入学試験でデルタアクセルするとどうなるのか!!   作:交響魔人

1 / 12
来てくれ!コズミック・ブレイザー・ドラゴン!

 デュエルアカデミアの入学試験。

 そこで、一人の受験生の実技試験が行われようとしていた。

 

 

「君の言う通り、このデュエルに関して私は本気で行く。だが先攻は受験生からだ。特例0番、龍道 優一(りゅうどう まさかず)君。」

 

「では行きます。俺のターン、ドロー!魔法カード、調律を発動!デッキからシンクロンと名の付くチューナーを1体手札に加え、その後、デッキの上からカードを1枚墓地へ送る。」

 

「チューナー、だと?」

 

「墓地へ行ったのはエフェクト・ヴェーラーか…。手札からジャンク・シンクロンを召喚!効果発動、召喚成功時、墓地からレベル2以下のモンスターを特殊召喚!蘇れ、エフェクト・ヴェーラー!」

 

「ふむ。一気にモンスターを並べたが、通常召喚を行った以上、上級モンスターの召喚は。」

 

「手札からドッペルウォリアーを特殊召喚!墓地からモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚が出来る!」

 

「三体のモンスターか。」

 

「俺はレベル2のドッペルウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

「な、何が起きている?!」

 

「チューナーモンスターを含む素材となるモンスターのレベルの合計と、同じレベルのモンスターをエクストラデッキ、今でいうと融合デッキから特殊召喚する。S召喚!Lv5!ジャンク・ウォリアー!」

 

「攻撃力2300!」

 

「効果発動、シンクロ召喚成功時、場のレベル2以下のモンスターの攻撃力分、攻撃力がアップする。これにチェーンして、ドッペルウォリアーの効果発動!ドッペルトークンを2体特殊召喚!トークンの攻撃力は400、よって攻撃力は3100!」

 

「な、何だと…。」

 

「俺はレベル1のドッペルトークンに、レベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!S召喚!Lv2、フォーミュラ・シンクロン!S召喚に成功した事で、カードを1枚ドローする!」

 

 引いたカードを見て、龍道はさらに加速する。

 

 

「俺は墓地の光属性モンスター、エフェクト・ヴェーラーを除外し、暗黒竜 コラプサーペントを特殊召喚!」

 

 攻撃力1800のドラゴン族を場に出し、龍道は手札の一枚を発動する。

 

 

「手札のBF-精鋭のゼピュロスを捨てて、魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!デッキからジェット・シンクロンを特殊召喚!レベル4のコラプサーペントに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!S召喚!Lv5!ジェット・ウォリアー!」

 

「墓地に送られた暗黒竜コラプサーペントの効果で、デッキから輝白竜 ワイバースターを手札に加え、ジェット・シンクロンの効果でデッキからジャンクと名の付くモンスターを手札に加える。ジャンク・シンクロンを手札に。」

 

「実に素晴らしい…。だが、これで終わりだな。君の場にチューナーとそれ以外のモンスターはもう揃っていない。」

 

「いや。フォーミュラー・シンクロンはSモンスターでありながらチューナーだ!」

 

「なんだって!ま、まさか!」

 

「俺は、レベル5のジャンク・ウォリアーとレベル5のジェット・ウォリアーに、レベル2のフォーミュラー・シンクロンをチューニング!これがシンクロを超えたシンクロ、アクセルシンクロを超えたさらなるシンクロ!デルタアクセルシンクロだ!来てくれ、コズミック・ブレイザー・ドラゴン!」

 

 そのまばゆい姿に試験官だけでなく、他の教員も受験生も騒然となる。

 

「俺は死者蘇生を発動!墓地からジェット・シンクロンを特殊召喚!レベル1のドッペルトークンに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!S召喚!フォーミュラー・シンクロン!カードを1枚ドローする!ここで魔法カード、蛮族の狂宴LV5を発動!手札・墓地からレベル5の戦士族モンスターを2体特殊召喚。」

 

 

 再び並ぶ三体のSモンスターに、試験官はサングラスの奥の眼を見開く。

 

「ま、まさか…」

 

「墓地からジェット・ウォリアーとジャンク・ウォリアーを特殊召喚!レベル5のジャンク・ウォリアーとレベル5のジェット・ウォリアーに、レベル2のフォーミュラー・シンクロンをチューニング!デルタアクセルシンクロだ!来てくれ、コズミック・ブレイザー・ドラゴン!!」

 

 まさかの2体目に、もはやギャラリーから言葉も出ない。

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

 

 

龍道 ライフ4000

手2 フィールド コズミック・ブレイザー・ドラゴン コズミック・ブレイザー・ドラゴン 

    魔法・罠 伏せ1

試験官 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「私のターン、ドロー!強力なモンスターであれば奪えばいい!装備魔法、強奪!コズミック・ブレイザー・ドラゴンのコントロールを得る!」

 

