7騎で1騎のサーヴァント   作:悪平等な人外

4 / 22
すごく疲れた。

投稿しないって思ってるのに、なぜか手が動いてしまう。

たぶん、今度こそ投稿が空くかも。

誤字脱字は感想欄にお願い




魔術師の英雄譚

目を覚ますと、そこは荒れ果てた海岸だった。

 

潮風の匂い。

 

打ち寄せる波の音が、遠くから響いてくる。

 

周囲を見渡そうとした瞬間、僕は反射的に身構えた。

 

その瞬間、頭に激しい痛みが走り、思わず膝をついた。

 

「っ……!」

 

来た。

 

頭の痛みが引くと同時に、記憶の奔流が、容赦なく押し寄せる。

 

赤ん坊の頃、自分を捨てた見知らぬ人の顔。

 

誰もいない島での、孤独な日々。

 

暗く湿った洞窟での生活。

 

この肉体に刻まれた記憶が、容赦なく脳を焼くように流れ込んでくる。

 

……いってー。

 

身構えてても、やっぱ痛いもんは痛いな。

 

前世での修行で痛みには慣れてたから軽く見てたけど、頭の痛みだけはどうにもならないみたいだ。

 

今世から頭痛に耐える訓練でもしようかな?

 

うん、そうしよう。

 

まずは、記憶の整理をしないとね。

 

……なになに、今回も人との関わりはない、と。

 

まぁ無人島だしね。

 

無人島は大体端から端まで十数キロくらいの広さか。

 

生活する分には大丈夫なくらい食料も採れるみたいだね。

 

とりあえず、船を作って、島を出ようかな?

 

でも、どうしよっか。

 

3回分の人生含めて、船を作った経験なんてないし。

 

ホントにどうしよっか?

 

まぁ、なるようになるだろ。

 

英雄譚もなく死ぬなんてないだろうし、ご都合主義みたいになんとかなるだろ。

 

とりあえず、記憶の中で一番でかい木を伐りに行こう。

 

ーー数時間後。

 

木を伐り、浜辺へと運んだ。

 

それは直径が数十メートルもある巨大な大木だった。

 

さすがは神代の時代。船に使えそうな巨木が、そこら中に生えている。

 

まずは加工に取りかかろう。

 

一応、前世も工作は得意だったし、問題ないはずだ。

 

……たぶん。

 

木を半分に切り、中をくり抜いていく。

 

手応えからして、かなり頑丈な材質の木だ。

 

よほどのことがない限り、この船が壊れることはないだろう。

 

ーー数時間後。

 

船が完成した。

 

次は櫂に取り掛かろう。

 

……櫂って、どんなんだっけ?

 

確か、棒の先に板みたいのを付けたやつだっけ?

 

とりあえず作ってみようかな?

 

無くても魔力を放出すればいいだろ。

 

今世は今までにないくらい魔力がある。

 

多分、ギルより多いだろう。

 

神霊に匹敵するぐらいの魔力を持つ、ギル以上の魔力。

 

今世の適性はキャスターだろう。

 

そう考えてみて、冠位の才能って頼んだし、千里眼も使えるんじゃね?

 

と思い使ってみたら、使えた。

 

未来と過去が見えた。

 

ギルやエル、カルナと共に過ごしていた過去。

 

笑い合い、戦い、語り合った記憶が鮮明に蘇る。

 

そして未来。

 

完成した船に乗り、魔力放出によって海を滑るように進む自分の姿。

 

……櫂は使っていないようだ。

 

どうやら、キャスターで確定らしい。

 

普通に千里眼が使えた。

 

過去と未来が見えるみたいだ。

 

そして、使ってみて思った。

 

未来を見るのはやめておこう、と。

 

未来を知っていたら面白くないし、ここぞという時にだけ使えばいい。

 

とりあえず、櫂は使ってなかったし、このまま食料を集めて島を出ようかな。

 

ーー数時間後。

 

僕は食料を船に積んで出発した。

 

ーー数日後。

 

海は穏やかで、魔力による推進は想像以上に快適だった。

 

風を切る音と波のさざめきが心地よく、船はまるで意思を持っているかのように滑らかに進んでいく。

 

食料も十分にあるし、魔力も枯渇する気配はない。

 

進路は、千里眼で捉えた近くの島。

 

その島の内部を覗いたとき、神殿や家があり、その中に人の姿が見えた。

 

その姿を見て、僕は思った。

 

……あれ、キルケーじゃね?

