7騎で1騎のサーヴァント   作:悪平等な人外

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めっちゃ文字数少ないけど許して。

誤字脱字は感想欄にお願い。


Fate/Zero
英霊召喚


「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。

 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」

 

声が聞こえる。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。」

 

どうやら、召喚の時のようだ。長かった。本当に長かった。

 

「繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。」

 

ぐだ男かぐだ子どっちかな?

 

Anfang(セット)……告げる………告げる。」

 

あれ?でもおかしいな。

 

「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

 

ぐだ男もぐだ子もこんな声だっけ?

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

 

なんか雁夜おじさんみたいな声なんだけど。めっちゃ苦しそうだし。

 

「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。

 汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。」

 

あっ、こりゃ確定かな?バーサーカー召喚の詠唱だし。

 

てことはバトエルとして召喚されるのか。

 

まあ、霊基を変えれるし、何のクラスで召喚されても変わらないけどね。

 

「汝三大の言霊を纏う七天。抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

最後の詠唱と共に僕はまばゆい光に包まれ、召喚された。

 

そこは薄暗い蔵の中だった。

 

無数のおびただしい数の虫が這いずり回っており、目の前には二人の人影があった。

 

色が抜けきった白髪に、白濁し光を失った左眼、表情を失った左半分の顔を持つ、全身血だらけの男性。

 

ミイラのように干からびた風貌の、悍ましい気配を放つ老人。

 

雁夜おじさんと間桐臓硯(妖怪爺)で確定だろう。

 

あれ、可笑しいな。

 

間桐臓硯(妖怪爺)は触媒を用意していたはず。

 

この世界では用意していなかったってことかな?

 

とりあえず、例のあれをやるか。

 

「バーサーカー、バトエル。召喚に応じ参上しました。問おう、貴方が私のマスターですか?」

 

くぅー、言えた!前々からこれ言ってみたかったんだよね。

 

「あ、ああ。俺がマスターの間桐雁夜だ。」

 

雁夜おじさんはなんだか混乱しているようだ。

 

バーサーカーなのに喋れるからかな?

 

「む?狂化ランクが低いようじゃな。じゃが、英霊としての格は高いようじゃな。

 出来損ないのおぬしにしてはもったいない英霊ではないか。

 クク、まあ、おぬしに御しきれるかはわからんがな。」

 

愉快気に臓硯は嗤う。

 

……どうしようかな。

 

今後の人々の幸せのために、今ここで臓硯を殺そうかな。

 

原作なんて、僕が召喚された時点で崩壊してるし。

 

それに蟲がきもすぎて、嫌悪感がするし。

 

とりあえず浄化するか。

 

僕の奇蹟のランクは驚異のA+。

 

英霊が召喚したり、規格外の魔術師が呼び出したんじゃなければ、この程度の虫なら、瞬時に消し飛ばせるだろう。

 

「父よあなたの御心の光により、邪悪を祓い給え。」

 

僕は跪いて祈りをささげた。

 

「なんじゃ、この光は?ぐあああああああああっ!」

 

奇蹟の光が臓硯を包み込む。

 

間桐臓硯を形どっていた蟲が跡形もなく消し飛んだ。

 

奇蹟の余波で、蟲蔵にいた蟲は全滅したようだ。

 

「は?どういうことだ。臓硯が、臓硯が死んだ?あの、吸血鬼が?」

 

雁夜おじさんは驚愕して、信じられないというようにそう言った。

 

「臓硯というのが先程の老人であったのであれば、あの老人は、完全に消滅しました。」

 

「そう、か。はは、はははは。これで、桜ちゃんは。……そうだ!桜ちゃん!」

 

そう言って、雁夜おじさんは蟲蔵を走って出て言った。

 

僕も黙って後を追った。

 

雁夜おじさんが向かう先には、死んだ目をした桜ちゃんがいた。

 

可愛いなあ。やっぱり美幼女は最高だ。

 

ただし、二次元に限る。

 

付き合うとかは面倒だし、見る専だよ、やっぱ。

 

「はあ、はあ。げほっ、げほっ……げほっ。桜ちゃん、これで、これで大丈夫だよ。」

 

雁夜おじさんは苦しげに息を吐きながら、桜ちゃんを優しく抱きしめた。

 

「カリヤおじさん、大丈夫って……どういうことなの?」

 

桜ちゃんは不思議そうに首をかしげながら、雁夜おじさんを見上げた。

 

「臓硯は、もういないんだ。だから、もう、苦しまなくていい。もう、絶望しなくていいんだ。」

 

雁夜おじさんは静かに、しかし確信を持ってそう言った。

 

「……おじいさまが?……いないの?」

 

桜ちゃんは目を見開き、信じられないというように呟いた。

 

「そうだよ。だから、また葵さんと凜ちゃんと一緒に暮らせるんだ。」

 

