彡(゜)(゜)「ワイは菅野直。日本帝国海軍の撃墜王や」   作:名無ナナシ

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第114話 菅野直

第114話 菅野直

 

彡(゚)(゚)「ったく……どこまでも世話のかかる奴やで……」

 

彡(゚)(゚)「まあ、ワイの親友なだけあって……」

彡(゚)(゚)「あいつはやる時はやる奴や」

 

彡(゚)(゚)「タケならきっとなんとかしてくれるはずや」

彡(゚)(゚)「後は……頼んだで……」

 

彡(゚)(゚)「それにしても……いい天気や」

 

あの雲なんてめっちゃいい形しとるやんけ

 

啄木は地上からでも、雲の良さを見抜いたっていうのに……

空を飛び回っとったワイは雲を見る余裕すらなかったんやな

 

人間、必死になると目先のもんも見えなくなる

大事なもんも、大切なものも見えんくなる

 

極限状態にあればこそ見える境地もあるんやろうけど

そんなええもんじゃないで

碌なもんじゃないわ

 

特攻隊員に死を命じ続けた上官たちのように

人の命を軽んじるようになったら終わりや

もののあわれを忘れてしまったら終わりやで

 

せや、もののあわれを忘れたらアカン

人としての心……悲しみを解する心を忘れたらアカンのや

 

もののあわれさえ持っとれば

どんだけ人間が醜く偽善の生き物でもあっても

きっと歯止めになる

最期の一歩を踏みとどまることができるはずや

 

彡(゚)(゚) .。oO(ん?)

 

ワイはアホか!なに感傷に浸っとるねん!!

ここは戦場やぞ

友と部下だけを戦わせておいて

なに高みの見物を決めこんどるねん

ワイはいつからそんな最低な人間になったんや!!

 

彡;(゚)(゚).。oO(けど、どないしよう……)

今のワイが行っても足手まといになるだけやしな

うーん

 

彡(゚)(゚) .。oO(ん?)

 

なんや!簡単なことやんけ

仕切り直しや!やり直せばええだけやん

せや、なんせワイは菅野直や!!

 

名前の通り、いくらでもやり直せるわ!

 

『空戦ヤメ!集マレ!!』

 

チョクの言葉を受けボクたちは急いで戻った

でも……

 

(;´・ω・` )「どこにもいない……」

 

チョク!チョク!と何度も無線で呼びかけた

 

(;´・ω・` )「反応がない……」

(;´・ω・` )「もしかしたら不時着したのかも」

 

上空から翼を傾けて海岸を念入りに見て回った

 

(;´・ω・` )「機体らしいものはない……」

(;´・ω・` )「基地に帰ったのかな?」

 

大村基地

(;´・ω・` )「オヤジ!チョクは帰ってきた?」

(◦灬•)「いいや、帰ってきてはいないが」

 

(;´・ω・` )「チョクの機体が管内爆発を起こし、行方不明です」

(;◦灬•)「なにッ!」

 

(;´・ω・` )「時間をかけて探したけど、ついに発見できませんでした」

(;◦灬•)「もしかたしたら他の基地に不時着したのかもしれん」

 

(;◦灬•)「急ぎ確認する!!」

 

ボクはそれからもチョクも帰還を待った

望遠鏡で空を覗いたり、電話に聞き耳をたてた

でも……

 

(´・ω・`)「どれもむなしい期待に終わった」

 

チョクがいなくなってもボクたちは戦わなければならなかった

戦闘機も搭乗員の数も少なく、補充もなかった

 

(´・ω・`)「それでも……」

士気については、それこそ一分の衰えもなかった

 

(´・ω・`)「よし!行こうか」

彡●_●)(⌐●ω●)(⌐●ゝ●)『おー』

 

ブーン

 

空を飛んでいると、突然、頬に暖かさを覚える巨大な閃光が目に入った

やや間をおいて大音響とともに巨大なキノコ雲がムクムクと上昇していた

そのさらに上空には白く光ったB29が一機、東南の方向に去っていった

 

1945年8月15日

日本降伏

 

 

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