 

あの容姿にあの鷹の翼。

 

間違いない。

 

あれは、キルケーだ。

 

どうやらここはギリシャらしい。

 

……まずい。

 

今世の僕は、これまで見たどんな人物よりも美しい容姿をしている。

 

美の女神たるイシュタルにも勝るほどの美貌だと言えるだろう。

 

このままでは、浮気性の天空神や、美の女神たちに目をつけられるに違いない。

 

それどころか、神々の嫉妬を買って呪われたり、最悪の場合、命を狙われる可能性すらある。

 

神々の地で、神以上の美貌を持つなど、あまりにも危険すぎる。

 

とりあえず、布で顔でも隠すか。

 

できれば、ゼウスの目に触れないようにしよう。

 

そうなると、これからは、どこにいても布を外さないようにしなくては。

 

いつどこで神々が僕を見ているかわからないし。

 

幸い、千里眼もあるから布越しでも視界がはっきりしている。

 

まさに千里眼様々だ。

 

今はとにかく島に行こう。

 

っと、その前に、名前とキャラを決めておこう。

 

……名前は、うん……エレクトラにしよう。

 

輝くような金髪と琥珀色の目を持つ僕にふさわしい名前だ。

 

キャラ付けは……特にしなくていいかな。

 

普通に女口調にするだけにしよう。

 

名前とキャラも決まったし島に行こうかな。

 

千里眼で見たところ、キルケーのほかにも神の姿があった。

 

たぶん、ヘカテーかな?

 

とりあえず、ヘカテーに弟子入りしに来た、という設定で行こう。

 

ーー数時間後。

 

島に到着するとキルケーが待ち構えていた。

 

「ふふ、お嬢さん。こんなちんけな島に何の用だい?」

 

声は甘く、しかしどこか毒を含んでいた。

 

「魔術の女神ヘカテー様がこの地にいらっしゃると伺い、弟子入りしに来ました。」

 

僕は一歩も引かず、真っ直ぐにキルケーを見つめる。

 

「へぇ、ヘカテー様に弟子入りね……きみ、名前は?」

 

キルケーは僕を興味深げに見てそう言った。

 

「エレクトラと言います。」

 

「エレクトラ、いい名前だね。そうだ!弟子入りの前に歓待の宴をしてあげよう。

 ……ついておいで?」

 

そう言ってキルケーは歩き出した。

 

「はい。」

 

キルケーの後を追い、僕は森の奥へと足を踏み入れた。

 

ーー十数分後。

 

家に着いた。

 

ヘカテーのものであろう気配はするけど、姿は見えない。

 

何処からか視線を感じるし、どうやら僕を試しているようだ。

 

そして、無数の気配を感じる。

 

これまでキルケーによって(ピグレット)にされた者たちだろうか。

 

家に入り、キルケーの後に続いて食堂へと足を踏み入れた。

 

食堂の中には、たくさんの御馳走が並んでいた。

 

焼きたての鶏の香ばしい匂いが鼻をくすぐり、果実酒の甘い香りが空気に漂っている。

 

キルケーは何も言わず、静かに椅子に腰掛けると、僕にも座るよう手で促した。

 

そして、僕が腰を下ろすのと同時に、キルケ―はキュケオーンを差し出して言った。

 

「キュケオーンだよ!一口食べればたちどころに傷がふさがり、老人だろうと若さを取り戻す。

 そして……何より!美味しい!君も一口食べれば気に入ると思うよ?」

 

僕がキュケオーンを受け取らずにいると、キルケーはキュケオーンを手元に戻し、にやりと笑って言った。

 

「よーし!ならば私が直接食べさせてあげようじゃないか!……さあ、お食べ?」

 

近づけられたキュケオーンはとても美味しそうで、食欲をそそる香りが漂っていた。

 

まるで、餓死寸前に食べ物を目にしたときのような気分だった。

 

しかし僕は誘惑を断ち切り、静かに言った。

 

「結構です。魔女キルケーは、キュケオーンを食べた者を豚に変えると聞いたことがあります。」

 

その言葉に、キルケーは感心したように口元を綻ばせ、口を開いた。

 

「へぇ、感心感心。出されたものを疑うだけでなく、誘惑にも打ち勝つとは……。

 気に入ったよ。もしヘカテー様が弟子入りを認めなかったら、私の弟子にしてあげよう。」

 

そう言ってキルケーは立ち上がり、ゆっくりと食堂の奥へと歩き出した。

 

その後、彼女に案内されてヘカテーと対面した僕は、無事に弟子入りを認められた。

 

そして、ヘカテーによれば、僕には雷の権能が宿っているらしい。

 

雷の権能と聞いて、あれ?と、思ったけど深くは考えないことにした。

 

そうして僕はヘカテーの弟子となった。

 

ーー十数年後。

 

あれから十数年たち、僕の魔術の腕は上がった。

 

僕の素顔がバレると言ったハプニングもあったが、薬草や呪術も習得し、ヘカテーにも一人前だと認められる腕前となった。

 

雷の権能もだいぶ使いこなせるようになり、身に纏ったり、武器に纏わせることができるようになった。

 

