噂の飛び交う学校へ転生した   作:ブラックホール

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Bクラス√です。

正攻法で行くならこっちですね。






√Bクラス
超温厚クラスへ


 

 

「やった、未音君っ、やったよっ」

 

 

クラス分けを見た一之瀬が俺の下の名前を呼びながらぴょんぴょん跳ねる。跳ねるたびに大きな2つの物が上下運動している。櫛田がそれを苦笑いで見ていた。

 

 

「一之瀬、落ち着け」

 

「本当、良かった。未音君と同じクラスで、私、もう…」

 

 

一之瀬は俺の両手を握りしめて目を擦った。

…感動しすぎて涙が出てる。感動してるんだよな?

 

 

「あははは、帆波ちゃん、良かったね」

 

「うん、本当に良かった」

 

 

一之瀬は俺の手をまだ握ってる。周りの生徒がこちらを見ている。一之瀬は目立つからな。櫛田もいるし。俺?まあこの顔はかなり良いけど…

 

 

「ああ、もう、行くか一之瀬」

 

「うん」

 

「ああっ、待ってよ〜」

 

 

一之瀬の手を引いて俺は歩き出す。かく言う俺も内心感動している。まさか同じクラスになれるなんて思わなかった。

 

櫛田が後から付いてくる。

 

 

「桔梗ちゃん、またね〜」

 

「うん帆波ちゃん、また会おうね」

 

 

Dクラスの教室の前で美少女2人が別れる。

そして俺達はBクラスの教室に入った。

 

一之瀬が入ると一気に視線が集まる。流石美少女。俺とはオーラーが違う。「あの2人付き合ってるのかな…」とか「お似合いだね…」と聞こえてくる。顔だけなら釣り合ってるようだ。この身体で良かった。

 

 

それぞれのネームプレートのある席に行く。俺の隣の席には既に誰かが座っていた。ボーイッシュな髪型の女子生徒だった。その胸は一之瀬並にデカい。

 

取り敢えず挨拶する。

 

 

「隣よろしく。長州未音だ」

 

「えっ、あっ、よろしくね〜。私、安藤紗代」

 

 

おお、知ってるキャラが出てきた。安藤紗代か。確か原作2年生編4巻くらいでイラストが出てた女子生徒だった。1年生編では船上試験で神崎等と共に竜グループに名前が出ており、実力が高い事が伺える。バレー部で高身長。見た目の通り運動が得意だ。

 

兎に角さっぱりとした雰囲気で話しやすい。席は当たりな方だな。

 

そう思ってると前の方から視線を感じだ。じっと一之瀬が俺と安藤の方を見ていた。…浮気はしてないぞ。俺は一之瀬一筋だからな。

 

 

「ねえ、長州君ってあの娘と付き合ってるの?」

 

「いや、まだ付き合えて無いんだ」

 

「ふ〜ん」

 

 

若干興味の視線で俺を見る安藤。が、直ぐに笑顔に戻った。安藤と少し話をして前に向き直る。

 

前方を見ると整った顔立ちの男子生徒が他の生徒と会話していた。俺は彼を知っていた。

 

神崎隆二。

 

Bクラスの中でトップクラスの学力と運動能力を有する生徒。しかしコミュニケーション能力は高くなく、大勢と話したりするのは不得意。Aクラス候補であったが、面接の消極的な言動や態度からBクラスに配属となったらしい。

 

勉強もスポーツも人並み以上にこなす優等生で、一之瀬の参謀かつ右腕。

 

 

そして神崎と話してる男子生徒。

 

柴田颯。

 

原作だとサッカー部に入部しており、同じくサッカー部の平田と仲が良くなる。明るく活発で仲間想いなためか女子からの人気も厚い。能力的には身体能力が高い反面勉強は普通。

 

他にも網倉麻子、白波千尋、姫野ユキとBクラスの面々が教室に入ってきた。俺はそれを見て本当にBクラスに入ったんだと確信した。

 

 

このBクラスの特徴。それは学年一の結束力・団結力を有していることである。

 

問題児の多いDクラスとCクラス、派閥争いが繰り広げられていたAクラスとは対照的に、リーダーの一之瀬を筆頭に協調性がある生徒が多く配属されている。また、クラス単位で見ても平均を上回る学力と運動能力を有しており、Aクラスに次ぐバランスの良さを誇っている。

 

