ゴールデンOKITAさん 作:アイヌ文化保存係
「うぇぇ…まさかあんなに美味しいカレーのお肉がカエルだったなんて」
時は回って午後1時。永倉爺さん行きつけの洋食屋でライスカレーを食べた、杉元さんご一行は再び永倉爺さんの屋敷に戻ってきた。だが、その洋食屋で沖田さんは普通のライスカレーを頼んでしまい、どこかの真祖と同じくカエルのカレーを食べてしまったのだ。
「あのオソマ、ヒンナヒンナ」
アシリパさん。牛肉のライスカレーを食べてご満悦。因みにオソマとは、アイヌの言葉でウンコであり、アシリパさんは茶色いカレールーをウンコと本気で思ってしまったが、食べてしまえば万人受けするヒンナヒンナなカレーの虜となったのだ。アシリパさんの好物に食べれるオソマが追加された。
「さてと、いきなりだが…お前さん達、刺青の暗号だが…これから毎度毎度…殺して皮をひんむくのか?」
屋敷に戻って早々、永倉爺さんがそう言う。確かに言われてみればそうだ。杉元に埋蔵金と刺青囚人のことを話したオッサンは既に死んで、刺青人皮を剥ぎ取っているが、アシリパさんが言うには刺青は皮を剥がさなければ組み合わさないようになっており、暗号を正しく読むためには皮をひんむく必要がある。
「よっぽどの悪人なら、俺はそうするな。沖田さんとアシリパさんを人殺しにはさせないさ。沖田さんは前世で経験があるから、沖田さん次第だが…アシリパさんは人を殺したくない。俺は日露戦争で人を殺しすぎた、地獄の特等席は俺が座る」
だが、杉元は覚悟が決まっている。誰かがやらねばならないなら、自分が進んで行うと。戦争は人を変えてしまう、それは杉元自身が一番良く知っており、戦争で心優しい青年は根本は変わらないとは言え、殺しのリミッターが壊れてしまったのだ。
「俺も相手の心が人間でないなら、喜んで祓いますよ。もう、何人も心が人間じゃない魔術師や吸血鬼を祓ってきましたから」
もちろん、ヒンメルだって殺しの経験は多々ある。杉元のように、戦争で相手を殺さなければこちらが死ぬ…ということではなく、心が人間ではない存在を殺してきた。例えば他の人間で人体実験を行う魔術師だったり、人間を辞めて心まで捨ててしまった吸血鬼(元人間含む)である。
「私としては、杉元とヒンメルに出来るだけ殺しはしてもらいたくない」
「お二人とも、アシリパちゃんもこう言ってますし…殺しは、殺さないとこっちが殺られる場合や極悪人程度にしときましょうよ!」
沖田さんとアシリパさんの言葉もあり、一先ず殺し(対人間)は極悪人や殺さないと此方がやられる場合のみとなった。しかし、それでは刺青が手に入らない、ならばどうするのか?写しを作るしかないだろう。
「囚人を捕まえて、紙と鉛筆でスケッチ…模写するのどうですか?その間に旦那が囚人を尋問して情報もゲット出来ますよ」
「良いアイデアだヒンメル。画用紙と鉛筆は小樽に売ってるな。これで行こう」
ヒンメルのアイデアを杉元が肯定した。確かに囚人を捕まえて沖田さん達がスケッチ、その間に杉元が囚人を尋問して情報を吐き出させる。これを行えば相手を殺さずに済むし、情報もゲット出来る。
「良いアイデアだが、ちょっと、待ちな。スケッチするのは良いが…この刺青人皮を組み合わせて地図のようになる場合は使えんぞ」
ここで永倉爺さんからのダメ出し。確かに刺青人皮を広げて、繋げるように組み合わせて地図のようにすれば、スケッチでは難しいだろう。ではどうすれば良いのだろうか?
「じゃあ、どうするんですか永倉さん?」
「なに、油紙などの肌に張り付けて透かせる紙を肌に張り付けて、刺青をなぞるように塗れば正確な暗号が手に入る。そうすれば、無闇な殺生はしなくて良いだろ?」
そう、油紙などの肌に張り付ければ透かせる紙を用意して、刺青の所に張り付けて、刺青をなぞるように筆で書けば正確な暗号がゲット出来て、殺さずに済むのだ。これが出来れば、協力的な囚人は仲間に出来るし、極悪人はフルボッコに出来る。まあ、囚人だから9割は極悪人かも知れないが。
「それは良いですね!永倉さん、頭が良い!!」
「いや、殺生どころじゃない。既に持ってる刺青人皮でそれをやれば、予備も作れる!」
「ならば…練習だな。野郎共!!先ずは上の服を脱げ!!」
その結果、居間では上半身裸となり、死んでもおかしくない傷痕が沢山残るMuscleボディを見せつける杉元。同じく上半身裸となり、埋葬機関の秘密兵器 第七聖典を使うための刻印が背中に刻まれたスポーティーボディを見せつけるヒンメル。
2人の後ろでは油紙と筆を持った沖田さんとアシリパがスタンバイしていたのだった。今から行うのは囚人に油紙を張り付けて、刺青人皮の写しを作る行程の予行演習である。
「杉元。凄い傷だらけだな。そして胸板が分厚いな」
「やだもー、アシリパさん無闇に触らないで!!」
「いやー、ヒンメルも凄い身体ですね。ボコボコに割れた腹筋!側筋!!惚れ惚れしますよー」
「沖田さん!?君、わざとやってない!?なんか、手先が妙にエロくない!?」
こうして、男子2人は女子2人のオモチャにされるのだった。
「これほどの傷を受けて後遺症なしだと?日露戦争の英雄はやはり化物か」
だが、使い魔越しに、ゾォルケンが盗聴を行っており…杉元達が刺青人皮を持っていること、殺さなくても刺青の写しをゲット出来ることが知られてしまう。
「彼が肉体活性の古武術のやり方をマスターすればどうなる?サーヴァントに匹敵する人間兵器になってしまう。それより、埋葬機関の少年もだな。第七聖典をベ・ゼから受け継いでいたか…いや、この刻印が示すに…ベ・ゼの原理血戒を受け継いでいるのか。だが、少年はこのことを知らないだろう」
盗聴を続ける正義の魔術使いゾォルケンさん。そんな時だった。
『そういや、第七聖典は?あるんなら、前のクマ、簡単に倒せたんですよね?』
『カトリックとイギリスの猛反発を受けましたけど、刀崎さんの刀鍛冶の里で、近代化改修中です』
「ぶっふぉ!?」
第七聖典。刀崎さんと愉快な職人仲間の手で、近代化改修という魔改造を受けてる模様。やはり、日本の職人は頼りになる!!
第七聖典、旧月姫の近代化改修前(槍)からリメイク月姫の第七聖典(刀崎さんスペシャル)に改造中。
次回、囚人探しを始める杉元ご一行。さっそく釣れたけど、囚人が射殺された!?その犯人は…陸軍最強第七師団!?
食べてみたい食事!!
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チタタプ
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オハウ
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サッポロビールとライスカレー
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ラッコ鍋
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杉元のオソマ