ゴールデンOKITAさん 作:アイヌ文化保存係
「先ず杉元は童沖田と童アシリパと違い、魔力を用いた強化は出来ません」
その日の夜。既にその日のニシン漁関係のお仕事は既に終わっており、日雇い労働者や出稼ぎ労働者に雇われ漁師の皆さんは各々の番屋に帰ってどんちゃん騒ぎをしていたり、現物支給で貰った新鮮なニシンを囲炉裏で塩焼きにして夜食にして食べたり、身欠きニシンをキャベツやニンジンと共に麹で浸けてニシン漬けを作ったりして有意義に過ごしている。
では杉元ご一行+今回の助っ人の皆さんは何をしているのか?それは空き時間を効率的に用いて王騎将軍による、杉元ご一行の短時間でパワーアップを行おうとしていた。修行を受けても短期間でのパワーアップなんて普通は出来っこない。しかし、王騎将軍には他者の成長を促すスキル コーチングがあり、王騎将軍が指導或いは見守ることで成長率や成長速度に補正がかかるのだ。
「やっほー!!すごいです!沖田さん、今ならオリンピックの金メダル全部制覇出来ますよ!!」
「沖田沖田!!私もジャンプ力がすごいことになった!!」
これにより、沖田さんとアシリパさんは魔力を用いた身体強化の術をゲッチュ。高まったフィジカル補正で、アシリパさんが数メートルのジャンプを行ったり、沖田さんなんて古武術による身体能力活性と合わせて瞬きより早く移動している。
しかし、このパワーアップは魔力が使える人しか出来ず、残念ながら杉元は使うことが出来ない。しかし、杉元でも行うパワーアップやフィジカルを引き上げる方法は存在する。
「杉元は丹田と気という物を聞いたことはありますか?」
「丹田?…あー…なんか亡くなった爺ちゃんがそんなこと言ってたような。そういや、その爺ちゃんが言うには幕末の凄腕の浪人の中には、腹筋が割れてるけどお腹が出ている人も居たって」
丹田。それは下腹部のことであり、ここで気を練ることで身体能力を引き上げることが出来る。事実、杉元の亡くなった爺ちゃんの証言によると、幕末には腹筋がバキバキに割れているが…お腹がビール腹や紛争国の貧栄養児のようにお腹が出ている猛者が何人か居たそうだ。これは恐らくだが、丹田を効率良く使うため、下腹部が発達した結果だろう。
「それを今から覚えて貰います。しかし、丹田から気を練って身体能力をブースト出来るようには、正攻法では修得に時間がかかりすぎる。そこで、最短の方法を行いましょう」
だが丹田で気を練って身体能力をブーストさせる方法は修得に時間がかかってしまう。しかし、それでは杉元がパワーアップする頃には万全なサーヴァントを呼び出せる豪商達、レガート率いる聖堂教会陣営、地の利と人海戦術が使える第七師団チームが埋蔵金と権利書をゲッチュしてしまう。それでは間に合わない。
しかし、王騎将軍は素早くそれを覚える手段を開発してくれた。
「先ず、丹田は下腹部です。では丹田にもっとも近く、日頃から使う大きな筋肉は何処でしょうか?」
「日頃から使う?近い?…もしかして尻?」
丹田にもっとも近く、日頃から使う大きな筋肉は尻である。尻?…ウソだー!!と思うそこの皆さん、おしりの筋肉が無かったら人間は歩くことはもちろん、立つことさえも出来ないのだ。それに、筋肉の強さなら尻は腕よりも強いのである。
「そうです。なので…こうします!」
ならば最短で丹田から気を練り、身体能力をブーストさせる方法はなんなのか?それは…お尻に木刀を挟むことである。王騎将軍は杉元に実演を見せるため、お尻に木刀を挟んで見せた。
「ちょっとまてぇぇぇぇ!!そんなバカな方法があるか!!」
すかさず、見学していたヒナコがツッコミを響かせる。そりゃそうだ、伝説の大将軍が将来性の塊である若者を育てるためとはいえ、お尻に木刀を挟んだのだから。
「なるほど!!こうだな!!」
そして杉元もすかさず、お尻に木刀を挟んだ。後はこれで丹田で気を練り、身体に回して身体能力をブーストさせる方法を身体で覚えるだけである。
「お前もやるんかぁぁぁぁあい!!」
ヒナコのツッコミが響くが、しょうがない。魔力がない杉元が強くなるためには、丹田から気を練って身体能力を高める方法を学ばなければならないのだから。
「ではこのまま打ち合い稽古といきましょう。正し、下腹部に意識を向けて、気を感じながらですよ」
「おう!!」
そして王騎将軍と杉元は、お尻に木刀を挟んだまま…木の薙刀と三十年式小銃で打ち合い稽古を始めてしまった。
「お尻に木刀挟んだまま稽古はじめちゃったよ!!この大将軍と日露戦争の英雄!!」
空気が震え、大地が震え上がる。杉元佐一という人類のバグに片足突っ込んでいた人物が更なる力を手にしてしまったのだ。
「そうそう!!ほら…イメージイメージ!!」
「頭で考えてひゅいっとやる感じ!!」
「どんなイメージなの!?」
一方、ヒンメルは自分の身体の中にあるイデアブラッド+真祖のポテンシャルを発揮するため、王騎の講義を受けた後に、アルクェイド&ガブリエルから固有結界の領域展開や空想具現化+イデアブラッドを使えるようになるための講義を行っていた。
「ほら!このニシンをチタタプする感じに!!」
ザシュ!!とりあえず、空想具現化はまだ不得意だが、ベ・ゼのイデアブラッドを多少は使えるようになり…不可視の斬撃でニシンを三枚下ろしから微塵切りは出来た。
「この調子で、明日の朝ごはんも宜しく~全部、イデアブラッドの力で切ってね?」
「マジで?」
世界初!!イデアブラッドの斬撃を用いての朝食作りと下拵えが此処に始まった!!
「馬鹿らしい…先に帰ろう」
ヒナコ、先に番屋へと帰路に着く。3分ほど歩いて番屋の近くに着くと、ゴトン…とヒナコの首が切断されて鮮血が噴水のように吹き出した。首が転がり、ヒナコは自分の首を切った人物を見る。その人物は…布で素顔を隠しているが、包丁でヒナコの胴体に「目」と刻んだのだった。
(コイツが…辺見和雄!?)
ヒナコは生首の振りをして犯人…辺見和雄を見る。素顔は分からないが、服がずれて胸の刺青が見えた…そこには目と記されている。間違いない、辺見和雄だ。
辺見和雄が去った後、ヒナコは自分で首をくっつけて、その場から逃げるように杉元達の所に戻る。
「というわけで、さっき辺見に一回殺されたわ。素顔は見えなかったけど、気配が無かったわよ」
「「「やっぱここに居たぁぁあ!!」」」
「あ~誰か、僕を満足させる人は来ないかな~弟のように全力で抗って殺されたい~」
月光に照らされた辺見は顔を覆っている布を取る。素顔は善人に見える優男であった。
だが、彼は知らない。少々、餌を巻きすぎたお陰で…ヤバい連中が続々と集まってくることを。
次回…刀崎さん再び。からの続々と集うヤバい連中
近藤さん…どうする?
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