「人里が恋しい」
目覚めた建物に、人の気配が無い。
俺を犯していた連中だ、身の危険が無くなったのは非常に良い。
とはいえ、話し相手が居ないのも寂しい。
何でも良いから情報が欲しかった。
言語は違ってそうだし、アイツらと意思疎通が出来たかは微妙だけど。
あと、人の気配が無いのに加えて、そこかしこで血が飛び散っている。
とても気味が悪く、お化け屋敷のようだ。
お世辞にも居心地が良いとは言えない。
ここでじっとしている訳にもいかないし、移動すべきだろう。
そこで、何とか勇気を振り絞って建物を脱出することにした。
目的地は人里。
どこにあるは分からない。
とりあえず街道沿いに進めば、何かあるとは思うけど。
着れそうな襤褸と、役立ちそうな物は拝借した。
金目の物品も見つけられた。
施錠してある部屋があったから、無理矢理こじ開けた。
すげーよこの身体!このパワー!南京錠も一捻り!
あ、通貨っぽいもんは金貨とか銀貨しかなかった。
紙幣はないようだ。
敷地内で水場も発見できた。
おかげで、アレな汁やら血まみれの汚ねぇ身を清められた。
飲料に適した水か微妙だったのが残念。
塩漬けの干し肉やら、カチカチのパンも発見できたので貰っておいた。
飲料水の代わりに、果実酒をゲット。
不思議と今は満腹状態で飲み食いする気分にならないが、間違いなくあった方が良い。
それらを、建物で見つけた背嚢に全て詰め込む。
かなり重いはずなのに、軽々と背負い込めた。
やはりこの身体はパワーがある。
しかしながらマジで、ここ何処だよ。
現在地が全くもって分からん。
そもそも、ここが元いた世界かだいぶ怪しくなってきたよ。
この身体だってそうだ。
明らかに人間じゃない。
色々と不安に駆られるが、ここにいても野垂れ死にするだけだ。
とりあえず夜明けを待って、建物を出発した。
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建物は林に囲まれていたが、割とすぐに開けた街道に出た。
途中、こちらに向かってくる武装した人間の集団を発見。
遥か彼方に見えるが、視力も抜群に良いのかバッチリ確認できた。
このまま進むと彼らとすれ違う。
仮にヤツらの仲間だと、また面倒なことになる。
だから物陰に隠れた。
身なりもしっかりしてたし、その可能性も低そうだが…
万が一ってのも、あるからな。
で、無事に集団をやり過ごした。
気が付いたら日も暮れそうなので、野宿をすることに決めた。
火打ち石も何も無いから、灯り無しの野営。
めっちゃ夜目が効くから問題ないけど。
ちょっとした景気付けに、お酒を舐めた。
この身体は余程酒に弱いのか、少し飲んだだけでお眠になってしまった。
むにゃむにゃ…ぐぅぐぅ…すやすや…
翌朝、目覚めはスッキリ完璧だった。
寝ている最中も、襲われる事なし!無問題!
いま思うと、自殺行為だったな。
人里への道中、何度かモンスター(?)から襲撃を受けたんだから。
治安悪すぎやろ、この世界。
その中でも巨人のモンスターは特にヤバかった。
オーガ?的なモンスター。
いやぁ死ぬかと思ったね。
主に、イチモツの大きさで。
まぁ挿入ったけども。
すげぇな、俺のアソコ。
それにしても怖ろし過ぎるよ。
だってアイツら俺を見つけた途端、一目散にレイプしてくるんだぜ?
クソデカイチモツにバチクソ犯される身にもなってみろよ。
パンピーの女だったら破裂してるぜ。
犯されまくった結果、先にアイツらが死んだけど。
あ、俺サキュバスだったみたい。
うんまぁ、何となく察してたけど。
テヘペロ♡
オーガの死因:腹上死(笑)
でさ、オーガ(?)の乾涸びた肢体とか、その他ぶっ殺したモンスターの死骸あるじゃん?
なんというか本能で、尻尾から丸呑み出来ちゃったんだよね。
尻尾がこう、なんて言うか…”くぱぁっ”って蛇みたいに口が開くんよ!
すげぇよ!
あの巨大を美味しく頂けるんだもの!
飲み込んだ瞬間の快楽もヤバかったね。
精力を注がれる瞬間に匹敵するわ。
しかも丸呑みしてパンパンのボテ腹になるけど、すぐに消化吸収できんの。
いやぁー便利だね。
下の口から飯食えるんだもん。
しかも尻尾を加味すれば下半身の二カ所から食える。
わざわざ飯作って食う必要ないじゃん。
食事は好きだから、趣味として料理は食べたいけど。
こりゃアレだな。
人里に入れたら、生計の立て方は決まったようなモンだな。
栄養も補給できて、金も稼げるんだから一石二鳥とはこの事。
まぁ、殺さない程度の手加減を覚えなきゃならんけど。
そこら辺は、この世界の男性諸君にご協力頂くとしよう。
そう考えると、やっぱあの連中と、もっとヤルべきだったなぁ…
まぁ目が覚めたら皆んな消えてたし、仕方ないけれども。
それとも、こないだすれ違った人間さん達を誘うべきだったか?
いやー、それにしては物騒な雰囲気だったし、避けて正解だろう。
まぁいいか。
人里は出来れば栄えてる所が良いなぁ。
花街か連れ込み宿があると有難いんだけど。
あ、俺は断じて同性愛者じゃないよ!
これは、あくまで飯と金のためだから!
そこんとこ、夜露死苦!
TIPS:サキュバスの変異体
総じて戦闘能力が低い、これは下級悪魔のサキュバスに対する一般的な認識である。
しかし、ごく稀に吸精対象の能力を奪い、成長する個体が現れる事がある。
またその中で、特に尾が捕食器官として発達した個体は、吸精以外にも尻尾からの捕食活動を活発に行う。
これは変異体の中でも特に強力な個体とされ、特異個体と呼ばれる。
この特異個体により、村一つが消滅したとの記録も。
前述の通り、出現はごく稀だが存在が確認された場合、教会から特別な討伐隊が派遣される程、非常に危険な個体である。
なお、人語を介す場合があるものの、意思疎通を図ることはできない。
いずれにせよ、成長して手が付けられなくなる前に討伐するのがセオリーである。