転生淫魔による立身出世と楽園都市建設計画   作:アスタロット

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ー前回のあらすじー

冒険者ダキは、勇者と共に災厄があった森の調査を終え、無事に街へ帰ってきた。
ダキはそれまでの出来事を振り返りながら、勇者ルティオンが店へやってくるのを待つ。


陥穽の渕

 

冒険者組合から斡旋された任務の依頼主、”勇者”を名乗る男の子でした。

 

勇者ルティオン君、実際にすごかった…

腕は立つし、得物も素晴らしかった。

やや童顔だけどイケメンで、人柄も擦れてない。

間違いなく有望株だ。

今後のためにも、出来れば強いコネクションを持っておきたい所さん。

 

しかしながらだ。

そも、この世界における勇者とは何ぞや。

生前のイメージでは、ロールプレイングゲームにあった最上位職業しか思い浮かばぬ。

 

リアルで勇の者なら沢山会ってきたけど。

九郎判官殿とかね…いと懐かしや。

ただ彼の場合やり過ぎたり、後先考えない性分が災いしてなぁ。

そのお陰で、鎌倉殿からガチギレされたけど。

彼、背丈はない代わりにイケメンだったし、勿体無いことしたなぁ。

同性だったけど、粛正される前に女の格好で誘惑して食っておけば良かっ…ん゛ん゛ッ!!

 

 

話が逸れた。

 

 

この世界での勇者についてだが、依頼を請けた際に受付嬢から聞き出してみた。

彼女曰く、聖剣に選ばれた英雄を起源とする”神に選ばれた勇敢な戦士”だそうだ。

どの勇者も英雄の血を継いでおり、いずれも強大な力を振るうそうだ。

 

ふむ…神や仏に従う戦士は、敵に回すと特に厄介だ。

鍛錬は怠らないし、信仰のためなら自らの命を顧みない。

勇者の背後にある教会とやらも、巨大な宗教組織のようだ。

その規模や権力は計り知れない。

組合も彼らに対しては、良い顔をしておくに越した事はないだろう。

 

そう考えると、そこら辺にいる粗暴な冒険者よりは、接待スキルのある私の方が案内人としては適役か。

組合も小賢しいが、私を推薦するのは悪くない判断だ。

 

それに…

ここで権威がありそうな肩書きの人間と人脈を築けると考えれば、私にとってもメリットは大きいだろう。

 

そういった打算込みで依頼を受けたわけだが。

 

何とか任務の期間内に、ルティオン君と友誼を結べないかなぁと悩んだ結果…

勇者に対抗して、私も武技を披露する事にした。

別に才能があって、将来有望なイケメン剣士に嫉妬したわけではないからな。

結果として、剣術トークで仲良くなったわけだが。

 

コミュニケーションを図る中で、幼馴染の聖女に対する恋心にも自覚させたし。

私も楽しく過ごさせてもらった。

 

若者の恋バナ、楽しいなぁ。

青春…アオハルって、良いよね!

ここで会ったのも何かの縁、ルティオン君の恋路を応援してあげなきゃ!

 

それに私のルティオン君に対する思いやりは、いつか私自身の保身にも繋がる。

 

やむを得ずとは言え、私が教会のお抱え冒険者を殺害してしまったのは事実だ。

あの兄妹は、聖女の預言を受けてやって来た。

そんな彼らを”喰った”事実が見抜かれたら、私が討伐対象になる可能性もある。

 

今は特定されていないようだが、出来ればその可能性は潰しておきたい。

 

私の計画(適当)はこうだ。

 

まず恋愛の助言をする事によって、勇者ルティオン君を懐柔する。

次に我が店へ来てもらい彼を風俗狂いにし、ついでに性技を叩き込む。

そして、ルティオン君を使って聖女を快楽漬けにし性依存症にする。

 

ルティオン君を私の傀儡にし、彼もまた聖女を籠絡する。

ルティオン君は聖女とセックスできるし、聖女は気持ち良くなれる、私は二人をある程度の影響下に置ける。

相手良し、手前良し、世間良しのウィンウィンウィンだ。

 

すべて完璧な計画。

そう、私は人を焚き付けたり、陰で操ったりするのが大好きなのだ。

調子こいて目立ちすぎると、碌な事がないからな。

 

しかし、ただ待っているだけでは清廉潔白な彼は性風俗になんて来ちゃくれないだろう。

何か、切っ掛けや建前が必要だ。

 

そのために、彼が”木の根”に来店する動機作りを促した。

これは簡単、彼の脱童貞を後押しするだけで良い。

ポイントカードも兼ねている、店の会員証を渡しながらね。

 

“童貞は恥ずかしいものだ。さっさと童貞なんか捨てるべき。店で鍛えた凄テクで彼女を悶絶させろ”

 

そんな感じの言葉を、焚き火越しに繰り返しアドバイスする。

コンプレックスは人を動かすものだ。

 

次に就寝前。

獣避けと称し催淫効果が期待できる香を焚いた。

寝ているルティオン君のソコは、それは大きなテントを張っていたよ。

とても美味しそうだった…

けど、摘み食いは我慢だ。

ここで彼が持て余した性欲を発散してしまったら、お店に来なくなってしまう。

仕方ないから、寝ている彼の隣で自慰に耽った。

私の淫臭に当てられて、ルティオン君のテントはご立派してたけど…

やっぱり摘み食いは我慢した。

私、偉い。

 

かくして街に帰還して彼とバイバイした翌日、私の店にある記入式の予約表を確認。

 

「えーっと、今週の予約…と。おっ!!入ってますねぇ!ルティオン君!ご丁寧に本名でのご記入ありがとうございます♡」

 

正直、スルーされても仕方ないと思っていたが、ちゃんと予約してくれてる。

やはり、お堅い男性は欲求だけ煽っても店に来てくれないね。

誰かが”建前”を用意してあげる必要がある。

想い人のために童貞を捨てる、とかね。

 

それにしても、教えた通りに予約するなんてルティオン君は律儀だなぁ。

偽名で書いても良いって言ったのに、本名で予約するあたり本当に人が良いのだろう。

 

さて、ルティオン君の予約を確認できたら、下準備を実行。

彼の予約時間より後ろにあたる客を、後日に変更してもらう。

もちろん手前勝手な都合なので、特別サービス券もプレゼントしたけど。

 

なぜに後の予約を空けさせたかと言えば、ルティオン君の時間を延長させるに決まっている。

延長はお客様のご意志なので、そこは私の腕にかかっているが。

勿論、延長をされた場合はその料金もしっかりも頂戴するけどね!

 

おっと、そうこうしている内にルティオン君の予約時間がやってきた。

 

あぁ、楽しみだなぁ。

 

 

 

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