素顔バレの後、ヘカテーが仮面をくれた。

 

口元が開いている鷲を表した魔術の仮面だ。

 

皮膚と同化し、着用者が意識しないと取れない仕様となっている。

 

鷲の姿を象った魔術の仮面。

 

口元は狐面のように開いており、鋭い下顎が力強さを感じさせる。

 

そして、キルケーとも仲良くなった。

 

最初は愛豚(ピグレット)と呼ばれていたが、名前で呼んでくれるようになった。

 

そんなこんなで日々を過ごし、そろそろ島を出ようかと考えていたある日、メディアが来た。

 

そう言えば、キルケーの妹弟子だっけと考えていると、メディアが話しかけてきた。

 

「本日より、ヘカテー様の弟子となりました。コルキスの王女のメディアです。あの、よろしくお願いします!」

 

そう言ってメディアは、ぺこりと頭を下げた。

 

「私はエレクトラよ。よろしくね。」

 

そうして、メディアが妹弟子となった。

 

ーー数か月後。

 

メディアと親しくなった。

 

彼女は猪突猛進な性格で、キルケーと二人がかりでようやく抑え込めるほどの勢いだった。

 

キルケーに修補すべきすべての疵(ペインブレイカー)を突き刺そうとしたり、突然突拍子もない行動を取ったりと、さまざまな騒動があった。

 

そんなメディアを制御していたイアソンには、自然と尊敬の念を抱かずにはいられなかった。

 

慌ただしくも穏やかな日々が過ぎていき、そしてついに、旅立ちの時が訪れた。

 

「ふふ、ついに出発かい?……寂しくなるねぇ。」

 

そう言ったキルケーはどこか少し寂しそうだった。

 

「ええ、今までありがとう。キルケー。あなたには感謝してるわ。

 それに、そんなに寂しがらなくても、たびたび島には寄るつもりよ?」

 

そう言ってキルケーをからかうと、キルケーは顔を真っ赤にして口を開いた。

 

「寂しがってなんかないさ!……もう行くんだろう?行くならさっさと行ってしまえよ!」

 

そう言い残して、キルケーはそそくさとその場を離れてしまった。

 

すると、メディアリリィが歩み寄ってきて、少ししょんぼりした様子で言った。

 

「叔母様、どこか嬉しそうでしたね……。それよりも、もう行ってしまわれるんですね。

 ……もっと一緒に魔術を習いたかったです。」

 

「そうね……私も、もっとあなたと一緒に過ごしたかった。でも、旅に出るってもう決めたの。

 それに、時々島に戻ってくるから大丈夫。そのときは、あなたの魔術を見せてくれる?」

 

僕の言葉を聞いて、メディアは少し元気を取り戻し、口を開いた。

 

「……はい!私、もっと魔術を習って、もっと素敵な魔術師になります!

 だから、次に会ったときには驚かせてみせます!」

 

「楽しみにしておくわ。」

 

そう言って僕は船に向かって歩き出した。

 

ーー数か月後。

 

ギリシャ各地で魔獣を討伐したり、薬師や魔術師として活動していたら、鷲の仮面や、雷を纏って戦うことから、鷲の魔女や稲妻の魔女と呼ばれるようになった。

 

そうした日々を過ごしていたら、遂にゼウスに顔バレした。

 

あの野郎、人が家で入浴していたのを覗いてきやがったのだ。

 

念入りに結界を張っていたにもかかわらず、だ。

 

顔を見られ、やべぇ、愛人は絶対に断ろう、と思っていたら、驚くべき発言がゼウスの口から飛び出した。

 

「おぬし、なんという美しさじゃ!

 これは、アフロディーテやカリスの者たちにも勝っておるのではないか?

 娘であることが、かえすがえすも悔やまれるわい。」

 

……ん?今娘って言った?

 

やっぱり?

 

いや、聞き間違いかもしれない。

 

もう一度聞いてみよう。

 

「あの、今、なんて言ったのですか?」

 

「む? おぬしが、わしの娘じゃと言ったぞ?」

 

……聞き間違いじゃなかったみたいだ。

 

どうしようか。

 

とりあえず、何をしにここに来たのか聞いてみよう。

 

「なぜ、私に会いに来たんですか?」

 

「うむ、たまたまおぬしを見かけたら、わしの雷の権能を持っているのを見てな。

 まだまだ扱いが荒く、未熟な様子……。

 そこで、わしが修行をつけてやろうかと思ったのじゃ。」

 

どうやら、修行をつけてくれるみたいだ。

 

……どうしようか……修行は嬉しいがヘラが怖い。

 

いや、神々を恐れていてはギリシャでやっていけるか!

 

もう、行ける所まで行ってやる。

 

僕はやるぞ!