リーダーになる一之瀬がAクラス相当の成績であること、清廉潔白で社交性の高い性格もあって学校のアイドル的人気を博しており、早い段階で高い結束力を構築する事になる。他にも学力・運動能力ともに高い参謀役の神崎や高い身体能力運動能力を持つ柴田がおり、生徒達の能力も高い為、他クラスからも羨ましがられることも多い。

 

反面特別試験では競争相手である他のクラスメイトですら慮するような本物の善人である一之瀬の気質がクラスの方針に反映され過ぎている。つまり言うと試験の勝敗よりも妄信的にクラスメイトを守ることを優先し過ぎなところがある。

 

その為、1年生編だけでも南雲、坂柳による誹謗中傷を一之瀬が受けたり(事件後、南雲・坂柳には何の罰則も無かった)、龍園に学年末試験で下剤を盛られたり(同じBクラスが訴えなかったので龍園は無罪)と散々な結果になっている。

 

結果、他クラスが成績を伸ばした1年生編でも唯一5月よりもクラスポイントが下降している。

 

 

俺がこのクラスに出来ることは龍園や坂柳、南雲の暗躍を防ぎ、Bクラスを護り、彼・彼女等が本来のコンディションで試験を受けられるようにする事である。

 

その為には何らかの罠を張って置かなければならない。

 

可能なら初期のクラスポイントも増やしておきたい。

 

 

ホームルームの為に教室に入ってくる星乃宮先生を見ながら俺はそう思った。

 

 

「Bクラスの担任になりました、星之宮知恵です。突然ですがこの学校にはクラス替えがありません。なので私が3年間皆の担任となりま〜す」

 

 

何処かキャピキャピとした感じで星之宮先生は話し始めた。男子生徒はそんな星之宮先生に目を奪われていた。

 

それから先生は話始めた。入学式の事、全寮制で外部との接触が禁じられる事、Sシステムの事、そして…配布されたポイントの事。

 

大雑把に説明すると、

 

・この学校は全寮制を敷いており、卒業まで家族や学外の友人等への連絡・面会等は一切出来ない。

・卒業までクラス替えが無くBクラスのメンバーは卒業まで同じクラスで過ごす事になる。

・生徒は学生証カードを使い、プライベートポイントを消費して敷地内にあるすべての施設を利用したり、商品を購入する事が可能。

・学生証へのポイントは毎月1日に振り込まれ、ポイントは敷地内で1ポイント=1円に換算されて支給される。

・この学校にポイントで買えない物は存在せず、どんな形の無い物でも指定されたポイント額を支払えば購入することが出来る。

・ポイントはクラスや学年問わず譲渡可能。

・入学試験を突破した俺達には全員一律で10万ポイントが支給される。

 

 

先生の説明を聞いてBクラスはざわついた。学生である自分達がいきなり10万に相当するポイントを貰った事が信じられないようだ。またこの時クラスメイトの大半は毎月10万ポイント貰えると誤認していた為尚更だった。

 

 

「質問は無いかな?それじゃあ良い学校生活を送ってね〜」

 

 

星之宮先生はそう言って退出して行った。

 

 

「はい注も〜く。

皆、少しだけ私の話を聞いて貰っても良いかな〜」

 

 

早速教壇に一之瀬が立った。手慣れてるな〜。

 

 

「入学式まで少し時間があるから、折角だから自己紹介をしようと思うの。3年間同じクラスだし、親交を深める為にもどうかな?」

 

「賛成、」

 

「良いと思〜う」

 

「皆の名前知りた〜い」

 

 

1人が口火を切ったところで他の生徒達が次々に賛同する。

 

それだけでなく一之瀬に皆惹かれてる。全員の視線が彼女に釘付けだった。やはりリーダー格は違う。

 

 

「それじゃ私から、一之瀬帆波って言います。中学では陸上部に入ってました。クラスの皆と仲良くなりたいので3年間よろしくお願いします」

 

 

一斉に拍手が鳴る。男子は彼女の母性を感じる2つの物に釘付けだった。白波なんか鼻の下が伸びている。

 

しかし凄いな、この圧倒的なカリスマは。威圧してる訳じゃないのに完全に場を支配している。加えて彼女から発される包容力も感じられる。皆が一之瀬をクラスのリーダーだと認識した瞬間だった。

 

 

「じゃあ、端からお願いっ」

 

 

一之瀬が教室の端の生徒を見る。

自己紹介は続き遂にとある生徒の番になった。

 

 

「俺は柴田颯、部活はサッカー部の予定だ。運動部に入る奴は仲良くやって行こうぜっ」

 

