ゴールデンOKITAさん   作:アイヌ文化保存係

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おいでませ!!アシリパさんのコタン(集落)へ!!

アイヌの集落はコタンとも呼ばれており、コタン周辺は知識のない人は不用意に出歩かない方が良い。

と言うのもコタンの周囲にはアイヌの猟師が獲物を仕留めるための、様々な仕掛けを施しており、ハンティングの知識がない一般ピーポー(サーヴァント含む)が仕掛けに引っ掛かってしまい、大怪我をしてしまうケースもある。ヒグマやカワウソ、エゾシカなどのある程度知能が発達している動物を捕まえるための仕掛けなので、素人が見分けれるのはほぼ不可能。原作ゴールデンカムイでアシリパのおじさんことアチャボが言うには慣れたアイヌの人も気付かずに引っ掛かることがあり、その仕掛けが猛毒を付与された物なら大変なことになるのだ。

 

ではそんなコタンに不注意に近付きすぎてしまえばどうなるのか?その一例を見てみよう。

 

「たっく…本当にどうなってやがる。アメリカだったか?そこと違って莫大な神秘が残ってやがる」

「まさか…明治時代に呼び出されるとはな。世も末だな」

 

全身青タイツのランサーのサーヴァント、そして白髪褐色肌で見た目はムキムキの平たい顔族(日本人)のサーヴァントがアメリカからやって来た豪商のマスターと共に、小樽近辺のアイヌのコタン周辺にやって来た。

 

「しかし…なんでアイヌと接触する必要があるのかね?」

 

平たい顔族のサーヴァントが自分達を呼び出したマスターである豪商に聞く。なんでもこの豪商は明治初期に、北海道の権利書を製作した現場に居合わせた政治家の親戚とのことで、ある程度の事情を知ってるのだ。

 

「北海道の権利書を使うには日本のアイヌが居ないと使えないそうだ。私の叔父が言ってたよ」

「けっ、下らないな」

「そう言うなランサー」

 

この豪商はマネーパワーで莫大な富を用いて、ケルト神話最強の英雄 クー・フーリン、そしてアーサー王伝説に出てくる騎士王アーサーを呼び出そうとした。

クー・フーリンこと全身青タイツは無事に来てくれたが、アーサー王は来てくれず…代わりにやって来たのは褐色肌の平たい顔族 エミヤシロウという謎の未来のジャパニーズであった。

 

そして皆さん…サーヴァントには幸運というステータスが存在しており、これは結構…どころかめっちゃ大切なのだ。

 

ブチッ!!何かを豪商は作動させてしまう。その瞬間!!何処からマッハで矢が飛んできて、完全に油断しきった幸運Eである全身青タイツのランサーの太ももにブッ刺さった!!

 

「いでっ!?なんだ。ただの矢か。びびるぜ」

 

しかし、流石のケルト神話最強の英雄。矢が刺さった位ではびくともせず、全身青タイツはやれやれと言いたげに矢を引き抜いた。

だが!!ランサーの幸運はEである!!もう一度言おう!!ランサーの幸運はEである!!これが生前の状態なら「やっべ。脚が痺れてきた」程度で済んだだろう。しかし、ランサーの幸運はEであり…瞬く間に全身に毒が広まってしまう!!

 

ランサーを襲った矢はアイヌの仕掛け弓 アマッポと呼ばれる物だ。このアマッポはヒグマやエゾシカ等を仕留める超強力な物であり、トリカブトやアカエイの尻尾等々の猛毒をブレンド。その結果、ランサーは顔や脚が3倍にもバンバンに膨れ上がり…

 

「ぐぇぇー!!」

「「ランサー!?」」

 

見事にリタイアしてしまい、倒れてしまった。そして全身青タイツは光の粒子になって消えてしまった。ランサーが死んだ!!この人でなし!!

