ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
1 レースの準備
現状直近の目標は、サンエイサンキューさんは7月末のGⅢ札幌ジュニアステークス、ライスシャワーちゃんは9月末のGⅢ新潟ジュニアステークスである。
それぞれ参加権を得るために、サンキューさんは7月の札幌でのメイクデビューを、ライスちゃんは9月の新潟でのメイクデビューをしなければならない。
そのメイクデビューに参加するためにトレーナーがしなければならない手続きを今からしていこうと思う。
まず、出バ投票、つまりレースに参加するための手続きだ。
これはレースが行われる週の木曜日の正午から午後3時まで受付られる。
どのレースに参加するか、ウマ娘の名前とトレーナーの名前を書いて出すだけで書くこと自体は面倒ではないのだが、受付時間が結構シビアだ。
メイクデビューやプレオープンならこの1回で済むが、オープンの特別競走は、前週の日曜日の正午から午後4時までに特別登録の手続きが必要で、GⅠになるとさらに二週間前の日曜日の正午から午後4時までにGⅠ登録が、さらにクラシック三冠レースならならその開催の2年前の年末にクラシック登録をしなければならない。
クッソめんどくさい。ライスちゃんもサンキューさんもちゃんとクラシック登録は5レースともしているが……
もちろん準備はそれだけで終わらない。
現地への移動手段の用意も必須だ。
基本は羽田からの飛行機であり、予約などはトレーナーのお仕事なのである。
うちは人数が少ないので基本全員で移動であるが、人数が多いチームだと誰をサポートに連れていくかといったことも計画しないといけない。
宿泊先もレース場併設の学園の施設だがそれの予約もしないといけないし……
こういったことを全部やって現地に乗り込んでもまだ仕事がある。
「体操着、サイズはどうかな」
「ちょっときつすぎるかも……」
「じゃあこっちかな」
まずは選手の体操着選びがある。
色が枠に合わせているのからわかるように、基本はレンタルである。
そのためサイズをちゃんと選ぶ必要があるのだ。余れば空気抵抗が増えるし、きつければ動きにくくなるため、それを選ぶのを付き合うのもトレーナーのお仕事である。
普通に男性トレーナーの前で下着になるウマ娘たちも散見されるが、こういったところは前世との貞操観念の違いを感じる。まあ人の男性がウマ娘に襲い掛かっても返り討ちにされる一方、ウマ娘に襲われたら勝てないのだから、前世の感覚と違うのは当然と言えば当然であった。
ちなみに枠番が決まるのが木曜日になるが、これがまたいろいろ問題が多い。
レンタル品が一番多く置いてあるのは東京なので、そこで選んで持っていきたいが、そうすると現地入りは金曜日以降になる。
土曜日のレースなどになると、前日現地入り、翌日朝レースになると移動の疲れが抜けるのかという問題がある。
かといって早入りしてしまうと、現地のラインナップの少ない中からレース用の服を選ぶ必要がある。
さらに早入りするとトレーニングの問題や授業の問題も多かったりして、なかなか悩ましいのだ。
こんな調整を当然のようにしているほかのトレーナーに感心しつつ、ひーひー言いながらボクは書類仕事に励むのであった。
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