ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話   作:雅媛

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7 新潟での出来事

 さて、ボクの妊娠以外は大したこともなく、日常は進んで9月は新潟遠征となった。

 

 9月になると授業も始まっているので、最初はライスちゃんと二人だけの遠征予定だったのだが、サンキューさんが「二人きりにするとライスさんがどんな無体を働くかわからないですから」と同行し、リベーラさんも「私が居たほうが書類仕事とか楽ですよね」とついてきてくれた。ありがたい話である。

 授業はその分遠隔になるので、少しわかりにくくなったりするのだが、まあわからないことがあったらボクが教えることにしよう。

 

 ライスちゃんのやる気に関しては何も心配していない。というかやる気すぎてちょっとそっちが心配だ。

 最近など

 

 

「ふんっ!!」

 

 

 とか言いながら目から青い炎を出すようになった。

 

 

「やる気の炎があふれてるんだよ!!」

 

 

 そうはならんやろ、と思うのだが現になってるのだからしょうがない。

 水を差すのも悪いと思い放置したのだが……さすがに放置はダメだったようだ。

 

 新潟でのメイクデビューまでは、まああまり問題はなかった。

 さすがに2回目になると手続きにも慣れてくるし、さらに言えばリベーラさんがいろいろ手続き系をほぼやってくれたのでボクがやることが本当になかった。リベーラさん、トレーナーとか向いてると思うよ本当に。

 

 トレーニングも無事進み、メイクデビューも無事に勝つことはできた。

 いや大差勝ちしてるから全く無事ではないんだけど。

 相手を見て、余力を残せるなら残す方が体への負担も少なく体力の消耗も少ない。その差はわずかかもしれないが、それにより復帰への期間も変わる。

 完全にイレ込んでる。ライスちゃんやる気出すぎてる。まあボクの現状のせいなんだろうけど。妊娠がわかってからライスちゃんすごいうれしそうだし、ボクのお腹毎日撫でてくるし。

 

 ただやはり浮かれた状態でのレースはダメだったようだ。

 新潟ジュニアステークス。GⅢのそれにおいて、一番人気に押されたライスちゃんだったが、完全にイレ込みすぎて1200mという短い距離なのに最終直線で失速、13着に終わった。

 

 

「はい、反省会やります。今回の敗因を考えましょう」

 

「はい」

 

「はい、サンキューさん」

 

「いちゃいちゃすぎ。まあライスさんが浮かれてない時なんてチームに入ったときからなかったけど」

 

「ごめんなさい……」

 

「え、そんなにいちゃいちゃしてなかったでしょう?」

 

「子供出来るようなことしてハッスルしてるのに何言ってるんですか」

 

「え? 普通……だと思いますけど」

 

「ヴィオラさんもライスさんに流されすぎ」

 

 

 サンキューさんに突っ込まれてボクまでしょんぼりしてしまう。

 そんなにイチャイチャしてただろうか?

 

 

「この際、次のレースに勝つまでライスさんはヴィオラさん断ちしてみるとか」

 

「そ、そんな…… ライス死んじゃうよ」

 

「いや死なないでしょ」

 

 

 リベーラさんの意見にライスちゃんが絶望的な表情を浮かべる。

 断つと言ってもイチャイチャしない程度だろう。その程度で人は死なないと思うが。

 

 

「では次のレースまでイチャイチャ禁止で。ヴィオラさんも気を付けてくださいね」

 

「あ、はい」

 

 

 サンキューさんの強引な一言で、しばらくイチャイチャするのが禁止されるのであった。




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