ザク隊長のドルフロ戦記外伝~時空を超えた奮戦記~ 作:零戦之介
今回は特地での初の対炎龍戦です。
自衛隊とG&Kの戦士たちは避難民を助けることが出来るのか!
それではスタートです。
村の外れにて・・・
レレイ「お師匠、これ以上詰め込むのは無理、馬車が持たない」
カトー「レレイ、どうにかならんか?」
レレイ「・・・ロクデ梨とコアムの実を置いていくのが合理的」
カトー「ん~、まいったのぉ」
カトー「大体、炎龍の活動時期は後五十年先だったはずじゃ、どうして今頃…」ブツブツ
レレイ「よし、準備が終わった。お師匠早く乗って」
カトー「あ~?ワシはお前に乗っかる少女的趣味はないわい!どうせ乗るならお前の姉のようなグラマーなボンキュッボンに…」
レレイ(ビュンビュンビュン
カトー「わっぷ!わ、わかったわかった!わしが悪かったから空気弾を投げつけないでくれ!」
レレイ「・・・冗談というのは人の関係を壊しやすくしてしまう一因でもある。特に性的なものはその恐れがある、大人なら弁えていて当然」
カトー「疲れる…歳は取りたくないのぅ」
レレイ「大丈夫、師匠はベッドの中のダニよりしつこい」
カトー「無礼な事を言う弟子に育ったのぉ…」
レレイ「これも師匠の教えの賜物だから」ビシッ
ロバ(ブルルル
カトー「どうやら重すぎたようじゃな」
レレイ「構わず積めといったのはお師匠」
カトー「し、心配するでない!我らは魔導士!ただ人のように行く必要はない!」
レレイ「魔法は神聖なものじゃ、乱用するものじゃない・・・師匠が教えてくれた言葉」
カトー「・・・・・・あー」
カトー「す、すまんかった…」
レレイ「いい、師匠はそういう人だとわかってるから」
レレイ『聖霊よ、我らに浮遊の力をもたらせ給え』
フワッ
ロバ(ブルルッ
◇
カトー「ん?どうしたんじゃ」
村民「あ、これはカトー先生にレレイ。今回は大変な事になって…」
レレイ「何かあった?道がふさがってるけど」
村民「この先で荷の積み過ぎで車軸を折ってしまった馬車が道を塞いでいて…」
桑原「避難の支援も仕事の内だろ!」
桑原「伊丹隊長は、村長から救援要請を引き出して下さい!」
伊丹「わかったおやっさん」
桑原「戸津は後続に事故を知らせて迂回させろ!」
戸津「えー!?どうやって…」
桑原「身振り手振りでどうにかしろ!」
スケアクロウ「私もお手伝い致します」
黒川「私は怪我人がいないか確認してきます。」
レレイ(聞いた事ない言葉…見た事ない服装…どこの軍事組織…?)
レレイ「師匠、様子を見てくる」
◇
馬(ブルルル…ヒヒィーン!
桑原「君、危ないから近付かないで!」
レレイ「…」タタタタ
女の子「ハァ…ハァ…」
レレイ(この子が1番危険な状態…)
村長「レレイ!カトー先生は!?」
レレイ「師匠は後ろにいる」
馬(ブヒヒヒン!!
「キャア!」
「レレイ!」
桑原「ヤッ!」ババン
ドサッ
カトー「大丈夫か!レレイ!!」
レレイ(この人達が私を助けてくれた…?)
エクスキューショナー「おっちゃんよく当てたな」
桑原「まぐれだよ…咄嗟に出たのさ」
はやぶさ「よし、それじゃあ改めて避難誘導開始!」
~それから二日後
伊丹「クロちゃーん、その子の様子はどう?」
黒川「バイタルは安定しています。今もうっすら目を開けていて覚醒状態です」
エルフの女の子(ボーッ
伊丹「良かった」
伊丹「しっかし弱ったねぇ…遅遅として進まない避難民の列、増えるばかりの病傷者と落伍者…オマケにこの前の雨で道もぬかるんでいる…」
伊丹「逃避行ってのは消耗するもんだね」
はやぶさ『もしもし〜?』
伊丹「もしもし〜どったのはやぶさくん」
はやぶさ『一応定時連絡です。敵は現在見当たらずです』
伊丹「ん、ありがと」
はやぶさ『しかし不思議です』
伊丹「何が?」
はやぶさ『ここら辺は前情報で盗賊団が荒らし回ってるって聞いていたんですが、全く来ないんですよ。カモが彷徨いて居るのに…』
伊丹「確かそりゃ不思議だね…あと避難民をカモ扱いすんのはやめなさいね」
はやぶさ『ウッス、とりあえず警戒は引き続きしときます』
◇
男「メリザ!いくぞっ」
メリザ「ハイヤッ」ビシッ
メリザ「ハイッハイヤッ!」ビシッビシッ
メリザ「誰か手を貸しておくれよ!このままじゃ1家野垂れ死にだ!」
メリザ(神なんてそこに在るだけで何もしてくれない…誰か…誰か…!)
