ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話   作:雅媛

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3 メイクデビュー

 サンエイサンキューさんは無事メイクデビューに勝利した。

 

 先行からの好位抜け出しというお手本通りのレースで余力を残して勝ち切るという理想的な展開である。

 本気ではあったが全力を出し切らない程度という、理想的な勝利パターンで勝つことができた。

 

 

「おめでとう、これで今後の方針も固まったね」

 

「そうですね」

 

 

 ティアラ路線を狙っているサンキューさんだが、目標も段階的に考えている。

 まずは重賞勝利を目指すこと。重賞に勝ったというのが一流レベルのラインの一つだ。ここを目指していくつか重賞に出ていく予定である。

 次にGⅠに出場すること。なんせGⅠに出ると勝負服がもらえる。それを得ることがウマ娘にとっての夢の一つであることは間違いない。今のところ阪神ジュニアステークスには出られるだろうからそこを目指す。

 最後にティアラ三冠の勝利だ。とはいえライバルはニシノフラワーさんやシンコウラブリイさんもおり、非常に難易度は高い。とはいえ頑張って狙っていくとしよう。

 

 

「まずは札幌ジュニアステークスは頑張らないとね」

 

「そうですね」

 

「それはそうと、今日のサンキューさんの勝利を祝ってお祝いしましょう!」

 

 

 今回サンキューさんが勝ったことで賞金ががっぽり入っている。

 多少贅沢しても大丈夫だと思う。北海道には有名な回転寿司屋があるのでそこにでも行こうかと提案したのだが……

 

 

「いえ、すいませんがちょっと疲れてしまって……」

 

「ああ、ごめんね、レースにライブとすれば疲れるよね。また今度にしよう。じゃあマッサージしてあげようか?」

 

「お気持ちだけありがたくいただいておきます」

 

「ライスがマッサージしてあげるね」

 

「ありがとうございますライスさん」

 

「ヴィオラさんもお疲れでしょうから、一度休んだ方がいいと思いますよ。顔色よくないですし」

 

「え、本当?」

 

 

 思わず自分の頬をムニムニと揉む。特に自覚はないが…… 疲れているのは間違いない。慣れない書類仕事は大変だったのはそうだし、移動でも確かに疲れている。

 周りが心配するぐらいには疲れが出ているのだろうか。

 

 

「うーん、一度病院とか行ったほうがいいのかな」

 

「明日ライスが付き添おうか?」

 

「そうだね、悪いけどお願い。ひとまず医務室行ってみる」

 

 

 幸いトレセン学園や各レース場には医務室があり、どこもお医者様が一人以上詰めている。

 関係者なら利用できるので、明日ちょっと行ってみるか。

 自覚症状はないが、顔色の悪さを指摘されるぐらいだ。ちょっと自分でも怖くなってきた。

 

 

「ご飯は後でライスが買って帰るから」

 

「じゃあ函館のおいしいものがいいな」

 

 

 疲れている自覚があまりないのは食欲だけは死ぬほどあるからかもしれない。

 最近は前よりお腹がすくのだ。食べられるうちは大丈夫だと思うんだけど……

 

 そうしてみんなのお気遣いによりボクはぐっすりと休むのであった。




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