転生淫魔による立身出世と楽園都市建設計画   作:アスタロット

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採用後研修

 

雇い入れた娼婦達の研修を行なった。

 

彼女達の中には、「いまさら教えはいらない」という声もあった。

たしかに経験者ばかりだ、自分たちのやり方にも自信があるのだろう。

しかし今は、経営者である私のやり方に従ってもらう。

 

このお店を選んでくれたからには、お客様には心から満足してもらいたい。

そしてできれば、また来店してもらいたい。

リピーターを増やすには、支払った額以上の価値をお客様に提供するのはマストだ。

 

そこで、私は雇ったキャスト全員を店のプレイルームに集めた。

研修のスタート。

まずは座学からだ。

 

「良い接客とは、言葉遣いや技術だけではないわ。まずは”印象”よ」

 

私はゆっくりとキャスト達の顔を見回した。

前世で長い時を生き、政治の表舞台に立った経験が、ここで活きる。

 

「”めらびあんの法則”というものがあるの。人は相手をどういう人間か判断するときに何を基準にしているか、という話ね」

 

「そんなの、顔とスタイルに決まっているわよ!ねえ、みんな」

 

エザルドが知った風に発言する。

 

「当たらずも遠からず、って所かしら。言葉の内容はわずか一割、声のトーンが四割、そして視覚情報が五割を占める……これはスタイルや容姿だけではなく、表情や仕草も含まれるわ。つまり、第一印象と雰囲気が最も大事だということ」

 

エザルドが少し驚いた顔をした。

 

「そんな数字まで知ってるの……?」

 

「ええ。昔、いろいろと勉強したのよ」

 

私は微笑みながら続けた。

 

「まず基本の挨拶。笑顔は当たり前だけど、ただ笑うだけじゃダメ。目線を柔らかくして、相手の目をしっかり見ること。そして『いらっしゃいませ』と、柔らかく、でもはっきりとした声でね」

 

挨拶は大切だ。

古事記には書かれていないけど。

 

「天気の話から入るのも良いわね。『今日は随分と蒸しますね。お疲れではないですか?』……些細な気遣いが、お客様の心を解す第一歩よ」

 

キャスト達は熱心に聞き入っている。

 

「褒め言葉も重要。『今日のお姿、素敵ですね』『その笑顔を見ると、こちらまで嬉しくなります』……でも、安っぽくならないように。本気で相手の良いところを探すこと。人は自分を肯定されたい生き物なの、特に男性はね」

 

私はエザルドの方を見て、軽く微笑んだ。

 

「特にエザルド、あなたのような自信家は、自然体で少しだけ甘えた声を出してみるといいわ。『今日は私に全部お任せください、ね?』という感じで」

 

エザルドが少し頰を赤らめた。

 

「……本当に、よくそんなこと知ってるわね」

 

「ふふっ。長い人生で、いろいろ学んだのよ」

 

座学の後、私は実際にサービスと同じ時間で実技を行った。

 

「まずは基本のスケベ椅子から……エザルド、こちらへ」

 

私はエザルドを椅子に座らせ、後ろから優しく抱き寄せた。

背中を胸に密着させ、ゆっくりと両手を滑らせる。 泡立てた石鹸を指先に含ませ、鎖骨から胸の谷間、脇腹へと丁寧に撫で下ろす。

 

「ん……っ」

 

エザルドの身体が小さく震えた。 私は耳元で囁く。

 

「力を抜いて。指先で優しく、でも確実に……お客様の反応を見ながら、感じる場所を探るの」

 

指を滑らせ、敏感な部分を円を描くように刺激する。 エザルドの息が次第に乱れていくのを、背中で感じた。

 

「次はマットプレイ……床に敷いた厚めの布の上に、エザルドを仰向けに」

 

私は自分の身体にも泡を纏わせ、エザルドの上に跨がった。 胸と胸を擦り合わせ、太ももで優しく挟み込みながら、ゆっくりと身体全体を使って滑る。 肌と肌が密着し、ぬるぬるとした感触が部屋に甘い音を立てる。

 

「ここがポイントよ……お客様の身体を、自分の身体全体で包み込むように。ただ擦るだけじゃなく、温度と圧力と動きで、気持ちよさを伝えるの」

 

エザルドは唇を噛み、時折甘い声を漏らしながらも、必死に私の動きを目で追っていた。 他のキャストたちも息を呑んで見守っている。

 

一通り実技を終えた後、私は汗ばんだエザルドの髪を優しく梳きながら言った。

 

「恥ずかしくて、もうお嫁にいけない……」

 

「ワクビスの元No.1が、今さら何を言っているのかしら。ちゃんと憶えたの?」

 

「お、憶えたわよ……本当にコレ、やってるの?」

 

「そのコースを選ばれたら、ね。あなた達もこれが当面の目標になるから、忘れないでおいて。このコースは報酬が弾むし、サービスの一環とは言えお風呂にも入れるからオススメよ。お肌をケアする化粧品も支給するわ。どうかしら?」

 

私は見学していたキャストたちに問いかけた。

 

「それなら良いかも……」

「あ、あたしもそう思うわ!お風呂にも入りたいし」

「化粧品をくれるの!?本当に!?」

 

ふむ、反応は上々と言ったところか。

 

私の方はと言うと、女性相手にマットプレイをするのは久しぶりで、思ったより楽しかった。

 

いやね、言い訳させてもらうと、長いこと生きてると色んなプレイをしたくなるんだよ。

男の娘がマットプレイしてくれるなんて、最高でしょ?

日本にいた女性の権力者には凄く好評だったんだからね!

 

(……これで商品価値が上がる。良い傾向だ)

 

エザルドがぐったりと私の胸に寄りかかってきた。

その身体はまだ熱を帯び、微かに震えている。

 

「……最低……本当に最低よ、あなたは」

 

「ふふっ。褒め言葉として受け取っておくわ」

 

私はエザルドの耳元で小さく囁いた。

 

「これからは私の店で、存分に欲望を肯定してあげなさい…安心して、私が導くから」

 

さて、店舗の拡大とリフォームを急がなくては。

 

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