淫魔がゆく ~転生淫魔の成り上がり~(旧題:転生淫魔による立身出世と楽園都市建設計画) 作:アスタロット
華やかな女衆が加わり、男臭いアジトはお祭り騒ぎとなった。
鍛えられた肉体を見せびらかす者。
おどけて踊り出す者。
開墾や狩りの成果を自慢する者。
皆不器用だったが、「木の花」の女たちへ向け様々なアピールをした。
それはまるで、ワクビスの冒険者達のようで、少しだけ懐かしい気分になった。
しかし、男衆は女たちに手を触れる様子はない。
私がそう”厳命”したからだ。
彼女らは私にとって人材ではなく、かけがえのない”人財”だ。
そんな大切な彼女たちに対する、ザグレフ一味の対応を私は危惧していた。
しかし、それも取り越し苦労だったようだ。
彼らの応対は、私の”導き”により”善きもの”であった。
ザグレフらも、望んで賊に堕ちた訳ではないのだろう。
“善くありたい”と願うのは、とても素晴らしい事だ。
♢
漸く、そのお祭り状態は静まった。
然るのち私はエザルドを、砦にある自室へと連れてきた。
私が灰から生き返った後に、獲得した権能を彼女に見せるためだ。
「……エザルド。手紙でも書いたように、二人きりで大切な話をしたいの。覚悟は、できているかしら?」
エザルドは腕を組み、いつもの強気な目で私を見据えた。
「手紙の内容は読んだわよ。……でも、木の花のみんなもさすがに気にしてるし、怪しんでるわ。永遠の若さと美貌…具体的にどういうことかしら?」
私は部屋の隅にある籠から、負傷した雌の野兎を取り出した。
狩りの戦利品だが、今回のために今まで生かしておいたのだ。
「……言葉だけでは信じがたいでしょう。だから、実際に示すわ」
私は隠匿魔法の一部を解き、長い尻尾を現した。
「ッ!?…アンタ、やっぱり…」
魔物の一端を見たエザルドは一瞬狼狽えたが、私は構わず続けた。
尻尾を野兎に近づける。
その先端が粘液の糸を引きながらゆっくりと開く。
すると艶やかな肉壁が露わになり、いやらしく収縮と弛緩を繰り返す。
そしと花びらのように大きく口を開いたそれは、粘つく音を立てながら貪るように兎を包み込んだ。
兎を丸呑みした尻尾は激しく蠕動し、抵抗する獲物を奥へ奥へと運んでいく。
対象が私の子宮へ辿り着いたのを感じると同時に、下腹部が膨らんだ。
そして兎は力尽きたのか、次第に腹部の動きが大人しくなる。
大きな快楽が押し寄せる。
エザルドは息を呑み、目を大きく見開いたまま固まっていた。
数秒後、私の下腹部が激しく収縮する。
「あぅ…くぅっ……ぁん……んんっ!」
私の胎内で、生命の再構築が行われた。
圧迫感が下腹部から尻尾へと移動し、新たな生命が逆流する。
そして尻尾の先端から大量の粘液と共に、変性した雌兎が”ずるり”と産み落とされた。
産み直されたその兎は、すぐに私の足元に寄り、甘えるように体を擦りつけてきた。
「この兎…角が生えてる…それに毛色も浅黒い…これって…もしかして、ホーンラビット…?本当に、魔物になったの?」
エザルドは息を呑み、顔を青ざめさせた。
「……これが、私の儀式よ。貴女を呑み込み、胎内で再構築し、再び産み直す。まさに、魔物の母としての…再誕の儀式。人間の場合…成功すれば、貴女も下級の淫魔から始まる。つまり、私と同じ種になるの。コレと違って、自我はちゃんと残すけどね」
エザルドは自分の身体を抱くように手を当て、動揺した瞳で言った。
「……飲み込まれて……お腹の中で……作り直されて……しかも、そんな風に、あんたに懐くようになる……永遠の美貌……欲しい……心の底から、欲しい……でも……怖い…自分が死ぬような感覚を味わう恐怖が……怖くて……怖くて……震えて止まらない……あたしは……本当に、そんな者になるのかしら……」