タチコマβ「おじさんたち退いて!」
ハンター「泥にただ嵌っているだけだ、行くぞ!」
桑原「自衛隊魂みせてみろ!!」
自衛隊員達「「よいしょーよいしょーよいしょー!!」」
馬(ブルルル!
ガラガラガラ…
桑原「よし、動いた!次行くぞ!」
メリザ「あ、あんたたち…!」
ハンター(ニッ
メリザ「・・・ありがとう、異国の兵士さん」
◇
スケアクロウ「駄目ですわ、車軸が折れて使い物になりません」
伊丹「んー仕方ないね。村長」
村長「うむ…」
村民「村長…財を捨ててどう生きれば…」
村長「命あっての物種じゃないか、持てるものだけでも持って避難するんじゃ」
村民「分かりました…」
村長「済まないね…」
伊丹「仕事ですから」
バチバチバチッ…
黒川「伊丹二尉…どうして火をかけさせるのですか?」
伊丹「だって荷を前に全然動かないんだもの、しょうがないよ」
黒川「増援は頼めないのですか?」
伊丹「出来なくもないのよ」
伊丹「でもさ、ここは一応エネミーラインの後ろの方な訳。ここで大部隊が動けば敵さんも動かざるを得ない」
伊丹「偶発的な衝突に広がる戦火、無計画な戦力投入、拡大する住民の被害。考えるだけでもゾッとするってさ」
黒川「そう言われたのですね」
伊丹「そ、だから俺たちに出来るのは手を貸すだけ。それだけさ」
◇
倉田「にしても全然進まないっすねえ…」
倉田「こんなにゆっくり進むの自動車学校の第1段階以来っすよ」
伊丹「しょうがないでしょーみんな荷馬車に徒歩で疲れきってる訳だし」
倉田「そうっすけどー」
タチコマα「ねえねえ伊丹さーん」
伊丹「どったのタチコマ」
タチコマα「なんかカラスが前に飛び回っているんだけどあれ何だろう」
伊丹「んーどれどれ」
伊丹「あら!?ゴスロリ美少女!!」
倉田「えッ?」
倉田「おお!等身大の球体関節人形!!」
伊丹「あーもしかしたら事件の時に連れさらわれた子かも。勝本、古田、様子を確認してきて」
勝本&古田「了解」
◇
伊丹「・・・あれ、話通じてそう?」
倉田「家出少女に職質してる新人警官みたいっすね」
ゴスロリ少女(ポンポン
倉田「お、通じた見たいっす」
伊丹「こっち来たね」
ゴスロリ少女「ねぇ。アナタたちはいらしてぇ、どちらに行かれるのかしらぁ」
子供「コダ村から避難してきたんだよ」
子供a「コダ村からだよ!」
ゴスロリ少女「ふーん、この変な格好の人たちはぁ?」
子供a「よく知らないけど助けてくれたんだ!とっても優しい人たちなんだ!」
ゴスロリ少女「嫌々連れてかれてるわけじゃないのねぇ?」
子供a「違うよ!炎龍が出たから皆で逃げてるんだ!」
倉田「何を喋ってるんですかねぇ」
伊丹「さぁね、ここは俺がいくからちょいまち」
ゴスロリ少女「ところでぇ、コレどうやって動いているのぉ?」
子供a「言葉が通じなくてわかんないや。でも馬車より乗り心地がいいから皆助かってるよ」
ゴスロリ少女「乗り心地いいのぉ?」
ゴスロリ少女「それじゃあちょっと失礼するわぁ~」
伊丹「うわわわ!なんで乗り込んでいるんだ!おりろー!」
子供a「ねえちゃん狭い~」
倉田「おとと!刃がこっちに!」
はやぶさ『どうしたのですか!?トラブルでしたらそっちに向かいます!』
伊丹「はやぶさくんはこっち来なくてもだいじょぶ!!」
ゴスロリ少女「よっと」
伊丹「勝手に座るなっつーの!」
ゴスロリ少女「もう、失礼な子!フン!」
伊丹「ぐぬぬ!」
ゴスロリ少女「うぬぬ!」
M16「アレ大丈夫かなぁ?」
・・・
・・・・・・
メリザ「ハァ、ハァ、暑い…」
子供「かぁちゃん、喉乾いた…」
メリザ(せめて…子供だけでもあの兵隊さんに助けてもらえたら…)
タチコマβ「ん?レーダーに大きい点が…まさか!?」
タチコマγ「おい!あれ!炎龍だ!!」
タチコマα「伊丹さんとはやぶさくんに緊急伝達!炎龍がこっちに真っすぐ突っ込んでくる!」
伊丹「嘘だろ!?こんな開けたトコで!!」
はやぶさ「このままじゃヤバイ!対空戦闘用意!」
M16「ハンター、運転を変わってくれ!」
伊丹「戸津、軽装甲機動車のミニミを取ってきてくれ!戦闘用意!」
伊丹「お嬢ちゃん、危ないから荷台へ移ってくれ!」
ゴスロリ少女「?」
伊丹「ああくそぉ…」
伊丹「とにかく、ドラゴンを村民から引っぺがす!」
伊丹「全車戦闘開始!」
◇
炎龍「ガァァァ!」
「炎龍だぁ!」
「逃げろ!喰われるぞぉ!」
「助けてくれぇ!」
「神よ…神よ…」
炎龍(ゴァァァアア!!)