 入試用の調整されたデッキではなく、試験官は本来のデッキを使う。

 強力な装備魔法、相手モンスターを問答無用で奪い取る凶悪な装備魔法だが、未来のカードはそれを軽々と乗り越える。

 

「コズミック・ブレイザー・ドラゴンの効果発動!フィールドのこのカードを除外する事で、相手の魔法・罠・モンスターの発動を無効にして破壊する!」

 

「くっ、ならば相手の場にのみモンスターが存在する事で、サイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

 

「サイバー流?」

 

「ふっ。私はサイバー・ドラゴンを生け贄に、偉大魔獣ガーゼットを召喚する!これで攻撃力は4200だ!」

 

 

 強力なモンスターの召喚に、もしやあのドラゴンを倒してしまうのか?とギャラリーが息をのむが。

 

 

「コズミック・ブレイザー・ドラゴンの効果発動!」

 

「ま、待て!偉大魔獣ガーゼットの攻撃力が二倍になるモンスター効果は、効果の発動ではないぞ!」

 

「いいえ。コズミック・ブレイザー・ドラゴンにはモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にして破壊する効果があります。」

 

「何という効果だ…だが、これで脅威は去った。私はカードを2枚伏せてターンエンド。」

 

「このエンドフェイズ、ゲームから除外されたコズミック・ブレイザー・ドラゴンは場に帰還する!」

 

「…は?効果を無効にした代償に除外されたと思っていたが…また戻ってくるのか?!」

 

 

 

龍道 ライフ4000

手2 フィールド コズミック・ブレイザー・ドラゴン コズミック・ブレイザー・ドラゴン 

    魔法・罠 伏せ1

試験官 ライフ4000

手1 フィールド 

    魔法・罠 伏せ2

 

 

「俺のターン、ドロー!バトル、コズミック・ブレイザー・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「罠発動!魔法の筒!これで攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを与える!」

 

 わかっていた。これで防げないことは。だがそれでも、試験官は最期まで抵抗する。

 

「コズミック・ブレイザー・ドラゴンの効果発動!エンドフェイズまで除外する事で、魔法の筒の発動と効果を無効にして破壊!このままダイレクトアタック!」

 

「う、うわああああああ!」ライフ0

 

「ありがとうございました。」

 

 

 

 

 こうして、アカデミアの実技試験を龍道少年は突破した。

 これから、デュエルアカデミアでの生活が始まると思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 試験の翌日。

 

 

「ボンジュール!」

 

「クロノス教諭?!ど、どうしてここに?」

 

「決まっていますーノ!シニョールには、デュエルワールドリーグへの推薦状を与えますーノ!」

 

「は、はぁああああああ?!で、デュエルアカデミアへの入学は?」

 

「ノンノン!シニョールの実力は、もはや世界に通用するレベルなのーネ!デュエルアカデミアで3年間過ごすよりも、世界の強豪と渡り合うべきなノーネ!」

 

 

 当初、クロノス教諭は特例としてオベリスク・ブルーへの配属を提唱した。だが、他の職員から

 

①そもそも、これだけ実力のある少年に、一体何を指導するというのか?

②彼を入学させた場合、月一試験で他の生徒とデュエルさせると一方的なデュエルになり、他の生徒のモチベーション低下になる。自主退学する者が大勢でたら、経営が成り立たない。

 

 

 その余りの強さから彼をプロリーグへ行かせる事で、「同年代とはいえ、そもそも別格」とする事で生徒のモチベーションを守るべき、という意見が揃った。

 クロノス教諭もそれに同意。また、デュエルアカデミアの理事長、影丸からも「スポンサー契約を結びたいので、その受験生はプロリーグへ行かせろ」という意見もあった。

 

 想定外すぎる流れに、彼は困惑してしまう。

 

 

「で、でも…。」

 

「そもそも。デュエルアカデミアはプロデュエリストを見つけ、導き、試験する教育機関ナノーネ。シニョールは十分プロとして通用する実力を持ち、今更試す必要はありませンーノ!さぁ、世界に向けて羽ばたくノーネ!」

 

 

 

 結局、アカデミアの影丸理事長とスポンサー契約を結び、龍道はプロリーグへ足を踏み入れる事となる。

 




 未来のカードを実技試験で持ち込んで大暴れする二次創作が数多くありますが…。

 パワーカードを手足のごとく使いこなして試験を突破してくる受験生に、教員は何を指導できるのか?
 月一試験で生徒と競わせたところで勝負にならず、プロを呼ぶのは金がかかり過ぎる。
 三幻魔復活を目論む影丸理事長からすれば、計画を根底から潰せる実力を備えた怪物がアカデミアに入るのは阻止したい。

 という理由でプロリーグへ行かされるのではないでしょうか?
 アカデミアに行くのが「海馬社長及びペガサス会長の依頼で、新しい召喚法を広める為のテスター」としてならその辺もすっ飛ばせます。

 まぁGX二次でアカデミアに行かないと、原作からかなり乖離するのでこういう展開にならないのでしょうが。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。