ライスシャワーを特盛雑穀米にしてしまったTS転生系ウマ娘トレーナーの話 作:雅媛
普段は学生である以上授業を受けているボクだけれども、ライスちゃんとはクラスが違う。
トレセン学園中等部は1学年で400人前後いるので、なんと同世代で12クラスもある。
12分の1なんてめったに当たりませんよねそりゃ。
まあライスちゃんはライスちゃんでクラスで友達を作ってもらうとして、ボクは同期の分析をするべきだろう。
同期で誰が手ごわそうか、情報収集は大事である。
デビュー時期は多少前後させられるから必ずしも同学年が同期として走るわけではないが、それでも情報収集は必須だろう。
ライスシャワーの同期というと、思い出せる有名どころはミホノブルボンにマチカネタンホイザ、サクラバクシンオー、ニシノフラワーとかかなぁ。後者二人はスプリンターですから必ずしもライバルにならないけど……
そんなことを考えながらクラスメイトをチェックしていたが、ピンとくる名前がなかなかない。
二ホンピロとかメジロとか聞いたことのある冠名はちらちらと見かけられるのだが、まあそれなりに数がいるところだし、前世知識さんが知らなくてもしょうがないか。
まあ名前ばかり追っていても本当に前世知識さん通りになるかどうかわからない。というかそうならないようにライスちゃんを魔改造しているのだから、前世知識さんの競馬情報に頼るほうがおかしいだろう。
そんなことを考えながらなんとなく走りそうな子をクラス内で探していると…… 一人目に留まった子がいた。
シンコウラブリイさんだ。前世記憶さんにいるようないないような、そんな名前である。シンコウの冠名もマイナーではないし、そのあたりが記憶さんに引っかかる理由なのかもしれない。
小柄でかわいい感じの子である。
人のアスリートなら体格で能力が大体決まるが、ウマ娘は小柄でもすさまじい身体能力を誇る子がいるので、外見ではそのあたりは判断しがたかったりする。
「シンコウラブリイさん」
「あら、ヴィオラレジーナさん? どうしました?」
「あまりにボッチすぎるので友達を作ろうと思いまして声を掛けました」
「うふふ、それで最初に私に? 光栄ですわ」
上品に笑うシンコウラブリイさん。
お嬢様感がすごい。ちょっと腰が引ける。
「ヴィオラさんとお呼びしても?」
「大丈夫ですよ、えっと、シンコウさん?」
「ラブリイの方で読んでいただけると嬉しいわ」
「わかりましたラブリイさん」
ウマ娘は冠名のほうが前世で言うところの苗字なのでそちらで呼ぶ方がメジャーなのだが、ラブリイさんはラブリイさんと呼んでほしいらしい。まあかわいい外見に合ってるもんね、ラブリイさん。
「それにしても、ヴィオラさんも案外普通なのですね?」
「え? ボクなんか変でした? いやまあ、育ちが悪いのは認めますが……」
「いえいえ、そういうことではありませんわ。飛び級天才トレーナー資格持ち少女なんて、今どきフィクションでも流行らないぐらい肩書をお持ちですからもっと変わった方かと勝手に思っていまして」
「いやまあ、勉強ができるだけですからね」
試験などに強いのは否定しないが前世知識さんのおかげも多分に占める上、前世知識さんのせいで常識がずれているところもあるので自分が頭がいいとは思っていない。
でもまあ、指摘されれば確かに属性多過だな……
「ボクの方こそ、育ちがよろしくないのでいろいろおかしなこともあると思いますが、いろいろ教えてもらえると助かります」
「ではひとまず、親睦を深めるためにもランチをご一緒にいかがかしら?」
「よろこんで」
こうしてどうにかクラスメイトに友達を一人作ることができるのであった。
小説に出してほしい同期ウマ娘(オリジナル込)
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サクラバクシンオー
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マチカネタンホイザ
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ミホノブルボン
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ニシノフラワー
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レガシーワールド
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アイルトンシンボリ
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トロットサンダー
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ケイティタイガー
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キソジゴールド
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セキテイリュウオー
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ゴールドマウンテン
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二ホンピロプリンス
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サンエイサンキュー
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タケノベルベッド
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アドラーブル