彡(゜)(゜)「ワイは菅野直。日本帝国海軍の撃墜王や」 作:名無ナナシ
第37話 息抜き
チョクは運動神経抜群だった
剣道の試合では得意の貫き胴で上級生相手でも善戦していた
そしてとても俊敏だった
水泳なんて得意中の得意でまるで魚のようだった
彡(゚)(゚)「ワイは台風で濁流した川も泳ぎ切ったんや」
と嘘丸出しの冗談も言っていた
そんな彼でも、鉄棒は苦手だった
彡;(゚)(゚)「ぐぬぬぬ……」
彡(●)(●)「クソが!なんでできんのや!!」
(´・ω・`) .。oO(真面目だな)
できない自分の不甲斐なさに憤慨してるよ
(´・ω・`) .。oO(でも、チョクは真面目なだけの人間ではなかった)
彼はよく隙を見ては外出して門限ギリギリまで帰ってこないこともあった
この前なんて短剣を押さえて慌てて駆けこんできたし
いったい外でなにをやってたんだか
まあ、息抜きを覚えなきゃ
規律の厳しい軍学校での生活なんてやってられないよ
第38話 相撲
「はっけよ~いのこった!!」
(´・ω・`) .。oO(今日は全校生相撲大会が催されていた)
日頃から鍛えている男たちが組んず解れつし
体がぶつかり合う光景はすさまじかった
さてと、そろそろボクも出てみようかな
三十分後
( ;´-ω-` )「ふぅ……ふぅ」
「はっけよ~いのこった!!」
ドン!
(;´・ω・` )「うっ……」ズサー
( ;´-ω-` ) .。oO(いったいこれで何人目だろう……)
ボクは負けに負けまくっていた
この大会は負け残り……
つまり、負けた者はだれかに勝つまで土俵を降りることは許されなかった
(;´・ω・` ) .。oO(どうしよう……)
負け続けるほど体力も消耗してまた負けるという
負の連鎖が続いている
このままじゃそのうち力尽きて倒れてしまうよ……
彡(゚)(゚)ノ「よっしゃ!次はワイがいくわ」
(;´・ω・` )「チョク……」
彡(゚)(゚)「疲れ切っとるようやなタケ」
彡(゚)(゚)「今のお前なら小柄なワイでも余裕で倒せそうや」
(;´・ω・` )「うっ……」
彡(゚)(゚)「ほな、いくで!」
「はっけよ~いのこった!!」
ドン!とチョクは勢いよくぶつかってきた
(´・ω・`) .。oO(あれ?)
勢いの割には……全然、力が入っていない
彡(゚)(゚)「たく……世話がかかるやつやで……」
彡(゚)(゚)「ほれ、さっさとワイを放り投げんかい」
(´・ω・`)「え?え?」
彡(゚)(゚)「はよせい……八百長やと思われるやろ……」
(´・ω・`) .。oO(そうか……)
チョクはわざと負けようとしてくれてるんだ
ありがとう、助かったよ
グッと力を込めて押し込むとフワッとチョクの体は浮き上り
土俵の外に飛んで行った
彡(゚)(゚)「ぐえー負けたんご」
第39話 相撲②
ボクはチョクに救われた
でも、チョク自身はこの後が大変だった
小柄なチョクは格好の獲物となされ
上級生からターゲットとされた
チョクは負け続けた
ボクと同じように負の連鎖が彼を容赦なく襲った
(;´・ω・` ) .。oO(どうしよう……)
ボクが出ていきたいけど……
一度、勝った者はもう土俵には上がれない
同期の皆もチョクを憐れんではいても
自分が彼の立場になることを恐れ沈黙している
彡;(゚)(゚)「ふぅ……ふぅ」
(`3´)「次はオレや」
(;´・ω・` ) .。oO(チョク……)
彼は肩で息をし、疲れ切っていた
まるでさっきまでのボクのよう
……でも、ボクとは違って
諦めた者が放つ特有の悲壮感は漂っていなかった
彼は猛獣のような鋭い眼光で敵を睨みつけていた
「はっけよ~いのこった!!」
;(゚)(゚)ミ三三3ダッ!!
チョクはまっしぐらに相手のふところに飛び込んだ
そして勢いそのままに敵の片足を取った
(;`3´)「なっ!!」
;(゚)(゚)ミ「うをおおおりゃああああああああ」
敵はバランスを崩し、倒れた
彡;(゚)(゚)/「よっしゃ!ワイの勝ちやあああああああ!!」