ゴールデンOKITAさん 作:アイヌ文化保存係
平成の年代。後に明治時代後期に、北海道~樺太を巻き込んで金塊争奪戦を繰り広げた変態達と共に、人理を修復することになる藤丸立香は夏休みを利用して、北海道にやって来た。
杉元さんご一行だったり、沖田さんご一行だったり、破天荒美食軍団だったり、様々な呼び名が付けられた沖田さん達の活躍により、史実と比べて自然が残り、蝦夷狼やニホンカワウソ(北海道亜種)が絶滅しなかったなどなど…史実と比べて変わったが気にしてはいけない。そんな北海道に、飛行機でやって来た藤丸くんであったが、やって来てそうそう仰天する。
「なになに?…消石灰で足の裏の消毒をお願いしますか。流石は北海道!固有種は勿論のこと、希少な自然が残る日本最大の秘境だし!!牛や馬、羊などが暮らす酪農王国なだけはあるな!!」
空港のエントランスには足元を消毒するための、消石灰がスタンバイしており…これを必ず踏んで足元を消毒しなければ北海道の大地を踏めなくなっていたのだ。だが、藤丸くんが一番仰天したのは、その消石灰の隣にある看板であった。
『北海道の外では魔術は秘匿されてます。道民の皆様、本州では無闇に魔術を使わないように。
北海道にお越しになった魔術師や魔術使いの皆様。魔術を人に向けて放つと、暴行罪の対象となります。魔術の悪用は犯罪です』
と看板に書かれていた。しかも真っ赤な字で!!魔術?魔術師!?魔術使い!?なんのことか分からず、藤丸は驚きながら首を傾げる。そんな藤丸くんが魔術の存在に気付くのは後日になるが、気にしてはいけない。
バスに揺られて、藤丸は小樽と国立公園である自然保護区の間にある、大きな博物館にやって来た。ここは永遠に生きられるなら死徒いーじゃん!!とほざいて死徒になったイギリス武器商人や悪い魔術師、死徒27祖の何人か+悪いエクソシストを纏めて粉砕したヒンメルと杉元さんが「アイヌ文化を遺すためには博物館が良いか。まてよ?海外の部族や文化も廃れて消えてしまうよね?守護らねば!!」と決意して、埋蔵金の一部を使って設立した博物館である。定休日は月曜だが、中にある無料ゾーンと図書館そして最上階の展望室は月曜でも利用可能。
「ここがウポポイ…北海道の民族学と自然関係の複合巨大博物館か」
ウポポイの意味はアイヌの言葉で、大勢で歌うことを意味している。皆で歌い、民族共生をしていこうという意味で名付けられた。因みに名付け親はアシリパさんである。
屋内展示を普通に見て回るだけで、徒歩約6キロメートルの運動になる。じっくり見れば余裕で1日が潰れるし、自由に閲覧出来る所蔵や映像資料も堪能すれば1ヶ月は堪能出来るし…国立公園である自然保護区を双眼鏡で見れるので、自然保護区も堪能したら時間がいくらでも足りない。定期的に企画展も行っており、何度も訪れるリピーターも居るのだ。
『今日はアフリカゾーンとアメリカ大陸ゾーンを見ようかな?1日でじっくり全部見るのは疲れるから、分けて楽しむのも手です。館長と愉快な職員が世界を巡って収集した展示品の現物が展示されてます!』
『展示品も凄いけど、職員さんも美人美男子そして可愛いこが多い!!俺の推しはアストルフォきゅんだ!!えっ?…彼は男だって?…それが良いじゃない!!』
『自然史ゾーンを見てから、アイヌ文化ゾーンを見て北海道の知識を蓄えるぜ!』
『俺は9時半の開館と同時に入り、屋内展示コンプリートだぜ!!エナドリいるな…』
『アジアだけで6つあんの!?南アジア、西アジア、東アジア、北アジア、中央アジア、東南アジア!てか、日本だけでアイヌ、琉球、本州、祭りの4つあります!!今回はアジアゾーンだ。ヒンメル館長、人助けの序でに世界回り過ぎ!!』
『今季の企画展は…げっ!?監獄か。つまり、脱糞王白石かよ。てか、来季の企画展示、ゲーム文化!?なっつー!!初代ファミコン触れるの!?』
『てか、館長のヒンメルさん。マジで不老不死じゃね?ワシが子供の頃は勿論のこと、ワシの父親が子供の頃から生きてた筈だし。そういや…奥さんの総司さんも……えっ!?』
『無料ゾーンにある獣害被害のヒグマの等身大模型…デカすぎるだろぉぉ!!てか、なんでその隣の谷垣ニシパの蝋人形…褌1丁なんですかヒンメル館長!てか、その下に谷垣ニシパ本人のコメント書かれてた!!くそろわらう!!ゲフンゲフン…てか、谷垣ニシパ…これを村田銃で倒すってマジの最強マタギじゃん。しかも2発で…脳天と脇の下から心臓一撃とか強すぎ』
『てか、本州から移住した刀崎さんと愉快な職人の皆様、アイヌや現代北海道の民芸品作ってくれたけど…オープン当初の当主、ヒンメル館長を何度も半泣きにしたとか何者!?』
