ロドス・アイランドの事務職員   作:妖精絶対許さんマン

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かなり久しぶりの新作です。書き方忘れてたりするので、リハビリ中です。


ドクター

ここは『ロドス・アイランド製薬』。『鉱石病(オリパシー)』という不治の病の治療を目的・研究している企業に俺は所属している。仕事内容は主に経費申請の審査に各国に入港する時の事務手続きetcと多岐に渡る。その中で最近多い業務は──────

 

「ヒスイ、いつもありがとう。君が手伝ってくれるようになってから仕事が早く終わるようになって、ボクも少し休めるようになったよ」

 

──────ロドス・アイランド製薬作戦部門のトップ、オペレーター達からは『ドクター』と呼ばれている()()の書類仕事を手伝うことだ。普段は金属製のマスクとフードで顔を隠していて度々不審者に間違われている。

 

「それは良かったです。ドクターもあまり無理せずに休んでください。ドクターの代わりは居ないんですから」

 

「──────ヒスイは優しいなぁ。そうだ、最近ヴィクトリアから取り寄せたケーキと紅茶があるんだ!一緒にその・・・・・・お茶にしない?」

 

腕時計で時間を確認するとちょうど十五時過ぎだった。一息吐くのにちょうど良い時間だ。

 

「そうですね。一休みしましょうか」

 

「な、ならすぐに用意するね!ちょっと待ってて!」

 

そう言うとドクターはバタバタとお湯を沸かしたり食器棚から小皿やらを出していく。俺も机の上の書類や筆記用具を端にまとめて移動させる。

 

「お待たせ〜、ヴィクトリアでも有名なお店のケーキなんだ。すっごく美味しいと思うよ!さ、座って座って!」

 

ドクターはニコニコと笑いながら机にケーキとティーカップを並べていく。応接用のソファーに座るとドクターが俺の真横に、それもピッタリと肩と肩がくっつくぐらいの距離で。

 

「あの、ドクター?近すぎません?」

 

「そうかな?」

 

ドクターはなんでもなさそうにケーキを食べ始める。いつもの金属製のマスクとフードを取ったドクターの容姿は銀髪黒目の美人な女性だ。普段からマスクとフードなんてせずに暮らしていればモテるだろうに。

 

「ドクターは普段からマスクしてますけど外そうとは思わないですか?」

 

「んー、ボクも外そうとはするんだけどさー、その度にケルシーが怒るんだよ。『君はロドスにとって重要な人物だと自覚するべきだ。鉱石病以外にもテラの大地には多くの病が存在する。他の病で君が体調を崩す、あるいは生命の危機に陥るようなことがあればロドスにとってそれは大きな損失になる』・・・・・・っていつものなっがいケルシー構文でお説教してくるんだ」

 

「そ、そうですか。でも、ケルシー先生もドクターの体調を心配して言ってるわけですから無碍にはできませんよね」

 

「それはわかってるんだけどねーサルゴンとか南の方に行くと暑くて暑く・・・・・・あ、でも良いこともあるんだよ?」

 

ドクターは妖艶な微笑みを浮かべながら俺を見上げてきた。

 

「ボクの素顔を知ってるのはアーミヤとケルシー、クロージャを除けばヒスイ、君だけなんだよ?」

 

「そ、それは光栄です・・・・・・」

 

「・・・・・・それだけ?もっと他には無いの?可愛いとか美人とか、君の感想を聞かせてほしいなぁ」

 

ドクターが寄りかかって来る。女性特有の良い匂いやら柔らかい感触やらが伝わって来る。

 

「び、美人だと思います・・・・・・」

 

「そっか、そっかぁ〜!ヒスイから見たらボクは美人なんだ。嬉しいなぁ〜すっごく嬉しいなぁ」

 

ドクターが俺の手を握って来る。なんか触り方が少しいやらしい。

 

「ねぇ、それならいっそのことボクと──────」

 

 

ピピピピッ、ピピピピッ

 

 

休憩終了を告げるアラームが室内に鳴り響くと同時に慌ててドクターを引き離す。危なかった・・・・・・アラームが鳴らなかったらどうなってたことやら。

 

・・・・・・チッ、間の悪いアラームめ。さ、仕事の続きしよっかヒスイ」

 

「そ、そっすね・・・・・・」

 

ドクターは何事もなかったようにマスクとフードを被り直して自分の机に座り直して書類仕事を始めた。俺も冷めた紅茶を一気に飲み干して事務仕事の続きを再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロドス艦内が寝静まった夜中、この時間に起きているのは警備担当のオペレーターと女子力低めのケルシーぐらいだ。シャワーを浴びたボクはモニターに電源を入れて()()()()()()()()()()()()。これはボクの毎日の日課。()()()ヒスイは優しくて、カッコいい。記憶喪失で右も左もわからないボクの仕事をいつも手伝ってくれて、鉱石病に感染した人達にも丁寧に接していてロドス艦内でも人気が高い。

 

「ヒスイに人気があるのは嬉しいけど・・・・・・余計な虫が付くんだよね」

 

そんなヒスイだからロドスの女性陣内でもモテる。特に一緒にいるところを見かけるのはエリートオペレーターの『ブレイズ』、賞金稼ぎの『スカジ』、あとはファッション狂人『W』に意外なことに『ケルシー』も一緒にいるところを目撃したことがある。

 

「ヒスイの手・・・・・・大きかったなぁ。あんな大きな手でヒスイに抱き締められたどうなっちゃうんだろ?壊れちゃうよねー、壊れちゃったらヒスイは責任とってくれるかなぁ」

 

はぁー、ヒスイにこんなに狂わされるなんて・・・・・・ヒスイは理性回復剤より依存性がある歩く麻薬だよ。ヒスイ無しじゃボクはもう生きていけないよ。

 

「ヒスイの出身は極東って言ってたし、極東に土地と家を買ってそこで式を挙げて、ヒスイの子供を産んで育てて一緒のお墓に入って──────」

 

ヒスイとの将来を考えながら極東の土地と結婚様式の本を読んで、極東の言葉で『良妻賢母』という存在を目指して知識を深めていく。




・コードネーム ヒスイ
・性別 男
・戦闘経験 本人希望で未記入
・出身地 極東
・種族 鬼
・身長 210cm
・容姿  額から二本の角が生えて翡翠色の髪を短く切り揃えている。
     体は鍛えられていて素手でコンクリート璧や岩盤を砕くことができる。

極東出身のロドス事務職員。人事部と言った花形職ではなく経費申請の処理や各国に入港する時の事務手続きを担当する部署に所属している。

極東のそれなりに名家の次男坊。家族仲は悪くないが極東の閉鎖的な空気に嫌気がさして家出同然に旅に出た。

炎国『龍門』のスラム街で暮らしていたことがある。その時に恋人がいた。現在は恋人が故人となっている。


・ドクター
・性別 女
・出身地 ?
・種族 ?
・身長 165cm
・依存度 10段階中8

ロドス・アイランド製薬作戦部門のトップ。チェルノボーグ帰還時より記憶喪失の自分を色々な面で手助けしてくれたヒスイに親愛の感情を抱き、感染者達に分け隔てなく接するその精神性に惹かれた。今では立派なストーカー予備軍に成り立つある。一夫多妻は許容するが自分が一番でなければ許すつもりもなければ、ヒスイは一夫多妻を受け入れないと信じている。


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