「うわぁぁ!火が…ひがぁ!」
「あああ!」
「誰かぁ!」
子供「かぁちゃん!こっちに来るよぉ!」
夫「メリザ!立つんだ!」
メリザ「ダメ・・・足をくじいて・・・」
炎龍「グルゥ…」
メリザ「あ…ああ…」
炎龍(キュァァ)
ガガガガガ!
炎龍「!」
タチコマα「よっしゃあ!命中だぁ!」
タチコマγ「でも効いてないよ!」
タチコマβ「意識をそらすのが優先だ!そーら、撃て撃て!」ガガガガン
桑原「怪獣と戦うのは自衛隊の伝統だけどよ!こんなところでおっぱじめる事になるとはな!」ドッドッド
桑原「おら!倉田走れ走れ!」
倉田「分かってるっておやっさん!蹴らないで!」
伊丹「LAV、牽制しろ!キャリバーを叩き込め!」
M4A1「はやぶさ!もっと近寄って!」ダダダッ
はやぶさ「了解ィ!」ギュルル
SOP2「おららら!喰らえー!」ダダダ
RO635「自衛隊の12.7mm機銃でも貫通できないなんて・・・なんて硬さ!」タタタタタ
炎龍(ギロリ)
伊丹「ヤバッ!ブレスが来るぞ!みんな、回避だ!」
炎龍(キュバアアアア!!)
伊丹「うわっとっと!」
タチコマβ「うわー!溶かされる!」
AR-15「はやぶさ!回り込んで!」
伊丹「あぁ!クソ!どうにか動きを止めないと!」
エルフ「ono!」
伊丹「!?」
エルフ「yuniryu!ono!」
エルフ「ono!」
伊丹「!」
伊丹「目だ!目を狙え!」ドガガガ
ガガガガガガガ!!
炎龍「グウァウ…」
伊丹「よっしゃ!動きが止まった!」
伊丹「勝本!パンツァーファウスト!」
勝本「了解!」ガチャッ
勝本「よっと…後方の安全確認!」
桑原「馬鹿野郎!とっとと撃て!」
勝本「すいません!照準よし、撃て!」バウッ
ガクッ
勝本「あっ!東、もうちょっと揺れを抑えてくれ!」
東「無茶言わんでください!コンピューター制御じゃないんだから!」
伊丹「あーあ、ガク引きしちゃった。ありゃ当たらんね」
炎龍「グウッ」ヒョイ
ギュルルル ガァン!!
炎龍「!?」
伊丹「えっ!?こけた!!」
ゴスロリ少女(ニッ)
桑原「お嬢さん…あんた・・・」
タチコマα「だんーちゃーく、今っ!」
ガツン!
ドォオン!!
炎龍「ギャオオオオオッ!!!」
タチコマα「やった!ドラゴンの左腕部を吹っ飛ばした!」
炎龍「グルル…」
タチコマβ「ゲェー!まだ向かってくるつもりだ!」
はやぶさ「まだまだぁ!エントリェイイイイイ!!」ギュオオオ
伊丹「はやぶさくん!?」
栗林「危ないから下がって!」
はやぶさ「なんのピロシキ!頼んだよ、姉さん!」
M4A1「鉄血小型砲台チャージ完了!くたばれ!」ドォン
炎龍「!!」
ヒュバッ ガゴォン!
炎龍「ギュアアアアア!」
伊丹「なんだあの板!レールガン!?」
栗林「うわ、被弾したドラゴンの胸が凹んでる…痛そ~」
炎龍「グゥア・・・」ヨロヨロ
バサァ…
タチコマγ「ドラゴンが逃げていった…」
倉田「終わったんすかね…」
伊丹「たぶんね・・・」
・・・
・・・・・・
黒川「生存者の大半は近隣の身内の所にいくかどこかの街に避難するそうです」
伊丹「で、残りが身内を亡くした子供にお年寄り、別の理由で残ったのが25人か」
村長「すまないが、面倒は見れんぞ。わしらも自分の生活で手一杯じゃ、救ってもらったことは感謝している…」
伊丹&黒川「・・・」
◇
伊丹「さてと、どうしますかね」
伊丹「・・・ま、なんとかなるっしょ!」
伊丹「だーいじょうぶ!まーかせて!皆でアルヌスに帰ろう!」
~つづく~
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は自衛隊とG&Kの交流祭(予定)です。
お楽しみに!
(もしかしたらいつか修正します)