前略、グランドオーダーに巻き込まれました。   作:モフモフ毛玉

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自分一人じゃないと思えるのは、精神衛生的にはマシ

 

 

「せんぱーい…レポート手伝って下さい…」

 

両目に涙を溜め、捨てられた子犬のような雰囲気でレポートを胸に抱えながら縋り付く、運悪く人類最後のマスターとなってしまった少女、藤丸立香。

 

「えぇ…特異点Fは君とマシュの二人組だったんだから僕は何にもアドバイス出来ないんだけど…というかマシュと一緒にやった方が早いって」

 

そして、いつの間にか廊下でぶっ倒れてたので成り行きでマスター候補になった自分…祖月輪 湊(そがわ みなと)は…幸か不幸か、サーヴァントを召喚出来た為に立香のサポート役兼二人目のマスターという扱いになった。

 

「…私もそう思ってたんですけど、定期検診って事で連れてかれちゃって…先輩しか頼れる人が居ないんです!」

 

そう言って自分の机の上にドサッ!とまぁまぁな厚さのレポート用紙を置く。

 

「…じゃあ記憶を呼び起こしながら、特異点Fを振り返ろうか」

 

「はい…アレは確か…」

 

そう言って特異点Fを振り返る立香を見ながら、心の中で思う。

 

拝啓、前世の父さんと母さん。

今世の人生は、波瀾万丈が過ぎる様です。

 

〜〜〜

 

そもそも、自分がこの世界で生を受けたのは前世による死が要因だと思われる。

 

「よし、今日も頑張るか…うっ…!?」

 

FGOのプレイ中に急に胸が痛くなり、スマホを手放して胸を抑え、ベッドの上をのたうち回った。

 

そして、自分の胸部から白く輝いた光の玉を見た瞬間…自分の意識はプツリと切れたのだ。

 

そして、目覚めれば赤子で

 

「おお、生まれたぞ!」

 

「良かったわ…!」

 

恐らく今世の両親と思しき声を聞き、目が見えるまで育てば

 

「あぁ、見えてるかな?お父さんだよー」

 

「ママでちゅよ〜」

 

顔立ちは日本人だと言うのに、父は赤茶色、母は赤髪というまぁまぁ有り得ない髪色な為にここは何かしらの作品の世界だろうと理解して

 

そのまま生活していたら献血車が近所に来ていたので、自分も助けになればと受けに行けば採血途中で意識をなくし

いつの間にかよく見たあの廊下でぶっ倒れていた。

 

そこからはFGO冒頭とほぼ同じである。

カルデアが大爆発し、藤丸立香とマシュ・キリエライトは特異点Fに飛ばされた。

 

自分は仮眠室でグースカと寝ていた為ガッツリ集会に遅れ、爆発範囲のギリギリ外だったお陰で助かったのだ。

 

そして、立香とマシュは特異点Fを終えて帰還。

 

そこからレポート提出となり、自分に泣き付いてきた、という訳である。

 

〜〜〜

 

「…という感じなんですけど」

 

そんな事を思い出しながら、立香から特異点Fの話を聞く

ゲームと同じ様に進み、同じ様に終わった様だ。…ならば

 

「戦闘は思い出せる限りマシュについてを書いて、セイバーの言っていた事の中で気になる部分を付け足せばいけるんじゃないかな?」

 

「な、なるほど…やってみます!」

 

そう言ってその場でレポートを書こうとする立香に

 

「…もう質問ないなら自室で書きなさい、異性の部屋に来るのもまぁまぁ認められないのに、滞在なんて以ての外だよ」

 

「は、はい…!」

 

自分の表情に気圧されたのか、若干距離を取って立香は去って行った。

 

『ありゃりゃ、あのお嬢さん結構美味そうなのに自分で逃すの?』

 

「そりゃ可愛いけどねぇ…手を出したらダメだよ…そもそも自分は主役じゃないんだ。サポート役が気楽だよ。アヴェンジャー」

 

『ひっひっひっ、同じ日陰者同士ですよーってか?』

 

そう言って、自分の影からヌルリと現れる人型真っ黒黒スケ…真名をアンリマユという。

 

『しっかし、マスターも不憫なもんだよなぁ。言っちゃえばあのお嬢さんが使えなくなった(・・・・・・・)時の予備なんだから』

 

「まぁ、その分あの子のプレッシャーが少なくなれば良いけどねぇ…」

 

そんな自分も、肝心のファーストサーヴァントがエクストラクラス…しかもアンリマユな時点で厄ネタを背負っている事には変わりないが

 

「ここから先、どうなる事やら…」

 

 





基本的に特異点は藤丸が攻略して行く形です。

巻き込まれた、お前も行ってこい!以外では湊が行く事はありません。
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