 

「わかりました。お願いします。」

 

こうして、僕はゼウスの教えを受けることになった。

 

ーー数か月後。

 

たびたびゼウスの手ほどきを受け、僕は雷の権能を完全に使いこなせるようになった。

 

今では、千里眼で見た場所ならどこであろうと、雷を自在に落とすことができる。

 

そして、ゼウスが僕に杖をくれた。

 

雷霆の杖(ケラウノス・ラブドス)というらしい。

 

どうやら僕が修行をしている間に作ったらしい。

 

詠唱が必要だが、ゼウスの雷霆と全く同じものが放てるらしい。

 

その杖を手にした瞬間、空気が震えた。

 

掌に伝わる微かな振動は、まるで雷そのものが鼓動しているかのようだった。

 

「これでおぬしも雷の支配者じゃ。

 それにしても、ここまでわしの血を引くものがおったとはな……。

 これまで、わしの力をここまで強く継いだ者はおらん。

 おぬしには期待しておるぞ、エレクトラ。」

 

そう言い残し、ゼウスは静かに姿を消した。

 

その後も、ゼウスは何度となく訪れては話をしに来たり、修行をつけたりした。

 

そんな日々を過ごしていたある日。

 

遂に恐れていたことが起きた。

 

「貴様、それは、ゼウスが私の夫と知っての狼藉か?」

 

ヘラにばれたのだ。

 

……まずい。

 

どうしよう、娘だといったら殺され、修行と言ってもたぶん殺される。

 

もう、詰んでるじゃないか。

 

ていうか、ただ修行しているだけの僕が何でこんな目に合わなければいけないんだ。

 

……と、とりあえず修行をしているだけだ、と言ってみるか。

 

「ヘラ様、誤解です。私はただ、ゼウス様に鍛えていただいていただけで……。」

 

声が震える。ヘラの目は氷のように冷たい。

 

「鍛える?ふん、あの男がそんな殊勝なことをするとでも?」

 

「本当です。私はただの弟子で、何もやましいことは……。」

 

ヘラは一歩近づく。空気が重くなる。周囲の雲がざわめき、雷が遠くで唸った。

 

「ならば、証明してみせよ。ゼウスの弟子ならば、神々の試練を乗り越えられるはずだ。」

 

「し、試練……?」

 

「そうだ。十二の試練を課す。生きて戻れば、潔白と認めよう。

 失敗すれば……その時は、罰を受けることになる。」

 

僕は唾を飲み込んだ。逃げ道はない。やるしかない。

 

「……わかりました。受けて立ちます。」

 

ヘラは微笑んだ。その笑みは、美しくも恐ろしい。

 

「よろしい。では、第一の試練……ネメアの獅子を捕獲し、我が神殿に連れてくるがいい。」

 

いきなりそれかよ。

 

ていうか、この時期には、もうヘラクレスは十二の試練をやっていたような……。

 

……深くは考えないでおこう。

 

そうして、僕は十二の試練をすることとなった。

 

ーー数か月後。

 

僕はネメアの谷に着いた。

 

一番大きな気配のするところに行くと、ネメアの獅子が眠っていた。

 

とりあえず捕獲しよう。

 

エルの天の鎖を参考にして作った鎖で。

 

この鎖には神性を封じ込める力がある。

 

また、アダマスで作成されており、壊れない。

 

それに、僕の魔力を通すことで手足のように動かすことができる。

 

これを作るのに数か月かけたからね。

 

とりあえずこれで縛ろう。

 

静かに、息を殺して近づく。獅子の呼吸は深く、まだ眠っているようだ。

 

僕は鎖を広げ、獅子の四肢を狙って鎖を延ばした。

 

そして、配置し終えたら、一気に鎖を締めた。

 

ガシャン!……金属がぶつかる音とともに、鎖が獅子の体に絡みつく。

 

その瞬間、獅子の目が見開かれた。

 

「グルルル……!」

 

獅子が唸り声を上げ、暴れ始める。

 

だが、魔力を込めたアダマスの鎖はびくともしない。

 

僕は魔力を込めて鎖を引き締める。

 

獅子の動きが徐々に鈍くなっていく。

 

そして、獅子は完全に動きを止めた。

 

僕は鎖を緩めずにその様子を見守る。

 

しばらくして、獅子の瞳から敵意が消え、静かに僕を見つめるようになった。

 

そうして、ネメアの獅子の捕獲が成功した。

 

ーー十数日後。

 

第一の試練を達成した僕は、次に言い渡された、第二の試練、ヒュドラの捕獲をしに、レルナに向かった。

 

一番大きな気配のするところに向かうとヒュドラがいた。

 

どうやら、眠っているらしい。

 

僕はヒュドラが眠っている間に特注の大樽に入れたワインを配置していく。

 