 

女子の何人かが目をハートにしている。やはりBクラスではモテるようだ。

 

 

そして自己紹介は続き隣にきた。

 

 

「安藤紗代です。部活はバレー部に入る予定です。3年間よろしくお願いします」

 

 

元気な声に拍手が湧く。遂に俺の番になった。

 

 

「長州未音です。特技と言えるものは無いけど、運動全般が得意です。3年間よろしくお願いします」

 

 

無難な自己紹介が終わった。女子達が「長州君かっこいい…」と呟いてる。やはりこの顔はモテる。

席に座ろうとすると一之瀬が止めた。そしてもじもじしながらこう言い始めた。

 

 

「長州君は私の一番の人なんだ。だから…そういう事だから…皆…よろしくね」

 

 

頬を赤らめながらそう言うと女子の何人かがキャーと叫び、何人かの男女が共に崩れ落ちた。「くそっ、やっぱりか…」とか「そんなぁ、一之瀬さんに勝てっこ無いよ〜」「嘘でしょ、私の一之瀬さんが…」と色んな声が聞こえてきた。

 

えっ何言っちゃってるの?一之瀬の方を見ると顔を真っ赤にして潤んだ目で俺の方を見た。

 

うっ…何も言えねえ…

 

あんな顔されたら誰だってイチコロだった。隣から拳で突かれた。「やっぱりそうじゃん」と安藤が口元だけ笑って俺を見ていた。いや、嘘はついて無かったんだよ。本当にっ

 

 

そんなこんなでハプニングを挟みながらも無事自己紹介は終わった。

 

入学式が終わり、放課後になった。一之瀬は女友達に囲まれており、話しかけられる状態に無い。

 

 

「おい長州、一緒に部活動説明会行こうぜ」

 

 

俺が荷物を鞄に詰め込んでいると柴田が来た。その隣には神崎もいる。俺は承諾して彼らと一緒に部活動説明会に行った。

 

 

「なあ長州、お前一之瀬と付き合ってるのか?」

 

「いや、まだそこまで行けて無いんだ」

 

「マジかっ、なら俺にもチャンスはあるなっ」

 

「いや無いと思うぞ」

 

 

付き合って無いと知って舞い上がる柴田に神崎が突っ込んだ。うん、俺も無いと信じたい。

 

 

「自己紹介がまだだったな俺は神崎隆二だ」

 

「長州未音。神崎、よろしく頼む」

 

「ああ」

 

 

一応握手をしておく。神崎はBクラスのNo.2になる人物だ。仲良くなっておいて損は無い。

 

 

「長州、神崎、毎月10万ポイント貰えるなんて夢みたいだよなっ」

 

「その事なんだが長州はポイントの事どう思う?」

 

 

神崎は俺に尋ねて来た。彼は違和感を感じているようだ。流石に優秀だった。

 

 

 

「取り敢えず柴田、毎月10万とは言わなかったと思う。先生は入学したお祝いに10万ポイント振り込まれるって言ったんだと思う」

 

「あれ、そうだっけ?」

 

「ああ」

 

 

俺がそう言うと神崎は目を見開き柴田は驚いた。

 

 

「というか来月は10万振り込まれないと思う。2人とも昼は食堂行っただろ?無料の山菜定食があったはずだ。山菜定食を利用している上級生は結構な数いた。もし毎月振り込まれるなら利用する人は限られてくるだろ?」

 

「成る程、確かに毎月10万振り込まれるなら山菜定食は要らないな」

 

「…ポイントを使いすぎた人への救済措置じゃねえか?」

 

 

柴田はまだ毎月10万振り込まれると思っている。

 

 

「多分スーパーとかにも無料コーナーがあると思う。そうだったらポイントは変動する可能性が高い」

 

「…確認してみるか」

 

「そうか?でも使いすぎた人もいると思うぜ?」

 

 

神崎は思案しているが柴田は駄目みたいだ。まあ後で調べるふりをするし今日はこれで良いか。

 

 

「まあこれは俺の推測だ。あまり気にしないでくれ」

 

「そうだ、今は楽しもうぜっ」

 

「…ああ」

 

 

神崎は引っかかるようだ。部活動説明会を3人で聞いた後、俺達は解散した。そのまま上級生の方に俺は向かう。

 

…明日からが勝負だ。

 

 

 

 






Bクラスのキャラが分からねえ。


まあ、Aクラスも微妙だけど…
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