 

「アーチャー!!なんなんだ此処は!?」

「私に聞かれてもわからん!!第一、私が生前読んだ教科書にはこんな物騒な北海道だとは思わないし、北海道の権利書なんて書物や資料にもなかったんだ!!」

 

まさかの全身青タイツ!!アマッポ(対ヒグマスペシャル)で退場!!慌てる平たい顔族のサーヴァントと豪商であったが、こんな所ではパニックになるともっと危険だ。慌てると周りが見えなくなり、危険に巻き込まれる。

 

ガチ…

 

「「あっ…」」

 

パニックになった豪商、そして巻き込まれた平たい顔族は別の仕掛けを作動させてしまい、膝から下の所に矢が刺さってしまう。このアマッポは幸運Eの全身青タイツが受けた物と比べると毒は弱く即死はしないが、トリカブトがふんだんに使われており…全身がパンパンに腫れるのだ。

 

「あびゃぁぁぁあ!!」

 

豪商は全身が痙攣してしまい、もう助からない。平たい顔族のサーヴァントも急いで自分と豪商に刺さった矢を引き抜いたが、もう毒は回っている。

 

「ぐぅぅ…」

 

平たい顔族のサーヴァントはなんとか助けを呼ぼうとする。幸いにも、豪商が呼び出したサーヴァントは2人だけではない。複数のサーヴァントが金の力に物を言わせて沢山出ており、その仲間が助けに来てくれる筈だと…

 

「これ……貴方のサーヴァントかしら?」

 

ドサドサッと何かが落ちる音が聞こえ、豪商は高熱と毒で動けないとはいえ気合いで顔を上げる。そこには金髪で長い髪をなびかせた、十代後半~二十代前半の若いスタイル抜群で胸のでっかい女性が立っていた。その女性の足元には生首だけとなったサーヴァント達が転がっており…そのサーヴァント達はライダー フランシス・ロロノア、セイバー 曹操、アーチャー ロビン・フッドと言った名うてのサーヴァントばかりである。

 

「真祖…アルクェイド・ブリュンスタッド」

 

平たい顔族のサーヴァントは毒で苦しむが、その若い女性を見上げて...その名前を告げる。

真祖 アルクェイド・ブリュンスタッド。通名 芥ヒナコと異なり、本当の真祖であり…地球が吸血鬼の親玉を参考に産み出した純血の真祖なのだ。

 

「なぜ…貴女のような存在が居る?サーヴァントが呼べるなら…人理は肯定されている筈…」

「さあ?それは貴方の世界での話でしょ?ゼル爺が言ってた冬木のブラウニー」

「まさか…他の死徒と同じく、北海道と埋蔵金が狙いか?」

 

毒で苦しむ平たい顔族のサーヴァントの問いかけに、アルクェイドは答えない。その代わりと言ってか、豪商の頭部を踏み潰して完全に破壊した。

 

「うわー…ゼル爺が言ってた通りじゃん。ゼル爺もこうなること見えてたら、とっとと弟を庇って剣聖に預ければ良いのに。

冬木のブラウニーも大変だね。死徒に召喚されてさ」

「死徒?」

「そっ。このアメリカ人…私の弟を何万も殺し続けて開発された薬を使って、人から吸血鬼になったの。まあ、弟もまさか自分が人間と真祖の中間だなんて思わないよね」

 

毒が回ってきたのか、顔と太ももが更に腫れてきた平たい顔族のサーヴァントを放置してアルクェイド・ブリュンスタッドは歩き出す。

 

「待ってくれ…ゴホゴホ!!真祖に弟だと!?」

「うん。本人は死徒と人間のハーフだとまだ思ってるけどね。だってさ、死徒と人間のハーフじゃ不死になるわけないじゃん。そもそも死徒って一度死んで肉体が変化してるしね。

真祖は産まれ持った存在よ。純血の真祖は私、死徒と真祖を合わせたのがアルトリュージュ・ブリュンスタッド…私と剣聖で完膚なきまでに破壊したから、赤ちゃんからやり直しだと思うけど。そして人間と真祖を合わせたのが…これから会いに行く弟よ」

 

このようにコタンの周辺を不注意に歩くのは余りにも危険すぎる。

 

 

「このようにアイヌのコタンの周辺は危ない仕掛け罠が仕掛けられている。1人で歩くのは危険だぞ」

 