似たような怪物である八岐大蛇が酒が好きだったので試してみるのだ。

 

静かに、慎重に、ヒュドラの周囲にワインの入った樽を並べていく。

 

やがて、ヒュドラの鼻先に置いた最後の瓶から、芳醇な香りが立ちのぼる。

 

その瞬間、ヒュドラの巨大な頭のひとつがピクリと動いた。

 

僕は息を殺して様子をうかがう。

 

ヒュドラはゆっくりと目を開け、鼻をひくつかせながら、ワインの香りに引き寄せられるように首を伸ばしていく。

 

一口、また一口と瓶を傾けて飲み始めると、他の頭たちも目を覚まし、次々にワインに群がり始めた。

 

ーー十数分後。

 

ワインを飲みほし、酔いつぶれたヒュドラを捕獲した。

 

眠っている間に毒の中和剤を飲ませ、体内の毒素を中和した。

 

これで傷でもつけない限り、毒は安心だろう。

 

そうして、ゆっくりヒュドラを鎖で縛り、ヒュドラを捕獲した。

 

ーー数か月後。

 

ヒュドラを捕獲し、第二の試練を達成した僕は、第三の試練から第七の試練までを次々と成功させた。

 

ステュムパリデスの鳥の捕獲、ケルベロスの捕獲、ラドンを傷つけることなく黄金の林檎の取得、そしてキマイラとオルトロスの捕獲を成し遂げた。

 

黄金の林檎の取得には、ヒュドラのときと同じ手法を用い、それ以外の試練はネメアの獅子と同様の手順で達成した。

 

ここまで、半年以上もかかっている。

 

これでやっと半分を超えた。

 

さすがにきつすぎる、殺すだけなら簡単なのに全部が捕獲か傷つけない、ときた。

 

なぜ、僕は悪くないのにこんなことをしているのだろう。

 

と、本気で考えた日もあった。

 

だけど諦めた。

 

ヘラに反抗するより、普通に試練を達成したほうが面倒がなさそうだからだ。

 

今は、第八の試練であるセイレーンの捕獲に挑んでいる。

 

アンテモエッサ島の近くに着いた僕は、魔術の耳栓を着けた。

 

この耳栓は、音だけでなく魔術的な効果も防ぐものだ。

 

セイレーンの声には魔術的な力も含まれている可能性があると思い、作成した。

 

そうして、島に着いた僕は鎖でセイレーンを捕獲し、神殿に連れて行った。

 

ーー十数日後。

 

第八の試練を達成した後、僕は、第九、第十の試練を達成した。

 

カリュブディスとスキュラの捕獲を、ネメアの獅子と同じ手順で、成功させた。

 

そして、今、十一の試練。グリフィンを手懐けるに挑戦している。

 

グリフィンの住処に着いた僕は、グリフィンに丸腰で近づき、礼節をもって事象を説明した。

 

その際に、忘れずに魔道具や、宝石などを献上した。

 

グリフィンは、鋭い眼光で僕を見据えたまま、しばらく動かなかった。

 

やがて、グリフィンはゆっくりと首を傾け、献上された宝石に目を移した。

 

太陽の光を受けて煌めく魔道具のひとつに、グリフィンの瞳がわずかに細められる。

 

興味を示したのだ。

 

僕は一歩も動かず、ただ静かにその場に佇んだ。

 

敵意のない姿勢を保ち、心の中でグリフィンへの敬意を繰り返し念じる。

 

すると、グリフィンがこちらに向かってきた。

 

グリフィンは僕の目の前で立ち止まり、鼻先を宝石に近づけた。

 

そして、低く、喉の奥で鳴るような音を発した。

 

それは威嚇ではなく、受け入れの証だった。

 

ーー数か月後。

 

あれから数か月が経ち、グリフィンとの間に信頼関係を築いた僕は、グリフィンの背に乗って神殿へと向かい、試練を達成した。

 

そして、第十二の試練、スフィンクス捕獲のため、ピーキオン山に向かった。

 

スフィンクスの捕獲には、謎を解かなければ捕獲してはならないという条件がある。

 

だから、まずはその謎を解かなければならない。

 

史実と同じ謎ならいいのだが……そう思いながら、僕はスフィンクスに会いに行った。

 

スフィンクスは僕の姿を見るなり、口を開いた。

 

「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足……これは何か?」

 

なんだ、史実と同じだ。

 

そう思って、僕は答えた。

 

「人間よ。」

 

すると、スフィンクスは自害しようとした。

 

それを知っていた僕は、あらかじめ用意していた鎖を取り出し、スフィンクスを縛りつけた。

 

そして、神殿に連れて行き、僕は十二の試練をすべて達成し、ヘラにも許された。

 

ーー数か月後。

 

