合ったでしょあの子」

 

「そうなの!?」

 

 

 二人から言われてへこむボクであった。




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ヴィオラレジーナの繁殖入り(意味深)はいつ?

  • いまでしょ
  • ライスちゃんが三冠取ったぐらいじゃない?
  • ライスちゃんが引退したぐらいだよ
  • ライスちゃんが卒業したぐらいだよ
  • 結婚できる年齢になったら
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