そんな仕掛け罠のことを杉元ご一行+谷垣ニシパ、アストルフォきゅん、ニコラスの兄貴はアシリパさんのコタンの周辺でアシリパさんの叔父さんであるマカナックルさん(アシリパさんのアチャボ)から聞かされて、これから設置する仕掛け罠…アマッポの実物を見せられていた。

えっ?佐川官兵衛さん?マスターが心配だって言って、褌一丁で小樽に戻っていったよ。

 

「おっかねぇ…これもし人がかかったらどうなるんだ?」

 

もしこの毒矢に刺さってしまったらどうなるのか?想像した杉元が震えながらアチャボに聞く。これが刺さってしまうと…

 

「これはカワウソ用だからトリカブトの毒しか入っていない。だから直ぐには死なないが、直ぐに抜いて助かっても全身が倍に膨れたりするな。だが、私の知人は直ぐに矢を抜いたが、毒が回ってしまい…数日間苦しんで最後は身体が倍に膨れて亡くなった。本当に気を付けてくれ」

「マジか…気を付けるよ」

 

身体が倍に膨れて苦しむ姿を思い浮かべ、沖田さん達も顔面蒼白となるのだった。

 

 

そしてアシリパさんの育ったコタンにたどり着き、チセ…家に入ると、そこには…

 

「ほぇー!!便利ねお婆ちゃん!そのまな板!」

「アー」

 

口元に大きな刺青を入れたアシリパさんのお婆ちゃんであるフチ。フチがおぼん+まな板としての便利な食器であるメノコ板をアルクェイド・ブリュンスタッドに説明し、その側では顔がパンパンに腫れた平たい顔族のサーヴァント…エミヤシロウが布団で寝かされていた。

 

「「「本当に身体がパンパンに腫れてるぅぅぅう!!」」」

「「はいぇぇぇえ!!真祖アルクェイド・ブリュンスタッドォォォォオ!?てか、なんか性格変わってるぅぅう!!」」

 

沖田さん、杉元、アシリパさん、アストルフォきゅんは平たい顔族がパンパンに腫れているのを目撃して叫び、ヒンメルとニコラスはアルクェイド・ブリュンスタッドが寛いでいるのを見て、叫んでしまう。

 

「ヤッホー!マイブラザー!!ベ・ゼのイデアブラッドは使いこなせてる?」

「へ?ブラザー!?なんのこと!?てか、師匠の原理血戒が俺にあるってどう言うこと?」

「ふーん。そこのサイボーグは知ってるみたいよ?」

 

アルクェイドはニコラスを見て、にやけながらそう言った。事実、ニコラスはヒンメルがアルクェイドから「マイブラザー」「イデアブラッド」などの言葉が出ても知ってたのか反応が薄い。

 

「えっ?」

「まあ、俺とガブさんは薄々そうやなって思ってたわ。だってお前、十数年しか生きてないのにおやっさんの原理血戒適合してもなんともないやんけ。あと、そこらの死徒27祖より遥かに魔力多いし、魔力使うのに魔術回路使ってないやん。完全な不死身でまさかやと思ってたけどな」

 

 

 

 

「いや、この美人な姉ちゃんがヒンメルのお姉さんだったってことは一旦置いとこう!!このパンパンに腫れた人はなんなの!?」

「「「「確かに!!」」」」

 

パンパンに腫れた平たい顔族のサーヴァント、白石に突っ込まれながら言われたことで再び注目の的となる。

 

「私は…衛宮士郎。西暦2025年の時代に死んだ、正義の味方の成れの果てだ」

「「「しかも未来人!!」」」

 

パンパンに腫れた平たい顔族改めてパンパンに腫れたエミヤシロウ!!彼の真の素顔を杉元達は何時知れるのか!?

 




次回…アイヌのご馳走!!お婆ちゃんのメノコ板が活躍する!?

谷垣の代わりにアマッポにかかったエミヤニシパであった。

近藤さん…どうする?

  • イケメン枠のFate
  • 変態が多いから銀魂ベース
  • 史実の屑やろう!永倉爺さんぶちギレ!
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