名称:梵蓮
交戦地:N県M市
危険度:肆番
▼外見
人間としての仮の姿と怪異としての本来の姿を持っていやがる。人間の時の姿は、長く伸ばした髪を束ねた男にも女にも見える姿だった。瞳は金色で感情が無いような静かな表情を常に浮かべてる気味が悪い奴だ。後、蓮の花の柄の着物を着ていたな。
正体を現した時には触手と蓮の花が組み合わさった、これまた気持ちわりい姿だった。←分かるぜ。あれは気持ち悪い姿だったよな。生理的嫌悪感を感じる姿だ。
▼発生経緯
いつから存在してるかは分からねえ。ただ、機関にあいつとの交戦記録がいくつか残っていた。一番古いものは400年程前のものだったことを考えるとそれ以前、戦国時代かその前から存在してるんじゃねえかな。
蓮の花は仏の象徴だってことを考えると戦乱の中で人々が平穏を祈ることで生まれた存在、発生の仕方は神に近しいな。
ただ、何があったのか今じゃその真逆になってるわけだが。←そのままでいてくれりゃあ楽だったのによぉ。めんどくさいことになったなあ。
▼発見経緯
新興宗教団体でご神体みたいな存在として扱われていたみてえだ。団体に潜入していた鼠からの報告で存在が判明した。
あの施設、霊力と穢れが入り混じった状態だった。
あんな状態は墜ちた神か神仏の要素を持った怪異でしか発生しねえ。
だから俺たち狼と犬が派遣されたわけだ。←共同作戦なんて久しぶりだったから緊張したぜ。あの犬の隊長なんか怖えんだよな。
▼交戦記録
3月17日から19日にかけて作戦を行った。
まずは宗教施設の内部調査だ。
これは鼠が見取り図を作成していたから楽だったな。
次は人払いをしなきゃいけないけなかったんだが、これが面倒だった。
鼠と術を使ってみたんだが、精神をいじられてんのか信者共が出ていかねえんだ。
一日かけてどうしようもねえからそのまま突入だ。
入ってみれば信者は種植え付けられて眷属にされてんだ。
頭から蓮の花が咲いた触手まみれの化けもんだ。
民間人には手を出すなってのが規則だが、あいつらはもうどうしようもねえから殺したぜ。
殺らなきゃこっちが殺られかねねえんだ。
しかもあいつら元は人間だってのに弐番くらいの力持ってやがった。
それが数十人もいやがるんだから苦労したぜ。まあ狼と犬にかかればあっという間だ。全員始末した。
それで祭壇に行ってみりゃ「梵蓮」の奴が蓮の花の形した椅子の上に座ってんだ。仏気取りかよ。
で、なんか「人の子よ」とかなんとか言ってたが、うるせえから千隼の奴に槍で頭をぶち抜かせた。
そしたら化けの皮が剥がれて襲い掛かってきたわけだ。
触手を伸ばしてきたから切り捨ててやったんだが、あいつ信者に植え付けてた種を自分に植えて再生しやがるんだ。←お前は絡みつかれなかったから分からなかったかもしれないが、あの触手に絡まれると霊力を吸われるんだ。めんどくさい奴だぜ。
まあ、人数はこちらの方が多いんだ。少しずつ追い込んでいったんだ。
奴の再生が落ちてやっとその身体に一撃ぶち込んでやったんだが、あいつ事前に床に仕込んでいた種を発芽させて壁を作って逃げやがった。
あのクソ野郎、次に会ったらぶち殺してやる。
▼事後処理
宗教施設に残った信者に生存者はいねえ。全員眷属になってたみてえだ。
烏が後処理はしてるみてえだが、派手に事を起こしたせいで苦労してるようだ。申し訳ねえ。←俺たちはいつも迷惑かけるよなぁ。派手に物をぶっ壊すからなぁ。まあ、これからも迷惑かけることになると思うぜ。
今は鼠と烏が「梵蓮」の行方を追ってるらしいが、見つかってねえみたいだ。
まあ傷が深いからどこかに隠れて回復してるんじゃねえかな。
後、俺の報告書にいろいろ書き込むんじゃねえよ。千隼と鬼若は後で俺のところに来い、きっちりしごいてやる。←勘弁してくれよぉ。俺は逃げるぜ!←俺だけしごかれるのは気に食わねえ。逃がさねえぞ。