怪異調査報告書   作:狐憑

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今日は投票が多かった報告書の方で
次は紅染の話を書きます


15 ■■の報告書:神の■■

報告:みづちさま

正常維持怪異収集機関

××××××× ×××鏡

 

名称:づちさま

発生地:×

危険度:××

 

▼概

 みづちさまは現在の×都に当たる場所に古くから存在していたと考えられるにあたるものです。みづちとはの異名であり、を司る存在であることから、農耕のために人々から祀られた存在であると考えられます。ただし、××年ほど前に信仰が途絶えており、その社も現在は存在しません。

 

▼発見経

 ×都で続いた大雨。梅雨の時期ということもあり、気象的な条件としてはおかしくはないものでした。しかし、明らかに降水量がおかしいことから、怪異などが関係しているのではないかと疑われていました。機関は因を探しましたが、なにかしらの存在が関わっていること、おそらく神やそれに近しい存在であることしか判明しませんでした。

 私、××も調査に加わっており、雨の中をいている途中、水たまりの中に引きずりこまれ、たどり着いた所がみづちさまの在する空間でした

 

▼接記録

 たどりいた場所はどこまでも水が薄くはり、鏡のようになっている空間した。

その中心にも性にも見える髪の長い人物が座っていました。その人物は涙を流しているようで、泣き声が響いていました。

 話かけてみると、その人物は驚いた表情をして私を見てきました。おそらく人間ではないのだろうと一目でわかりましたが、相手に敵意はなさそうだったので、会話を試みました。その人物は言葉を忘れてしまった人間のようにあたふたしていましたが、時間が経ち、自分はみちということ、なぜ生きた人間がここにいるのかを尋ねてきました

 私は、自分の名前と水たまりに引きずり込まれ、気が付いたらここにいたことをみづちさまに伝えました。その間もみづちさまの目からは涙が流れていました。みづちさは私をここに引きずり込んだことの謝罪、自分はもうすぐ消えることを私に伝えてきました。×都に降る雨は水を司る神の自分が降らせているものだとも。

 そして、自分は雨を降らせるつもりはないのに、涙が止まらず、それがとなって降っているのは申し訳ない。自分でもいつ消滅するかはわからず、雨がこのまま降り続けるかもしれない。今の自分なら人間の私でもせるため、殺してこのを止めてほしいと伝えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

××××

 私とみちさまは似ているところがあります。誰からも忘れられてしまったことです。私の場合は怪によるものであり、機関に所属することで私のことを知る人はできましたが、人から忘れられることの悲しさと怖さは忘れることが出来ません。みづちさまの場合はだんだんと人に忘れられる感覚を味わいながら今に至るわけです。神は信仰を失えばその存在は徐々に消えていきます。その果ては完全に消えるか、堕ちた神となるかの二択。しかも、どちらになるかは本人の意思では選べません。

 みづちさまをここで殺しても神は神です。蘇る可能や殺しきれない可能性もあります。また、私自身がみづちさまに同情しました。

 私はみづちさまを殺さず、この空間に残ることにしました。この空間は時間が流れていないようなので、私が死ぬこともありません。

 みづちさまは忘れられることの悲しさから涙を流していましたが、私が信仰することで涙は収まりました。また、存在も消えかかっていたものが安定しています。このままここで私がみづちさまを信仰していれば×都は大丈夫でしょう。ただし、この閉ざされた空間にいるため、の存在や私の書いた告書は徐々に忘れられて消えていくでしょう。

 ですが、この報告書を私が存在していた証として送っておきます。

 

 

 最後、みづちさまのいる場所にがたどり着いたのは、私とみづちさが似ていたことで惹かれあったのだと考えます。

 今後、みづちさまのような神が発見された際、私のような方法を使えば安定させることができることを覚えておいてください。

 

 




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