雁夜おじさんは微笑みながら、桜の髪をそっと撫でた。

 

「……また、あの人たちと、暮らせるの?」

 

桜ちゃんは少しだけ希望と不安が入り混じった表情で雁夜おじさんに尋ねた。

 

「ああ、本当だよ。おじさんが約束してあげる。

 さっきの約束も一緒に、必ず叶えてあげるから。」

 

雁夜は力強く頷きながら、桜の手をぎゅっと握った。

 

「……うん、ありがとう、カリヤおじさん。」

 

桜ちゃんは小さく微笑みながら、そう言った。

 

そして、僕に気づいて怯えた表情を見せた。

 

「カリヤおじさん……その人、誰?」

 

桜が不安げに尋ねる。

 

「ん?ああ、来ていたんだなバーサーカー。

 桜ちゃん、彼女はバーサーカー。君を助けてくれたんだ。」

 

雁夜おじさんは優しく説明した。

 

「わたしを?……ありがとう……ございます。」

 

桜ちゃんはそう言って小さく頭を下げた。

 

「どういたしまして。……少し、失礼します。」

 

そう言って、僕は桜ちゃんの前に跪き祈りを捧げた。

 

桜ちゃんの心臓に隠れている本体を殺さないとね。

 

万が一のために癒しの力も込めているし、命の心配はないだろう。

 

そうだ、ついでに雁夜おじさんも癒しておこう。

 

たしか、後1か月ぐらいしか生きれなかった筈だったし、できうる限り回復しよう。

 

「父よ、祓い、癒し給え。」

 

奇蹟の光が桜ちゃんと雁夜おじさんを包み込む。

 

その瞬間、この世のものとは思えないほどの絶叫が迸り、桜ちゃんの心臓からしていた臓硯の気配が完全に消え去った。

 

よし、これで諸悪の根源は消え去った。

 

雁夜おじさんの寿命も十数年は伸びただろう。

 

「バーサーカー、何を!?」

 

雁夜おじさんが驚きの声を上げる。

 

「いえ、どうやらまだ、生きていたようでして、今、完全に消し飛ばしました。

 それと、体が弱っていたようなので、貴方と少女を治癒しました。」

 

「そう、なのか。ありがとう、バーサーカー。」

 

雁夜おじさんは安堵の表情を浮かべながら、礼を述べた。

 

「どういたしまして。……それで、マスター、

 一つ伺いたいことがあるのですが。少し、先ほどのところで話しませんか?」

 

「……ああ。わかった。」

 

僕がそう言うと、何かを感じ取ったのか、真剣な顔をしてそう言った。

 

「それじゃあ、桜ちゃん。おじさんはこれから大事な話があるから、

 待ってくれるかい?」

 

雁夜おじさんは桜ちゃんに向き合って優しくそう言った。

 

「……うん。またね、カリヤおじさん。」

 

桜ちゃんは小さく頷いた。

 

桜ちゃんと別れて、蟲蔵に戻ると雁夜おじさんが口を開いた。

 

「それで、話ってのは何なんだ?バーサーカー。」

 

彼は少し緊張した様子で問いかけた。

 

「この聖杯戦争をするにあたって、貴方の願いを聞いておきたいのです。」

 

「願い、願いなんてないよ。俺の願いはもう叶った。

 桜ちゃんと、葵ちゃんたちが幸せなら、俺はそれでいい。

 だから、俺以外のマスターを探してくれても構わない。」

 

雁夜おじさんは笑みを浮かべながら、そう言った。

 

「いえ、このまま貴方と共にいることにします。」

 

雁夜おじさんは驚いたように目を見開いた。

 

「どういうことだ?三流魔術師の俺と契約するより、

 腕のいい魔術師と契約したほうが聖杯戦争の勝敗があるんじゃないか?」

 

雁夜おじさんは戸惑いながらそう言った。

 

「いえ、もとより聖杯に願いはありませんし。

 それに、あなた方が心配なんです。魔術師の中には、英霊(サーヴァント)と契約する

 可能性のあるマスターを片っ端から殺して回る人物もいますから。」

 

このまま放置していたら、魔術師殺しとか、ケリィとか、切嗣に殺されそうだし。

 

そもそも、聖杯、汚染されてるしね。

 

まあ、浄化しようと思えば浄化できると思うけど。

 

「……そうか。ありがとう、バーサーカー。これから、よろしく頼む。」

 

雁夜おじさんはそう言いながら手を差し出してきた。

 

「ええ、我が剣はこれより、貴方と共にある。

 あなたとあの少女を、聖杯戦争が終わる、その時までに守り切ると誓いましょう。」

 

僕は雁夜おじさんの右手をしっかりと握り、固く握手を交わした。

 

原作主人公の性別

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