ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
ライスちゃんの次走は3週間後の函館ジュニアステークスになった。
イチャイチャ禁止令により、週末デートもなしになったし添い寝も当然禁止。お風呂も一緒に入るの禁止だしご飯のあーんもダメになった。
結構イチャイチャしてるな、確かに。
とはいえトレーナーと担当であるのは変わらないから毎日顔を合わせているし普通に話しているのだが…… 隣に座るのも禁止されたライスちゃんは、ずっとしょぼくれていた。
2,3日ぐらいはしょんぼりしているだけだったが、徐々に禁断症状が出始めた。
「ヴィラちゃん成分が、足りない……」
「ライスさん、手震えてますよ」
「ヴィオラさん、麻薬的なヤバい成分出してませんか?」
「出してないよ!?」
何だよボクから出る成分って。
困惑していると汗を拭いたタオルを奪い取られ、吸われた。
「少し落ち着いたよ……」
「やっぱり何か麻薬的な成分が出てる可能性が……」
「出てないってば!!」
人を何だと思っているんだ。
別に接触しないわけではないんだしそんなに追い込まれるほどかなぁ、と僕は思っているのだが、ライスちゃんは満足できないらしい。
1週間もたつとまた目から炎が出始めた。
「レースに勝てばヴィオラちゃんモフリ放題…… レースに勝てばヴィオラちゃんモフリ放題……」
「なんかライスちゃんが変なこと言い始めてるけど……」
「もうあきらめるしかないかと」
サンキューさんが始めた話なのにサンキューさんにさじを投げられた。
レースが終わったらボクはどうなってしまうのだろうか。ちょっと怖くなってきた。
2週間たつと、ライスちゃんが澄んだ笑みを浮かべるようになってきた。
「ライスは雑念から解き放たれました。レースに向けて一生懸命頑張ります」
「ライスちゃんが壊れた!!」
「やりすぎましたか……」
「も、もしかしてボク、ライスちゃんに捨てられる……?」
「ヴィオラさん?」
「だ、だってこのままいったらライスちゃんボクに興味なくなっちゃいそう……」
「サンキューさんヤバいですヴィオラさんがマタニティブルーに!!」
「リベーラさんマタニティブルーってそういうのじゃないと思うのだけれども!?」
ライスちゃんとの触れ合いが足りなくてボクの気持ちまで落ち込んできた。
しょんぼりしていたら二人に心配されて、結局イチャイチャ禁止は2週間で解除になるのであった。
なお、イチャイチャ禁止解除されたライスちゃんは獣であり、次の日ボクは部屋から出してもらえなかった。
なお、程よく気合の入ったライスちゃんは、次の函館ジュニアステークスを無事勝利で飾ることができたのであった。
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