IFルートには行くなよ!いいか、絶対だぞ!フリじゃry 作:乳圧の大罪司教
ノリと勢いで書いています。
リゼロはアニメくらいしか知らないにわかです。なんか原作と設定が違う所があったら、やんわりツッコミください。
【悲報】わい(社畜)、異世界転生するもまさかのリゼロだった模様
俺が某掲示板でスレ立てをするなら、きっとこんな感じのタイトルにするだろう。
残業終わりにコンビニ寄って晩飯買って、さあ帰るか! ってタイミングで、入り口に突っ込んで来たトラックに潰されて無事死亡。次に目が覚めたらファンタジー異世界。
控え目に言って最悪だよ!
ファンタジー異世界なんて、令和の現代人からしたら原始時代みたいなものだ。電気通ってない。パソコンない。ゲームない。ネットない。現代人が楽しめる娯楽もぜーんぜんない。
しかも、よりにもよってリゼロの世界と来たもんだ。
魔女教とかいうクレイジーカルト集団が世界各地でテロってるわ、頭のおかしい腹ペコロリが作った魔獣とか言う化物もいるわ、野盗やごろつきもいっぱいいるわで、全体的に治安が終わってる。
特にヤバいのは、魔女教幹部の大罪司教。権能とかいう理不尽チート能力持ってるから、どんだけ真っ当に強くても権能を攻略出来ないと勝てないし、かと言って逃げるのも難易度が高いというくそくそ&くそなイカレポンチ共だ。
まぁ、怠惰、強欲、憤怒あたりはまだいいよ。最悪死ぬだけだから。
やべーのは色欲と暴食だよ。色欲の権能で死ぬ事すら許されない状態で放置プレイされたり、拷問されたらメンタルが死ぬ。
そして暴食はもっとヤバい。権能で記憶を喰われたら
ゆえに、俺は決めた。
原作には介入しない。主人公陣営には関わらない。
世界の命運は主人公とその仲間達に丸投げする。
原作はハッピーエンドで終わるらしいから、何もかもが終わって世界が平和になった後に、現代知識でウハウハ異世界ハーレムを築いて好き勝手生きよう、と。そう誓ったのだ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
この世界での目覚め、そして例の誓いから約三か月が過ぎた頃。
俺は自身が目覚めた場所───フリューゲルの大樹付近から、フルールの町を経由して王都ルグニカに来ており、現在は貧民街にあった空き家の一つで暮らしている。
表よりも弱肉強食の色が強いから、力さえあれば自由気ままに過ごすことが出来る。
俺の転生特典、と言っていいのか知らんが今生のボディは優秀だ。
顔面偏差値最高レベルのイケメンで、綺麗な金髪、青空のような瞳、身長は180ちょいくらいで、程よく筋肉がついた、いわゆる細マッチョ。
身体能力も高く、ちょっとした岩くらいなら素手で砕けるし、木から木に飛び移ることも朝飯前。その辺の野党やごろつき、雑魚魔獣なんて一撃で倒せる。
この貧民街に来た当初は、追いはぎ目的のチンピラによく絡まれたが、ことごとく返り討ちにしていった結果、今では誰も俺にちょっかいをかけてこなくなった。
所持品の中に結構な額が入った財布もあったため、初期装備らしき折れた騎士剣? をすぐに新調することも出来た。
今では、王都周辺まで出て鍛錬ついでに魔獣や野盗を狩っては、魔獣の爪や牙、盗品なんかを売って稼いでいる。あと、たまーに他所から来た新顔のチンピラが絡んでくるので、そいつらを返り討ちにして、見逃す代わりに金目のものや食い物を献上させたりしている。
貧民街で暮らす者の中では、かなり恵まれた生活を送れているだろう。ある程度資金を貯めたら表で暮らそうと思ってたけど、もう今のままでもいいかもしれない。
むしろ、強ければOKの
力こそが正義! いい街に来たものだ……。
強者は心おきなく、好きなものを自分のものにできる!