ギリシャの各地を旅していたら、イアソンが英雄を集めているとゼウスから聞いた。

 

正直、僕はアルゴノーツについてはあまり知らない。

 

ヘラクレスとアタランテなら少し知っているが、他の面々の逸話についてはあまり知らないのだ。

 

だけど、アルゴノーツとしての英雄譚を作るのも悪くない。

 

そう思った僕はイオルコスに向かい、アルゴノーツへ参加した。

 

ーー数日後。

 

アルゴー船の前に英雄たちが集められた。

 

「やあやあ、アルゴノーツの諸君! よくぞ集まってくれた、我がアルゴー船へ!」

 

イアソンは腕を広げ、どこか芝居がかった笑みを浮かべながら言った。

 

「改めて自己紹介しよう。私はイアソン、イオルコスの王子にして、

 選ばれしアルゴノーツの船長だ。……まあ、王子って肩書きは今や飾りみたいなもんだけどね。

 さて、君たちを呼び集めた理由それは、あの伝説の金羊毛を手に入れるためだ!」

 

彼は一拍置いて、仲間たちの顔を見渡す。

 

「ああ、そうさ。無謀だって? 危険だって? そりゃあ当然だろう。

 だが、英雄ってのは無茶をしてこそ輝くもんだ。君たちはそのためにここにいる。

 私が選んだ、最高のメンバーだ!」

 

イアソンは指を鳴らし、背後のアルゴー船を示す。

 

「さあ、乗り込もうじゃないか。嵐も怪物も神々の気まぐれも、

 全部まとめて乗り越えてやろう!」

 

そう言ってイアソンは船に乗り込んでいった。

 

それに続いて僕達も乗り込んでいく。

 

ーー数分後。

 

アルゴー船に乗り込んだ僕たちは、甲板で円を描くように集まり、自己紹介を始めていた。

 

最初に口を開いたのはヘラクレスだった。

 

原作と比べると、体つきが細く、顔立ちもすっきりとしている印象だ。

 

「私の名はヘラクレスだ。よろしく頼む。力関係は任せてほしい。」

 

次に口を開いたのはアタランテ。

 

この時点では耳がない。

 

「私の名はアタランテだ。速さと弓の腕なら誰にも負けないだろう。」

 

続いてテセウスが口を開いた。

 

「僕はテセウス。それなりに何でもこなせるよ。」

 

その隣のポルクスが口を開いた。

 

「私はデュオスクロイのポルクスです。……兄さま?」

 

「……カストロだ。」

 

ポルクスに見つめられて、観念したようにカストロが言う。

 

次に、ポルクスの隣にいた男性が口を開いた。

 

「俺の名はカイネウス。宜しくな。」

 

どうやらカイニスらしい。

 

そして、アスクレピオスが静かに語った。

 

「僕の名前はアスクレピオス。この船の船医だ。

 この船旅で難行に挑んで、見たこともないような傷や病を負ってくれ。そしてそれを僕に診させてくれ。」

 

こうして、英雄たちは次々と自己紹介していった。

 

ーー数日後。

 

風や天候の影響で航路が逸れ、補給や休息のため、近くのレムルス島によることとなった。

 

レムルス島には男がいなく女だけの島のようだ。

 

最初は島民に警戒されていたが、イアソンの交渉により、滞在できるようになった。

 

ーー一月後。

 

あれから一月が経った。

 

英雄たちは島の女性たちと関係を持ち、旅の目的をすっかり忘れてしまっていた。

 

僕とアタランテが何度も叱咤するものの、彼らはなかなか耳を貸そうとしない。

 

本当に面倒だ。

 

馬鹿しかいないのかな?英雄は。

 

「はぁ……汝よ、奴らを置いて吾々だけで出発しないか?」

 

アタランテは深いため息をつきながら、そう言った。

 

「そうだ。あの愚か者どもなど置いて、さっさと行けばいいではないか!」

 

「兄様っ!どうどう!」

 

その言葉を聞いて叫ぶカストロを、ポルクスが慌てて窘める。

 

「確かに出発したいのはやまやまなのだけど……本来なら彼らを諫める立場のイアソンがねぇ。」

 

「では、どうするのだ?イアソンも吾々の言葉に聞く耳を持たなかったではないか。」

 

二人でそう話していると、ヘラクレスが現れ、静かに口を開いた。

 

「私に任せてくれないか。私がイアソンと話をしてこよう。」

 

それを聞いて頷いたアタランテは言った。

 

「そうか。汝の言葉なら、きっとイアソンも聞くだろう。」

 

「お願いね、ヘラクレス。」

 

「ああ。私の言葉なら、イアソンも少しは聞いてくれるはずだ。」

 

そう言ってヘラクレスはイアソンのもとに向かった。

 

