名前:小道に響く声のウワサ→花ちゃん
生まれた場所:S都H市
あぶなさ:壱番よりも下
▼この怪異について
S都のH市。S都のはしっこの方。田んぼがいっぱいあって、山に囲まれたところ。そこに細い道があって、通ってたら誰かがしゃべる声が聞こえるんだって。くすくす笑う声だったり、一緒に遊ぼうっていう声だったり。たまに誰かがついてくる気がしたり。それがこの怪異。
▼どうして生まれたのか
この道は昔からあって、抜け道みたいに使う人が多いんだって。私もだけど、一人でいるのはさみしいし、夜に細い道を通るのは怖い。だから、この道を通る人は誰かに一緒にいてほしかったり、話をしたかったんだと思う。そんな気持ちが集まってこの怪異は生まれたんだと思う。
▼何で見つかったか
この抜け道を通る人は多いから、誰かに話しかけられたり、誰かがついてくる気がするってうわさになってた。その声が小さい女の子の声だったから、私が調査に行った。
▼お話記録
夕方にねずみさんと一緒に他の人が入れないようにして、私が道を歩いた。そうしたら、うわさ通りに声が聞こえてきた。「一緒に遊ぼう」って言ってるから、声のする方へ行った。道が途中でわかれてて、そこを進んだら、小さいお花畑があって、私よりも二才くらい年下、七才くらいの女の子が出てきて、ばあっておどろかしてきた。全然怖くなかった。私がおどろかなかったから、その子困ってるみたいだった。
それで、その子のことよく見たら人間じゃなかった。人間の姿してるけど、怪異と同じふんいきだった。だけど、悪い怪異じゃなさそうだからお話しした。
気づいたらここにいたって言ってた。ひとりでさみしかったから人に声をかけたりついていったりおどろかしたりしてたって。だから、私この子のことしかった。そのせいで怖い思いをしてる人がいるって。
おこったら、この子泣いちゃった。なぐさめるの大変だった。それで、時間がたって泣きやんだからこれからどうすればいいかお話しした。まずはこの子に名前がないからつけてあげた。お花畑にいたから花ちゃん。
花ちゃんさみしいから人のことおどろかしてた。だから、私が友達になってあげた。怪異だけど、悪い子じゃないからいいよね。でも、私はずっとここにはいれない。そうなったら花ちゃんまたさみしくなる。だから、ねずみさんとたぬきさんにうわさ流してって頼んだ。
▼その後の話
この道には小さいさみしがりやの女の子がいる。その子はさみしがりやだから、声をかけてきたり、ついてくることがあるけど、怖がらずにお話ししてあげて。その子は幸運を呼ぶ子だからってうわさをねずみさんとたぬきさんが流してくれた。
あれから少したって様子をねずみさんが見に行ったけど、花ちゃんいっぱい友達できたみたい。子どももお年よりも花ちゃんの友達になってくれたって。もう人をおどろかせたりしないって。
だから、花ちゃんは退治しなくても大丈夫。怪異だけど守り神みたいなものに変わってきているから。花ちゃんもこれからさみしくなることはないと思う。
私も休みの日に会いに行って花ちゃんと新しい友達と遊びたい。
いっぱい書いてつかれたからねるね。