戦場に雨が降る   作:憂鬱なサラリーマン

1 / 2
思いつきで書いてます。
下手だったらすみません。
少し変えました。
よろしくお願いいたします。


雨は哭き うちは笑う

 

混沌とした戦場に、冷たい雨が静かに降り始める。

 

その雨が落ちるたび、地面は血で染まり、煙と霧が立ち込めていく。

忍達はその雨を忌み嫌い、空を見上げる。

雨が降り始めること、それが千月。鬼灯一族の頂点が戦場に降臨する合図だからだ。

 

「まさか……」

 

彼の存在を知る者は、皆息を呑む。

歴史には決して名を刻まれなかったが、彼の凶行を目の当たりにした者は口を閉ざすしかなかった。

千月は、戦場を支配する者。血と水を自在に操り、殺戮の嵐を巻き起こす悪鬼そのものだった。

 

その姿を知るものはいない。

ただ一つ確かなのは、雨が降り始めた時、時が止まり、絶望が忍び寄るという噂が流れ、同胞が全滅しているということだけ。

 

千月は黙して己の身を濡らす雨の中に立つ。

水化の術を極限まで高めた彼の体は、水と血が混ざり合った不気味な輝きを放つ。

その眼差しは冷酷無比、殺意の塊だった。

 

「1人残さず鏖殺だ」

 

千月の一声が、静寂を破る。

だがそれは脅しでも罵倒でもない。単なる宣告であった。

彼の声は低く、重く、戦場の空気を引き裂く。

 

水が動き始める。彼の周囲の湿気が濃密な殺気へと変貌し、まるで呼吸をするかのように戦場全体に波紋が広がった。

水の粒子が集まり、刃となり、鞭となり、血と融合し、硬質の鎧を作り出す。美しいと呼べるほどに。

 

敵の動きを封じ、斬り伏せるその技は、まさに殺戮の舞い。

 

彼の体術は水化の術と融合し、まるで水そのものが武器であり、体の一部であるかのように自在に動き回る。

敵はその動きを追うことすらできない。

痛烈な一撃が頸動脈を断ち切り、血が水と混じって地面に垂れる。

 

その血すらも千月は逃さずに操り、形状を変え、次の攻撃へと繋げる。

水と血の刃が無数に飛び交い、敵の体は瞬く間に裂かれ、潰され、消え去っていく。

 

「哀しいかな。この世の命は、すべて刈り取るべき雑草に過ぎぬ」

 

千月は冷静にそうつぶやく。

決して興奮することなく、むしろ機械のように効率的に、無慈悲に、戦場を制圧していく。

 

敵の群れが一つまた一つと消え去り、逃げ惑う忍の悲鳴が雨音にかき消されていく。

千月は一瞬の隙も見逃さない。

相手の呼吸、体の重心、チャクラの流れ、全てを分析し、瞬時に最適な技を繰り出す。

 

あまりに速く、あまりに静かに、しかし残酷に。

まるで嵐の目にいるかのような千月の動きは、戦場の流れを完全に掌握していた。

 

敵の血液を操り、それを硬化させた水の刃は、鋭利な斧のように肉体を切り裂き、骨を砕く。

破裂する血管から飛び散る血しぶきは、千月の術で形を変え、空中で幾何学的な刃となって襲い掛かる。

 

斬られた者の体は水と血の渦に呑まれ、再生の余地はない。

その姿はもはや人間のそれではなく、無残な肉塊と化して戦場に散らばっていった。

 

雨はやまず、濡れた大地に血が混ざり合い、不気味な匂いを漂わせていた。

戦場はまるで死の海のように変貌を遂げている。

 

その中心に立つ千月は、静かに周囲を見渡した。

敵の数は未だ無数。だが、その絶望は既に色褪せている。

 

突如として敵が狂気の叫びを上げ、死に物狂いで突撃してきた。

鋭い刃が千月に襲いかかる。だが、彼は一歩も動じなかった。

 

「無意味だ」

 

彼の声は低く、鋭利な刃のように戦場に響き渡る。

 

水化の術が一瞬にして発動する。

千月の体の周囲の水分が濃縮され、固い刃となって敵の攻撃をはじき返す。

 

そこから繰り出されるのは、凶暴な水の鞭の連打。

敵の身体は鞭の一撃ごとに砕け散り、内蔵が引き裂かれる音があたりにこだまする。

 

敵の意志が途切れた瞬間、千月の手が軽く振られる。

血液と水が融合し、まるで無数の小さな刃が敵の体を襲う。

 

生きている者の絶望の叫びは無情にかき消され、次々と散っていく。

 

「愚か者共、私の前に立つのが悪い」

 

千月は顔に冷たい笑みすら浮かべる。

彼の一言一言は、凍てつく刃のように重く、敵の心を切り裂く。

 

戦場はもはや千月のものだった。

敵は死に物狂いで追い詰められ、絶望に打ち震える。

 

しかし、その姿は彼の餌食に過ぎなかった。

 

凶刃の一振りで、頭蓋が砕け散る。

手足は水の刃によって切り刻まれ、血が大地を赤く染める。

 

千月の冷酷さは、戦闘狂のような狂気を感じさせない。

だが、その残酷さは一瞬の躊躇もなく、確実に命を刈り取る。

 

彼は技の一つ一つに緻密な計算を組み込み、敵の最も脆い瞬間を狙い撃つ。

まさに戦闘の極致と言えるだろう。

 

水の術は無数の形をとり、敵の動きを封じ、逃げ場を奪う。

 

だが、それだけではない。

 

千月は敵の血液をも操り、固く硬化させた水の刃を形成する。

その刃は鋼鉄をも凌ぎ、敵の鎧や防具を容易く砕いていく。

 

次々と倒れていく死体の山の上に、彼は無表情で立っている。

 

「終わったな」

 

声はまるで嵐の前の静寂のようだ。

 

その時、空気が震えた。

 

地面が激しく揺れ、まるで大地そのものが怒りに震えているかのように。

 

新たな気配が近づく。

 

千月はわずかに顔を上げた。

 

「来たか」

 

視線の先に現れたのは、伝説の忍 うちは マダラだった。

 

黒い鎧をまとい、その眼光は紅く、無数の戦場を勝ち抜いてきた化け物そのもの。

 

「千月、貴様との再会、待ち詫びたぞ」

 

マダラの声が響く。

 

千月は薄く口元を歪め、静かに応えた。

 

「うるさき者よ。今は語る時ではない」

 

戦場に響くその声は、戦いの幕開けを告げていた。

 

千月の冷徹な瞳と、マダラの圧倒的な存在感が交錯し、戦場に新たな緊張が走った。

 

雨は止むことなく降り続き、戦いの前の静寂を演出していた。

 

この二人の化け物が織りなす戦いは、伝説となるに違いない




好評だったり、筆がなったら続き書きます。
よろしくお願いいたします。

※感想いただくとモチベーション上昇します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。