前略、グランドオーダーに巻き込まれました。   作:モフモフ毛玉

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初めて挑む事には、肩の力を抜いて挑むのが丁度いい

 

そして次の日

 

立香とマシュ、湊とそれぞれのサーヴァント達はとある場所に来ていた。

 

そこは倉庫区画の奥にある大広間ホール。元々は閉鎖空間で働く職員用のリフレッシュルームだったらしく、極寒の地には少々不釣り合いな洋館風の内装となっている。

 

そこには、デジタルからアナログまで遊戯用の設備や機器が一揃い、そんな場所を少年少女が見つけたならば…

 

「じゃ、自分はここでミミックデーモンの効果を発動。はいオープン!」

 

「あー!!私のモンスター達がぁぁ!!」

 

遊ぶに決まっている。

 

そして、今やっているカードゲームは数少ない貴重なリソースを使い、前世で有名なカードゲームをパクってカードゲームを作った。

 

これも藤丸立香の為ですで強引に通しました。私は悪くはありません。

 

「マスター…次はこの魔術カードを使うと良い」

 

エミヤはそう言って立香の手札のカードを指す。

 

「何言ってんだ、さっきの状況なら守りに入らずに押して行けば勝てただろ、勝機を逃したら次また来るかも分からねぇぞ」

 

クー・フーリンはそう言って墓地に行ってしまったモンスターのカードを数枚手に取ってトントンと指で叩く

 

「この罠を伏せても良かったかと…」

 

メデューサはそう言って手札の罠カードを指差した。

 

この様に、ゲームを通してのコミュニケーションが取れるのを立証すればより要求が通るだろうとデッキをシャッフルしながらしめしめと思う。

 

「…マスターってカードゲームだと容赦なく叩き潰すんですね…」

 

「…しかし、先程の戦いはどちらがミスをすれば負けていました…ゲームと言えど勝負は勝負、勝利の為に外道と呼ばれる手を使うのもまた必要ですね」

 

「……最近のゲームというのは、ここまで一方が押せてしまうモノなんですね」

 

ドン引きするセイバーリリィ、冷静に勝敗を分析する呼延灼、淡々とカードゲームの進化に驚くランサーアルトリア

 

何故だろうか、好感度が下がった気がする。

 

「うぅ…二回目!次は勝つ!」

 

「ふ、ならばこっちはデッキを変えてアンデッドの恐ろしさを教えてやろうか…!」

 

そして2回戦開始!という時に

 

『二人ともー、特異点が発見されたからブリーフィングを行うよー、中央管制室に来てねー』

 

カルデア内に流れるゆるゆるボイス…カルデアに召喚されたサーヴァント、ダヴィンチの呼び出しに、カードをシャッフルする手を止めて立ち上がる。

 

「…呼ばれたみたいだし、行こうか」

 

「…は、はい!」

 

そしてそれぞれの部屋でカルデアから支給された礼装に着替え、中央管制室に向かった

 

「おはよう二人とも、よく寝れたかな?」

 

中央管制室には、名前をロマニ・アーキマン 、皆からはDr.ロマンと呼ばれている…カルデアの医療担当ではトップを預かっている人物だ。

 

唯一カルデアでの被害を免れて動くことが出来たため、以後ではダヴィンチと共に自分達のサポートに回ることになった。

 

「それじゃ早速ブリーフィングを開始しようか…

 まずは…そうだね、キミ達にやって貰いたい事を改めて説明しようか」

 

そうして受けた説明を簡潔に纏めると

 

 大まかに目的は二つあり

 一つ目は特異点の調査及び修正。

 二つ目は聖杯の調査、及び回収か破壊。

 

この二つを目的として特異点に向かう必要があり、更に特異点でサーヴァントを召喚する為には召喚サークルを作る必要がある。

召喚サークルを作らなければ新たなサーヴァントを呼べず、カルデアからの物資を受け取る事が出来なくなってしまう。

 

そこを注意する必要がある様だ。

 

説明を受けた後

 

立香はマシュを含めた全てのサーヴァントを連れて

 

自分はアヴェンジャー以外の3人を連れて

 

特異点であるオルレアンへとレイシフトした。

 

レイシフトをしながら思う

 

「…自分のレイシフトの適正…50%だったな」

 

そう思いながら、パッと景色が変わり、浮遊感。

 

「……スーッ…さよなら今世」

 

少し遠くで立香とマシュの悲鳴が聞こえた、大丈夫だろうか…

 

「まだ…死なせません…!」

 

ナムナムとお経を唱えていた自分は、ランサーアルトリアに小脇に抱えられて事なきを得た。

 

「大丈夫ですかマスター!?」

 

「いきなり空にいた時はびっくりしました…」

 

呼延灼とセイバーリリィは既に着地済みだった様で、平気そうである。

 

『祖月輪くん、大丈夫かい?』

 

「大丈夫ですけど…立香達とは大分離れてますね…」

 

『多分だけど、君と立香ちゃんのレイシフト適性の問題だと思うよ。立香ちゃんはレイシフト100%だけど君は50%だから座標指定しても大きなズレを生み出すみたいだ』

 

「…まぁ…そうですよねぇ…所で、僕はどう動けばいいですか?二手に分かれての行動はそちらの負担が大きいですし、一度合流する形とかどうでしょう?」

 

『そうだね、その方が良い…今立香ちゃん達の座標を教えるから……ああっ!?大変だ!』

 

 

管制室で何が起きても良いように、と逐一で行動を監視しているDr.ロマン。

立香達に何かトラブルがあったのか慌て出したので、黙って待つ事にした。

 

「む、立香達の所で何やら戦闘が起きていますね」

 

呼延灼が目を細め、地平線に豆粒程度な大きさの立香達の状況を報告する。

 

「この人数なら…ランサー、行けるかな?」

 

Dr.ロマンから座標報告を聞いている暇はないと判断し、自分達で立香の方に向かう事にした。

 

「問題ありません」

 

「私は自分の馬があるのでそれで向かいます」

 

「ありがとうランサー、アサシンは立香達の状況を見ながら報告してくれ、何かあったら真っ先に行って欲しい」

 

「分かりました」

 

「セイバーは…うん、僕と一緒にランサーに乗せて貰おうか」

 

「はい、分かりました!」

 

「よし、じゃあ出発!」

 

呼延灼は真っ先に自らの馬を出して走り出し

 

セイバーリリィは慣れているのかヒョイとランサーアルトリアの馬に乗った。

 

そして自分は…

 

「…ランサー、高くて乗れない」

 

「…私が乗せますね」

 

馬がデカい為に乗れず、ランサーにヒョイと抱えられ、セイバーリリィとランサーアルトリアに挟まれる形で乗馬する。

 

「マスター、乗馬の経験はありますか?ないのでしたら私に捕まってくださいね!」

 

「…乗馬の経験はない…腰回りに触れるけど、セクハラとかで訴えたりしないよね?」

 

「…せくはら…?マスターなら触れても大丈夫ですよ!落ちたら危ないのでしっかり抱きついて下さい!」

 

「…私も後ろに居ますので、抱きつくのが嫌でしたら背を私に預けても良いですよ」

 

前門の美少女、後門の美女という状況になってしまった。

 

「…じゃあ危なかったらどっちかに行くのでその形でお願いします」

 

「分かりました、行きますよ!」

 

ヒヒンと馬が鳴くと共に、強風が発生した

 

「ピャァァ!!!!」

 

情けない悲鳴が、辺りに木霊した…

 

 

 

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