その後、イアソンがヘラクレスに連れられて戻ってきた。

 

イアソンが出発を宣言した。

 

しかし、女性と関係を持っていたアルゴノーツたちの半数はレムルス島に残った。

 

ーー数日後。

 

レムルスを出て数日経ち、僕たちは補給のため、キジクスの地に立ち寄った。

 

キジクスの王とその民は僕たちを温かく迎え、盛大な宴を開いてくれた。

 

宴を楽しみ、補給を終えた僕たちは出発した。

 

しかし、航海の途中で激しい嵐に巻き込まれてしまった。

 

荒れ狂う波と風に耐えながら、なんとか近くの島へとたどり着いた。

 

だけど、海岸に足を踏み入れた瞬間、そこにはたくさんの兵士たちが並んでいた。

 

僕たちは警戒し、すぐに武器に手をかける。

 

その瞬間、兵士たちは一斉に攻撃を仕掛けてきた。

 

矢が空を裂き、剣が閃光のように振るわれる。

 

僕たちは応戦し、嵐の余波が残る海岸で、激しい戦闘が始まった。

 

「アタランテ!エレクトラ!」

 

イアソンが僕とアタランテに叫ぶ。

 

「ああ!……二大神に奉る。訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)!」

 

アタランテが二本の矢をつがえ、放つ。

 

「ええ!……天雷よ、降り注げ。雷霆の天雨(ヒエトス・ケラウノス)!」

 

僕は杖を天に掲げた。

 

雷霆の天雨(ヒエトス・ケラウノス)は僕が開発した、雷霆を分散し、広範囲に降らせる技だ。

 

天から降り注ぐ無数の矢と雷霆が敵を殲滅する。

 

残った敵はイアソンたちが各個撃破し、僕たちは戦いに勝利した。

 

夜が明け、敵の身元を確認すると、それはキジクスの人々だった。

 

そして、キジクス王をその手で討ち取っていたイアソンは、誰よりも深く嘆いた。

 

僕たちは彼らの葬儀を執り行い、静かに島を後にした。

 

ーー数日後。

 

あの出来事から数日経ち、アルゴノーツの皆も立ち直った。

 

僕達は補給をしにカリア港に立ち寄った。

 

補給をして出発しようとすると、ヘラクレスが言った。

 

「すまない。一日だけ待ってはくれないか。従者のヒュラスがいないんだ。

 私が一日経っても戻ってこなければ、置いていっても構わない。」

 

それを聞いてイアソンが言った。

 

「待ってるからな、ヘラクレス。絶対戻って来いよ?」

 

それを聞いて頷いたヘラクレスは走り去った。

 

ーー1日後。

 

あれから1日経ったが、ヘラクレスは戻らなかった。

 

僕達は次の進路に向かって出発した。

 

ーー数日後。

 

あれから数日経ち、僕たちはシンプリガデスという、動く岩の通過方法を知るため、盲目の予言者フィネウスの神託を求めて、都市サリュミスに立ち寄った。

 

フィネウスを訪ねると、神託を授ける条件として、空を飛ぶ魔物ハーピーの退治を求められた。

 

アルゴノーツの中で空を飛べる英雄、カライデス兄弟が討伐役を買って出たため、僕たちはその提案に賛同した。

 

その後、ハーピーの追放に成功し、フィネウスから神託を授かった。

 

それは、

 

「鳩を飛ばして安全を確認せよ」

 

という助言だった。

 

ーー数日後。

 

あれから数日経った。

 

シンプリガデスに着いた僕たちは、フィネウスの助言通り岩の間に鳩を飛ばした。

 

そして、鳩が通過したことで、岩が閉じる時間を図ることができた。

 

矢とかを飛ばせばいいのでは、と、思ったけど気にしないことにした。

 

鳩の通過時間を参考に、船で全速力で進むことで通ることができた。

 

ーー数か月後。

 

たくさんの寄港地に寄りながら遂に、コルキスにたどり着いた。

 

道中でヘラクレスも合流し、僕達はコルキスの王、アイエーテスに謁見した。

 

アイエーテス王に謁見したイアソンが金羊の皮を求めるが、アイエーテス王は、

 

「火を吐く牡牛を使って畑を耕し、ドラゴンの歯を撒いて戦士を生み出し、それを倒せ。

 さすれば、金羊の皮をやろう。」

 

と言った。

 

謁見の後、他の英雄たちが出ていき、僕も王宮を出ようとすると、メディアが話しかけてきた。

 

「お久しぶりです。エレクトラ様!私の魔術……見てくださいませんか!」

 

そう言ったメディアの表情はうれしそうだ。

 

「ええ、どれほど成長したのか見てあげる。」

 

そう言って、メディアの魔術を見て褒めていると、メディアが何処かそわそわした様子で口を開いた。

 