『沖田さんも一回泣かされてるぜ』
とネットのレビューも中々の好評。ただし、敷地内にたまにヒグマが入ってくることもあるが、その時はその時である。北海道だからしょうがない。
最寄りのバス停から歩くこと15分。とうとう、藤丸くんは国立ウポポイ博物館に到着した。とは言え、無料ゾーンである自然情報センター兼図書館の門であり、博物館の本館に入るためには、自然情報センターを通り抜けて…白樺並木を抜けて本館に辿り着かねばならない。しかし、自然情報センターだけでも国立公園に住まう野生動物や昆虫の事が学べるし、様々な民族関係の映像資料が楽しめる。
「これ…本当に無料なのかよ。すげーな」
自然情報センターに入り、様々な昆虫の標本。北海道特有の植物や良く見かけるようになった外来植物、そして猛威を振るい職員達に発見され次第…捕獲されて炭酸水or割り箸で絞められて唐揚げか味噌汁にされるウチダザリガニのことも書かれていた。因みに『コイツを野生で見かけたら直ぐにお電話またはサーチ&デストロイ!!』と説明文が添えられたウチダザリガニの生体展示(許可を貰えば特定外来生物でも飼育できます)がされていた。
『ウチダザリガニはアメリカザリガニより旨いです。個人的には沸騰したお湯で茹でて、寄生虫を殺してからバターと擂り潰したニンニンを合わせた、ニンニクバターで炒めると美味しいよ。by沖田さん』
と味も記されていた。ウポポイ周辺のウチダザリガニは館長とその奥さん、そして愉快な仲間達の手で美味しく殲滅させられたらしい。
そして北海道は獣害事件というのも起きる。しかし、開発が進む本州と比べると、北海道はアシリパさんと愉快な仲間達の手で自然が守られたこともあり、史実の北海道や本州と比べると熊の被害は少ない。だが、少ないだけで決して無いとは言えず、熊嵐などのヤバい獣害事件は起きた。
全長4メートルのモンスターヒグマ。大正時代に数人の人間を食い殺した穴持たずの狂暴なヒグマの等身大模型が展示されており、その側ではそのモンスターヒグマをたった2発の銃弾で仕留めた伝説のマタギ…谷垣源次郎こと谷垣ニシパの蝋人形と写真が展示されている。だが、その蝋人形は何故か…褌1丁であり、杉元佐一寄贈の谷垣ニシパの写真も褌1丁だった。
「なんで褌1丁!?なんか、男なのにセクシィー!!」
谷垣ニシパはお色気要員である。これはどの時代でも変わらない。
自然情報センターを軽く見てから、藤丸くんは本館の方にに続く門を出て、本館の前に立つ。本館の側には北海道の自然を守るため日本政府と生涯に渡って交渉し続けたアシリパ、そしてアシリパを支え続けた彼女の夫である日露戦争の英雄 杉元佐一の像が立っていた。今では歴史の教科書にも乗っている偉人夫妻の像を見て、感心する。きっと本館のアイヌコーナーにも、夫妻の活躍が載っているだろう。
「若いのに民俗学に関心が有るんですね!ようこそ、ウポポイ博物館へ!!」
1人の若い女性に話しかけられた藤丸くん。声の方を見ると、そこには浴衣姿で白髪のお姉さんが立っていた。胸は着痩せする浴衣とは言え、間違いなく巨乳であり…Hカップは有るだろう。
「ひゃい!!はじめまして!!」
「はじめまして。私は沖田総司、気軽に沖田さんって呼んでください。ここは北海道のアイヌ民俗は勿論のこと、世界中の民族や土地のことが学べます。なんちゃってな世界旅行気分で楽しめますよ?」
明治時代の生活も見ることが可能であり、ちょっとした時間旅行感覚も出来るのだ。
そして気が付くと、沖田さんは藤丸くんの前から居なくなり…風が吹いていた。
この世界のウポポイ博物館の企画展、監獄シリーズでは脱糞王白石について記されており、彼が東南アジアの島で国を成したことも書かれてるとか(笑)
食べてみたい食事!!
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チタタプ
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オハウ
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サッポロビールとライスカレー
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ラッコ鍋
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杉元のオソマ