名称:雨宮卯花
接触地:T県U市
危険度:判定せず
▼外見
ぼろぼろの布を機関の隊服に見える服の上に羽織って、唐傘でしたっけ?昔の人が使っていた傘を持った髪の長い女性です。
年齢はよくわからないんですけど、20代後半くらいに見えました。
▼発見経緯
T県のU市で最近雨の日に怪しい女が現れるって噂になってて。これが怪異なのではないかと機関の人たちは考えて、俺が調査に行くことになりました。
それで、T県U市に雨が降っている日に適当に町中をぶらぶらしました。
だけど、噂になっているような人の姿はどこにもなくて、結局夜になりました。
一日中歩いても見つからなくて、噂は何かの見間違いなんじゃないかって町のはずれで考えていた時でしたね。
それまで人が何人か歩いていたりしたのが急に誰もいなくなって。どうしたんだろうって思ったら、人払いの結界が貼られてるんですよ。
誰がこんなことをしたのか見まわしていたら、暗闇から噂に聞いていた姿の女が出てきました。
▼接触記録
女はゆっくりこっちに歩いてきて、「お前怪異だな」って。
その目が俺のことを敵として捉えていたんで、すぐにその場から飛びのきました。
その判断は間違ってなかったです。俺がさっきまで立っていたところに女が持っていた傘が突き刺さってましたから。
相手は俺の中にある「牛の首」か「永命」に反応したんだと思います。だから、俺のことを怪異だと判断して攻撃してきたんですね。
でも、機関以外に怪異を狩る人がいるなんて知りませんでしたからびっくりしましたよ。
それで、俺は誤解してるって言うんですけど、相手は話を聞いてくれなくて。仕方なく応戦しました。
相手は傘と雨を組み合わせた攻撃をしてきましたね。傘に雨をまとわせて槍や刀のように振り回したり、傘を開いて盾にしたり、傘についている雨に霊力を籠めて弾丸みたいに飛ばして来たり。
攻撃方法からして、相手は雨を操る能力を持っているんだと思います。
天気が雨なのもあって、ずっと俺の方が不利でした。戦闘経験も相手の方が上で、俺がどう動くかが見えてるみたいに対応してきました。
ただ、俺が不死身なのは想定外だったみたいで、心臓を傘で貫かれても俺が動いているのを見て動揺しました。
そこでやっと相手を取り押さえることが出来ました。もっと暴れるんじゃないかなって思ってたら、なんか死を覚悟した表情をしていて。
だから、別に俺が相手を殺す気はないこと、話を聞いてほしいことを伝えて、やっと落ち着いて話をすることが出来ました。
相手は雨宮卯花って名前でした。なんでも、機関にもともと居たらしくて、今は個人的な活動として怪異を狩っているって言ってました。
U市に怪異が出るって噂を聞いて、何日かこの町で怪異を探していたみたいです。
それで、怪異と同じ雰囲気の俺が現れたから俺が噂になっていた怪異だと思って攻撃してきたらしいです。
まあ、まさか怪異と融合している人間がいるなんて思わないでしょうし、しょうがないですよね。
それからいろいろと話をして、雨宮さんの探している怪異の討伐に協力することにしました。怪異を放っておくわけにはいけませんもんね。
この怪異についてはまた別の報告書に書くようにします。
▼その後について
怪異を討伐して、雨宮さんとは別れました。詳しくは聞いていないんですけど、雨宮さんは機関にいたころに何かあったらしくて、機関に戻るつもりはないと言ってました。
それに、自分の恩人を殺した怪異を探しているらしくて、単独行動の方が便利らしいです。
でも、今後機関の人間が困っているようであれば助けてやると言っていました。
かなり強い人だったので、心強い助っ人になると思います。