「……あの、その……イアソン様について、お聞きしてもいいですか?」

 

そう言ったメディアの顔は、真っ赤で恥ずかしそうだった

 

それを聞いて、彼女の未来を知っていた僕は、

 

「イアソンは駄目よ。イアソンだけはやめておきなさい。」

 

と彼女を諭した。

 

だけど、それを聞いたメディアは怒って、どこかへ行ってしまった。

 

ーー数日後。

 

あれから数日が経ち、僕たちがアイエーテス王の試練に挑もうとしていたとき、メディアが現れ、耐火の軟膏を渡してくれた。

 

そして、自分も手伝うと言った。

 

どうやら、イアソンはメディアの恋心に気づき、利用しようと考えているようだ。

 

僕は、あの日の出来事から、メディアとの関係がぎくしゃくしていたので、イアソンに

 

「メディアは本当にヤバイから、利用するならやめておきなさい。」

 

と、忠告した。

 

だけど、イアソンは鼻で笑い、忠告を聞かなかった。

 

その後、メディアの手助けを借りて、アイエーテス王の試練を達成した。

 

しかし、アイエーテス王は、メディアの手助けを理由に試練の達成を無効とし、金羊の皮を渡そうとしなかった。

 

イアソンは、メディアの魔術で黄金の羊毛を守るドラゴンを眠らせ、金羊の皮を奪った。

 

それに激怒したアイエーテス王は軍を差し向け、僕たちは急いで逃げ出した。

 

海岸までたどり着いた僕たちは、アルゴー船に乗り込み、帆を張って出航した。

 

しかし、王の軍船はすぐに追ってきて、海上での逃走劇が始まった。

 

メディアは、逃げ切るための最後の手段として、弟のアプシュルトスを連れてきていた。

 

彼女は冷酷にも弟を殺し、その遺体をバラバラにして海にばらまいた。

 

王がそれを回収するために足止めされることを計算してのことだった。

 

王の軍船は遺体の回収を優先して、僕達の追跡をやめた。

 

僕達はその光景に言葉を失った。

 

イアソンもドン引きしているみたいだ。

 

「これで逃げれますね!イアソン様!」

 

メディアは笑顔でそう言ってイアソンを見つめた。

 

それに対応するイアソンの顔はどこかひきつって見えた。

 

その後、金羊の皮を持って帰ろうとしたら、立て続けに嵐や怪物に襲われた。

 

神々の怒りを感じた僕たちは、浄罪のためにキルケーがいるアイアイエー島に向かった。

 

ーー数日後。

 

アイアイエー島に到着した僕たちはキルケーに会いに行った。

 

キルケ―は僕達を見ると口を開いた。

 

「おや? 久しぶりだね、エレクトラ。メディア。寂しくなって私に会いに来たのかい?

 ……後ろの彼らは誰だい?」

 

そう言ってキルケーはイアソン達を見つめた。

 

「へ?……ぶっ飛んでるとは思ってたけど。……まさか、そこまで?……それ、本当かい?」

 

僕が状況を説明すると、キルケーはドン引きした顔をして言った。

 

僕達が話していると、メディアが話しかけて来た。

 

「どうしたんですか?叔母様……エレクトラ様。」

 

「い、いや、何でもないよ!とりあえず、呪いを解こうじゃないか!」

 

そう言うとキルケーはそう叫び、歩き出した。

 

どうやら、叔母様呼びを否定する余裕はないみたいだ。

 

メディアは不思議そうにしていたが、特に何も聞いてこなかった。

 

その後、浄罪を終えた僕たちは、アイアイエー島を出発した。

 

数か月後。

 

あれから数か月経ち、僕達は、様々な困難を乗り越えイオルコスに帰還し、解散した。

 

結局、僕はメディアと仲直りをすることができず、後ろ髪を引かれつつも、イオルコスを後にした。

 

ーー数か月後

 

あれから数か月経った。

 

イアソンとメディアの顛末を聞き、そろそろいいかな?と思った。

 

僕は仮面を外して、素顔でゼウスと話し、ヘラを待っていると、ヘラが来た。

 

「私はゼウスの娘です。」

 

ヘラが来た瞬間、僕はそう言った。

 

そう言った瞬間、ヘラは般若の形相をして、僕に呪いをかけてきた。

 

呪いが身体を蝕むと同時に、僕の意識は遠くなっていった。

 

トロイア戦争に参加するのはだるいし、誰かを殺したいわけでもない。

 

ここらが潮時かな?

 

神々によって死ぬって、ギリシャじゃありきたりだし、結構いい逸話を作れたんじゃね?

 

それじゃあ、転生しようかな。

 

眩い光に包まれ、僕は意識を失った。

 




次はなんだろ?騎か狂かな?

原作主人公の性別

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。