……それはそうと、そろそろ原作が始まる頃だ。
なんかでかい仕事が入ったらしくて、フェルトが忙しそうにしている。
酒場では『腸狩り』と呼ばれる殺人鬼が王都に現れたという噂が流れており、貧民街ではルグニカでは珍しい、黒髪巨乳で色気たっぷりの女を見た、という情報もチラリと入った。
『腸狩り』はエルザのことだ。
エルザは原作一章におけるボス。見た目だけは巨乳の美人だが、性格は完全にイカレているサイコパス殺人鬼。他人の腹を掻っ捌いて腸を愛でるのが趣味の、サディスティックで頭のネジが外れている変態女だ。
見た目と声は超好みなんだけどね……。巨乳は正義。
時間制限もあったし全力ではなかったとはいえ、パックが仕留めきれず、初期のエミリア単体では相手にならず、ロム爺やフェルト程度なら瞬殺出来る程の戦闘力を持つ。スバル(その辺のチンピラレベル)ではお話にならない程強い。
それに加えて、初見殺しの再生能力持ちだ。殺したと思って油断すると、不意打ちで腸をぶちまけることになる。
異世界召喚初日からあんな化物と戦わされるスバルが可哀相だ……。
唯一のチート能力である死に戻りも、セーブポイント自動更新&死なないと発動しない、とかいう絶妙に使い勝手の悪い力。それ以外はただの高校生だから、エルザみたいな化物と戦うことなんて出来っこない。
……スバル君がいったい、何をしたというんだ! 答えろよ原作者ぁ!
ま、どうでもいいか(クズ)
あいつは進撃の巨人のライナーみたいなもんだ。
原作者の寵愛を受けているために、どれだけ酷い目に遭っても心が折れることはない。いや、折れる度に真っすぐに戻され、折られては戻される。その繰り返し───そういう宿命を背負った哀れな男なのだ。かわいそ(笑)
でも大丈夫! 一章の事件はチュートリアルのチュートリアルみたいなものだから! お助けキャラであるラインハルトがエルザなんてぶっ飛ばしてくれるからさ! 安心しろって、ヘーキヘーキ、平気だから!
エミリアを王にするんだろ? お前ならやれる。
俺は陰ながら応援してるからよ。だからよ、止まるんじゃねぇぞ……!
よし。とりあえず避難するか。
しばらくの間、出来るだけ貧民街から遠い宿屋で部屋を借りて、
「───次はあなたがお相手してくださるのかしら」
「…………」
「恐怖も迷いもない、良い眼をしているわね。……楽しくなりそう」
そう言って眼前に立ちふさがるは、二刀の『く』の字に湾曲した特異な形状のナイフを持つ、露出狂の変態女───ではなく、『腸狩り』の異名を持つ殺人鬼、エルザ・グランヒルテ。
それと相対するは、灰色のコートを纏った一人の男。
輝く金の髪に、剣のように鋭い眼。
澄んだ蒼い瞳に映るのは、打ち倒すべき敵の姿のみ。
正眼に剣を構えるその姿からは、エルザに対する恐怖や怯えは微塵も見受けられない。まさに歴戦の傭兵、熟練の剣士といった雰囲気を醸し出している。
彼こそは、貧民街でもっとも腕の立つ剣士と評判の男。
王都ルグニカイケメンランキング(そんなものはない)上位5人に名を連ねる(かもしれない)男。
…………………………。
……………………。
………………。
……はい。俺です(絶望)
俺さ、今盗品蔵にいるんだよね。
そんでそのー……なんか、エルザと戦うことになっちゃってさ。いやー、参ったよね。なんで俺がエルザと戦わなきゃいかんのですかね。不思議だよねー。本当。
やめてよね(震え声)
チート転生者である俺に、一章のボス如きが勝てるわけないだろ(半泣)
へへへっ、ラインハルトの助けなんて必要ねぇや!
誰がてめぇなんか! てめぇなんか怖かねぇっ!
野郎(野郎ではない)、ぶっ殺してやるぁぁぁ!!
俺は半ばやけくそになりながら、エルザに斬りかかるのであった。
ど、どうしてこんなことに……。
・主人公
リゼロ世界に転生した一般人。
原作キャラ救済や原作改変から逃げる、二次創作主人公の風上にもおけないカス。
チート転生者らしく高い戦闘力を誇るが、大罪司教の権能の前では雑魚同然。強力な加護を持っているが、戦闘力には直結しない系の加護なので、基本的に戦いには使えない。
魔法が使えないので剣で戦う。
約三か月前、フリューゲルの大樹近辺で目覚めた。
それ以前のこの世界での記憶はないため、主人公は他人の体に憑依したか、もしくは突然この世界にスポーンしたと思っている。