「だから無理強いはしない。貴女に選択を委ねるわ。無理せず、断っても良いの」
長い沈黙の後、エザルドは震える息を吐き、決意を固めた。
「……やるわよ。恐怖で吐きそうだけど……あんたに付いていくって決めたんだから……ただし、失敗したり、ただの道具にするような真似をしたら……恨むわよ?」
私は小さく、満足げに微笑んだ。
「……約束するわ。貴女たちは私の大切な家族よ」
♢
エザルドが決意した、その夜。
私は彼女を、砦の最も奥深くにある、秘密の部屋へと連れて行った。
そこは私が復活後に自分で整えた、薄暗い石室だ。
中央には簡素な石の祭壇が置かれ、壁には結晶が淡く光っている。
「……ここでやるわ。他のみんなは、まだ呼ばない。まずは貴女一人で……私の力を、直接味わってほしい。」
エザルドは緊張で顔を強張らせながらも、強く頷いた。
「……わかった。あんたの……胎の中で、生まれ変わるのね」
私はゆっくりと衣服を解き、尻尾を完全に露わにした。
先端が妖しく開き、熱く濡れた肉壁が脈打っている。
「怖がらなくて良いわ……痛みはほとんどない。むしろ気持ちいい筈よ。ただ……自分が飲み込まれ、溶かされ、再び産み出される感覚は……覚悟しておきなさい」
ま
私はエザルドを正面から抱き寄せ、静かに囁いた。
「……覚悟はいい?頭から、ゆっくりと飲み込むわ……」
エザルドが小さく頷いた瞬間、私は尻尾を大きく開いた。
熱く濡れた、肉厚の粘膜が露わになる。
その先端を、エザルドの頭の上に被せた。
ぬるっ……ずるっ……
柔らかい肉壁が、エザルドの頭を包み込んだ。
彼女の長い髪が粘液にまみれ、ゆっくりと吸い込まれていく。
「……んぐっ……!?んんっ……!?ンンーッ!!」
ずるるるっ……!
尻尾の内壁が波打ち、貪るようにエザルドの肩、胸、腰を飲み込んでいく。
粘つく蜜のような体液が彼女の全身を伝い、激しい蠕動音が石室に響く。
ぐぽっ……じゅるじゅるっ……!
「……いい子ね……そのまま、私の胎内にまで来なさい……」
残った脚が、びくびくと痙攣しながらも、尻尾の中に吸い込まれていく。
最後に、エザルドの足先が、ぬぷっ……と音を立てて完全に飲み込まれた。
エザルドの体が、一気に吸い込まれる。
私の下腹部が、急激に膨らんでいく。
エザルドが膝を抱えて丸くなっているのが、よく分かる。
胎動のような、淫らで激しい脈動が腹全体に広がる。
私の腹は、大きく、いやらしく膨らみ、内部で激しく蠢いている。
「んぁっ……あ……っ……んんっ……!」
私は声を抑えきれず、喘いだ。
子宮の中で、エザルドの体が分解され、再構築されていく感覚が、全身を駆け巡る。
小動物とは要する時間が違う…長い、長い時間。
やがて、私の腹が激しく収縮した。
「っ……あぁぁ……っ!!」
尻尾の先端が大きく開く。
大量の熱い粘液と共に新生エザルドが、どっと勢いよく産み落とされた。
彼女は床にへたり込み、大量の粘液にまみれながら荒い息を吐いていた。
肌は以前より白く輝き、髪は艶やかさを増し、体はより豊かで妖艶な曲線を描いている。
頭には小さな角が生え、腰には短い尻尾と羽。
そして、その瞳には赤い光が宿っていた。
「……はぁ……はぁ……あたし……今……あんたの中に……飲み込まれて……お腹の中で……溶かされて……また、産み出されたの……?」
私は優しく彼女を抱き起こし、濡れた体を撫でた。
「……おかえりなさい、エザルド。私の愛しい、最初の娘よ」